1841年にパリ・オペラ座で初公演された『ジゼル』というバレエ舞台をご存知でしょうか。
それは現在公演されるクラシックバレエの中でも、とても人気のある舞台作品の一つであります。
この作品の見所はたくさんありますが、最も有名なシーンといえば、
やはり深い夜の森の奥で舞う美しい精霊達による神秘的なダンスシーンでしょう。
ただこの『ジゼル』は、実は他の追随を許さぬ悲劇の物語なのです。その悲惨さたるや、登場人物全員が不幸になる結末を迎えるというストーリは、一度見た人の心に深く突き刺さります。(※でも括りはラブ・ロマンス)
そしてその中でもダントツにドンマイな登場人物とは、ヒラリオンというなの当て馬役の青年ではないかと思います。
見返りを求めぬ恋をし、本当に見返りがなかった上に、恋した人に別の男のための囮にされて殺されるのですから。
……ということでこれはそのヒラリオンが、そんな己の運命に抗おうと藻掻き、ハッピー・エンドのグランドフィナーレ(大団円)を迎えるIFストーリー。
※企画期間内に完結予定です※折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-10 00:38:26
28227文字
会話率:27%
村娘ジゼルと大貴族の子息アルブレヒトが出会い、恋に落ちる。アルブレヒトは全てを捨て、ジゼルを迎えに行くが途中でヒラリオンに殺される。その事を知らず、待ち続けたジゼルは未婚のまま亡くなった。 恨みと不信で満ちた氷の心のヴィリとなったジゼル。ヴ
ィリの仲間たちが幼馴染のヒラリオンをとり殺されても心動かされない。密やかに時を重ねた先。かつての恋人によく似た少年を見つけ、少年を死の世界へと誘うため近づいた。彼の名はアルブレヒト・ミューラー。
彼は幼いながらもピアニストを目指していた。
ジゼルは彼の音楽に触れ、癒される。
彼の音は哀しい祈りに満ち溢れ心地よかった。
しかし、彼自身死にかけていた。
どうにか助けようとするジゼル。ヴィリの女王に方法を聞き、『画家』レオノーレの元へ行く。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-21 16:04:38
2000文字
会話率:15%
とある地方で語られる話
結婚を目前にして亡くなった娘達
彼女達はウィリとなり彷徨う
これはそんな彼女達のうちの一人の話
彼女の名前は__
ジゼル
最終更新:2014-07-20 21:43:08
660文字
会話率:0%
未婚のまま亡くなった娘たちの妖精、『森の乙女』――ウイリの一番の下っ端であるフィーは、同じウイリたちからいつもいじめられている。怖がりで泣き虫なフィーは、いつものように言いつけを守れなかった罰として、とんでもないことを命じられてしまう。森の
魔術師として恐れられる大男ヒラリオンの昼寝中に、彼の頬に口付けして来いと言うのだ。ところが、頬にではなく唇を合わせてしまい――眠りの森と呼ばれる不思議な森で繰り広げられる、優しい恋物語。(第160回コバルト短編小説新人賞、投稿作品です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-09-30 19:12:53
10175文字
会話率:30%