雨戸あきら(24)は厳しい社会人生活に身心をすり減らしながらも、母への恩返しを目標に働き詰めの毎日を送っていた。
だが、24歳の冬に母は急逝してしまう。あきらは母に対して何もしてあげられなかったという失意と後悔の日々を送る中で、ある日
『ママ』と名乗る奇妙な少女と出会う。その少女は人類種の祖先であり、この地球の管理者であると自称した。
ママは、時として人間の共存能力を試す一方で他の惑星から来襲する『星女(せいじょ)』から地球を守る守護者としての役割を担っていた。しかし星女の力は強くなりつつあり、すでにママの力だけでは地球を守ることが難しくなっているのであった。そのためにママは戦友となる人間を欲しており、それには優しく、強い人間という条件を満たす素養を持っていたあきらを選んだ。
戸惑いながらもあきらは母にしてあげられなかった親孝行の一環として、また地球の住人の一人としてママへの協力を志すようになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-17 01:46:28
111666文字
会話率:29%