舞台はハイパーボリア大陸一の大都市、ウズルダロウム。
ウズルダロウムに住む魔導師見習いの少女、ファジルとその仲間達は、師である魔導師アイモスの要請により、ヨク=ゾトースなる強大な「神」を呼び出そうとしていた。
召喚の儀式決行の夜、
ファジルは謎のローブの人物によって気絶させられてしまう。翌朝になって目を覚ましたファジルを待っていたのは――――無限に繰り返される「今日」そして、自身を殺害しようとする「仲間」だった。
繰り返される一日の中で何度も自身を殺す仲間から逃れる最中、再び現れたローブの人物から伝えられたのは、自分達が呼び出そうとした「神」とそれに敵対する「神」の代理戦争に巻き込まれたという事実。
ファジルが生きて明日を迎えるには、召喚に関わった師と十一人の仲間を皆殺さなければならない。しかし、ファジルの勝利はハイパーボリア大陸の滅亡を意味していた。
ファジルは極限の状況で何を思い、何を為すのか。少なくとも、そこに幸福や希望という言葉は存在しないだろう……
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クトゥルフ神話世界観における75万年以上前の地球、魔術や怪物や神が蔓延るハイパーボリア大陸を舞台にしたダークファンタジー小説です。
クトゥルフ神話をご存知ない方でもフロムゲーのようなダークファンタジーとして楽しんで頂けると思います。と言うか楽しんで頂けるように精進いたします。
拙作でクトゥルフ神話に興味を持っていただければ喜ばしく思います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-26 06:46:57
103122文字
会話率:44%
民話や童話などは、時のモラルや価値観によって物語が改編され、結果として物語が伝えたかったテーマが失われてしまう、と言ったことがよく起こります。
「かちかち山」もその一つで、日本に奇跡的に残されたこの太古の物語も、若干姿を変えてしまいました。
タイトルも同様で、日本の地方によっては「ぼうぼう山」と言うそうですが、実はそちら題名の方が、かつて起きた忌まわしい出来事に則しておりまして、更に旧い時代には「いあいあ山」として伝えられていた様です。
むかしむかし、ハイパーボリアのある所に、小さいけれども平和な村がありました。
しかし、その村の外れの山に棲み付いた醜い獣(日本の文化を考慮して以下は狸と記す)が散々に村を荒らした為に、村人達は恐怖に怯えるしかありませんでした。ところが、狸は不注意から村外れに住む、老いた罠猟師の罠に掛かってしまいました。
狸は見苦しいまでの命乞いをして、老猟師の同情を誘って難を逃れましたが、恩を仇で返すように老猟師の妻を惨殺して、その肉を調理して食べてしまうばかりか、捕らえた老人にも無理矢理その肉を食わせると言う、暴挙に及びました。
そうして、村中が狸の更なる報復に怯える中、旅の兎が密かに村を訪れました。兎……彼女は狸を殺す使命を帯びて、遠い街からこの村までやって来たのでした……
※以前、冬の童話祭に投稿した作品に寄せて頂いたコメントを基に、ふと思い付いた話を書いております。
※一応かちかち山と、クトゥルフ神話をベースにしてますが、かなり独自解釈が入ってますので、その点は御留意下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-28 23:17:56
14459文字
会話率:14%
異形の神々と魔術が栄える大陸、ヒューペルボリア。
そこに住む青年カサバルは、魔術と無縁な人生を送っていたが、伯父である魔術師サルマが残した遺産を受け取るために地方の屋敷を訪れる。
しかし、到着早々、その遺産を狙う魔術師の一味に拉致され、いわ
くつきの山の探索に連れ出されてしまった。果たして、彼の運命は――
*一部に残酷な描写もありますので、ご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-07 14:16:11
21854文字
会話率:28%