怪我で仕事を引退、歩けなくなった。新たな職を探そうと職安に通う毎日の直人《ナオト》。
前職と、その怪我が原因か上手く決まらず毎日の日課のように仕事探しをしている。
ある日の夜、道を渡れずに右往左往する子猫を見付けなんとか抱きかかえて救
出することが出来た。
それだけだ。気付いた時には、強い衝撃を受けて意識を手放すことになった。
気が付けば、見知らぬ天井と女性が待ち受けていた。
今いる世界はまったく異なる世界と伝えられ信じられずに外に出ると夜空に浮かぶ月が二つ。
不思議な力を持った女性の名は、十和《トワ》。武器を何処からか手に入れてくる不思議な力を持ち、その力を持って自分をサポートするのだと言う。
この世界にきた際に、出会ったであろう人物やその時の記憶を無くしてしまった為に何をすべきかは分からない。しかし、もう一度、自分の足で歩ける事は嬉しかった。
陽が昇り、これが夢では無く現実だと分かった時、生きようと考え直すし新たな人生の一歩を踏み出す。
何が出来るかは分からないが、精一杯の事はしていこう。そう考えるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-14 09:00:00
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会話率:30%