「俺を選べ、マデリーン。君には、音楽の都がよく似合う」
隣国の王子であり、幼なじみでもあるフィリックスが今、私の国に滞在しているらしい。私、――マデリーンは彼に会うために、城のパーティーへ行く。
けれど自国の王女に侮辱され、周囲の人た
ちからもバカにされてしまう。私がどう言いかえすべきか迷っていると、フィリックスがバイオリンを差し出した。
「さぁ、弾いてくれ。俺の小鳥」
隣国の王都は、音楽の都とも呼ばれる。私は五年間、その街でフィリックスとともに過ごした。バイオリンを毎日、弾きながら。
バイオリンが得意な伯爵令嬢と、優しくてまっすぐな気質の王子。バイオリン、ビオラ、チェロ、ピアノ。ふたりの愛の調べ。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-21 14:07:05
21033文字
会話率:47%
研究一筋だった日本の若き薬学者は、過労死をして中世ヨーロッパ風異世界に転生してしまう。
高名な宮廷薬師を父に持つ十歳の薬師見習いの少年として転生した彼は、疾患透視能力、物質創造と物質消去能力などの人外のスキルを得ていた。
そこは怪しげな医療
行為が行われ、庶民には効果のある薬が手に入らない社会。
彼はときの皇帝に認められ、街の一角に薬局を開く。
世に蔓延るまやかしを払拭し、現代薬学に根差した真に効果のある薬を、庶民の手に届けるために。
これは、創薬チートの薬師の少年が前世の現代薬学知識を駆使し、異世界人を助けながら、今度は頑張りすぎず新たな人生を送る物語。
※ MFブックス様より書籍化、6巻は2018年3月24日発売です。
※ コミックウォーカー様・ニコニコ静画様にてコミカライズ連載中(コミック4巻は2019年2月22日です
※ ウェブ更新時間は、不定期ですがだいたいお昼12時です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-21 22:46:48
1256061文字
会話率:40%
偏った前世の記憶を持つクロエが、近代フランス風のファンタジー世界で、好きなようにお菓子を作りながら、なんだかんだと人生を謳歌する話。更新はとっても遅いです。
最終更新:2021-10-04 15:51:54
14474文字
会話率:36%
私が前世を思い出したのは、婚約破棄発言の直後。まったく、なんというタイミングだ。まあ、私の目的を果たすためには、この程度のことで挫けるわけにはいかないがね。――主人公は、前世を思い出した王子様。転生と銘打っていますが憑依風です。本編完結し
ました。今後は番外編等を更新します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-26 22:15:52
107270文字
会話率:36%
雨の日は、好きだ。下っ端侍女のロニは、雨が降るたびにそう思う。
ロニには、雨の日に仕事があった。彼女の仕えているお嬢様の手紙を、とある屋敷にお届けするという大切な仕事が。
雨降る花の都を長靴で歩くロニの、小さな恋物語。
最終更新:2014-12-09 11:02:28
26161文字
会話率:18%