突然、言い渡された婚約破棄に、クリスティーナは辛うじて平静を保った。誰より慕う殿下に、その殿下を奪った令嬢に、絶対に取り乱したところなど見せたくない。殿下の幸せの為になら、自分は貶められても耐えられる。そう思って身を斬られる思いで引き下がっ
たクリスティーナだが。 『婚約破棄は、したものの。』クリスティーナ側から見たお話です。そちらをお読み頂いかないと、判りにくい流れがあると思います。よろしかったら、ぜひ、そちらからご覧ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-19 12:47:57
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会話率:34%