ツインテールと言えばツンデレ。黒髪ロングと言えば風紀委員。三つ編みと言えば図書委員。
髪型によって個人のアイデンティティはある程度決まる。
自他ともに認めるハーフアップ狂いの俺は考えていた。愛するハーフアップはどんな属性を持つのだ
ろうかと。
そしてある日、中上雄宇は天啓を得た。
「ハーフアップにしたら、女子は優しくなれる……?」
そう言えば中学の頃から一緒にいるハーフアップの橘春香はお弁当を作ってくれて一緒に登下校しておはようとおやすみの電話をしてくれている。これはつまり優しいってことだよな?
そんな中、友人から俺に後輩美少女が陸上部で孤立しているという相談が来る。んなもんハーフアップにしたら上手くいくだろ!!!
これは俺が何か問題を抱えた美少女達の髪型をハーフアップにして解決していく物語。
……ハーフアップ自体が好きだと思っていたあの頃は、考えもしていなかった。
──まさかハーフアップの女子と付き合うことになるとは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-20 17:00:00
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