あったかいごはんは、疲れたこころを解きほぐしてくれる――。
デビュー五年目のミュージシャン時東悠は、曲作りのストレスから味覚が鈍くなっていた。ある日、バラエティ番組のロケに参加した先で、ひさしぶりに美味しいと感じるものに出逢い感動する。
味のあるものを食べたいという執念で田舎食堂に通い始めた時東だが、店主の南との交流に癒されている自分に気がついて……。
もう特定の誰かと親しくなんて絶対にしない。どれだけ信用しても裏切られるから。だから相手に対してなにも期待しない。そう思っていた頑なな心がいつのまにかほぐされて、もっと近づきたいと願うようになった。それがどういった感情かは、まだわからないけれど。
スランプ中の芸能人×食堂店主。ほのぼのブロマンス風味。出逢いと再生の物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 20:20:00
123475文字
会話率:43%
この世には「九つ」の生命の色がある。それぞれ「色命数(しきめいすう)」という名がついていて、『色命数士』はその数を、『色符(いろふ)』という短冊に自らの『生気』を含ませた『命数筆』で書く事で術を発動させる。水や炎を操ることはもちろん。天候を
変えたり、風を呼んで空を飛ぶこともできるらしい。
美貌の少年・涛淳(たおちゅん)は、『命数筆』を作る師匠より、一本の筆の回収を命じられる。
「師匠、この人何処に住んでいるのかわかりません」
「それを調べるのもお前の仕事だ。筆と貸し賃を回収するまで店への出入りを禁じる」
「そんなぁ……!」
唯一の手がかりは名前と『色命数士』という職業のみ。涛淳は今日も美しい水都の町を歩いて筆の回収に向かいます。けれど師匠が筆の回収を強制するのには、お金以外の目的があったのです。
◇中華風な世界観のファンタジー。ブロマンス風味で一万字ほどの短編です。他投稿サイトにも公開しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-15 17:42:02
10056文字
会話率:45%
(AIに書かせた司馬遼太郎小説っぽいもの第二弾です。
自分用にまとめたのを置いときます~)
――雷の後には雨が降る。
これは古き雷の武士道から、新しき雨の武士道を作り上げた名将・**乃木希典**の若き日の物語。
そして史実では死
んだとされた、ある雷の武士の物語。
明治十年二月、西南戦争・高瀬の戦い。政府軍の士官・乃木は、戦場を駆け抜ける雷のような男に圧倒される。**桐野利秋**。かつて「人斬り半次郎」と恐れられた薩摩軍の猛将は、刃を振るいながら西郷軍を鼓舞し、政府軍を追い詰めていた。だが、突如として撤退を命じる。その理由は、西郷隆盛の甥・**西郷小兵衛**の戦死だった。乃木はその姿に、自分には「雷にはなれない」と痛感する。
西南戦争後、桐野の戦死が報じられる。しかし乃木はその死を疑い、調査を開始。やがて彼が生きている可能性に行き着く。そしてある日、香水を買いに訪れた**資生堂**で、新聞記者「谷晋助」として生きる桐野と遭遇する。桐野は即座に逃走するが、乃木は執拗に追い、ついに彼を捕らえる。そして、奇妙な頼み事をするのだった。「僕がドイツ留学している間、子供たちの世話をしてほしい」と。
桐野は最初こそ呆れるが、いつの間にか乃木の息子たち**勝典・保典**に懐かれ、「谷おじさん」と呼ばれるまでになる。その間、乃木はドイツで**ノブレス・オブリージュ(高貴なる者の義務)**に触れ、吉田松陰の教えと結びつける。そして彼は決意する。「僕は雷にはならない。雨になろうと思います」と。
やがて乃木は帰国。しかし、桐野がすでに去ったのではないかという不安に駆られる。しかし、玄関を開けると、そこには「当然のように」居座る桐野の姿があった。外は青空の下、雨が降る**天気雨(狐の嫁入り)**。乃木は静かに呟く。「狐を妻にした気分ですよ」と。桐野は文句を言いつつも、どこか満足げだった。
雷の武士道が去り、雨の武士道が始まる。
これは、雷と雨の狭間に生きた男たちの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-05 22:16:43
5638文字
会話率:24%
見知らぬ船の上で目覚めた男三人。
何故か三人ともが紋付き袴姿で、生まれた時代も職業もバラバラ、しかも一人は明治維新後の元侍。
全員が死んだ記憶があり、そしてここはエルフもドラゴンもいるし魔法もある世界らしい。
渋々納得した三人は、なぜここ
に飛ばされたかの手掛かりを求めて、この世界の唯一教らしい教団の総本山を目指して旅にでる。
凸凹三人組がわちゃわちゃしながら色々な人に出会います。
※プロットなしで気まぐれに書くのでかなりの不定期更新です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-26 10:26:20
16688文字
会話率:50%