紀元前三千五百年、メソポタミアの小さな村で「何でも食べる男」の異名をとる羊飼いナブー・シン。幼い頃から奇妙な食べ物への探求心が人一倍強く、村では「また変なもの食べてる」と半ば呆れられながらも愛されていた。
ある日、ナブーは数日前に保存してお
いた山羊の乳が入った壺を発見。蓋を開けると「異臭プーン」、「カビワッサー」という想像を絶する腐敗が彼を迎え撃つ。普通なら即座に捨てるところを、好奇心旺盛なナブーは「まぁいいや、食ったろ!」と恐れを知らない一口を──。
予想に反して「意外と美味いやんけ!」と驚愕するナブー。酸味と深みのある風味に魅了され、この発見を村中に広めようと興奮して走り出す。最初は誰も信じず、彼の「また変なもの食べた」話と一蹴されるが、勇敢な村長が一口食べたことをきっかけに次々と村人たちが試し始める。
そうして生まれた「チーズ」は、保存可能な貴重な食料として村の食糧危機を救い、やがてナブーの名は「偉大な発明家」として歴史に刻まれていく──。
時に偶然が、時に「食ったろ!」精神が人類の歴史を変える。食の冒険家ナブーが残した偉大すぎる遺産、それがチーズ誕生の知られざる真実である。
※本作は古代メソポタミアを舞台にしたフィクションですが、発酵食品が「偶然の腐敗」から発見されたという歴史の真実を楽しく描いた物語です。
「元ネタ:@Inakano_Seinen氏のXポストより着想」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 13:38:22
1100文字
会話率:44%
400字詰め原稿用紙で420ページほどの長編、完成済みです。 場面緘黙症 (ばめんかんもくしょう。家族など特定の人以外と会話ができない) をもつ主人公のお話です。
最終更新:2023-04-17 20:53:27
140480文字
会話率:45%
全てのモノに不思議な力が宿るこの世界には人と亜人そして魔族たちが暮らしていました。
彼らは争いの時代から共生の時代へと新たな一歩を踏み出しているのでした。
そんな時代の、とある国の街に歴史研究家ジャクリーヌとその助手でゴブリン族の少年
ナブーが暮らしていました。そして二人は歴史研究の傍ら探偵業も営んでいたのです。
これは、そんな二人の物語
今日は王宮で何かあったようです。
騎士団が慌ててジャクリーヌの下へと急いでいます。さて、どんな事件が二人を待っているのでしょう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-03 23:41:18
56801文字
会話率:61%
空前のサウナブーム。
その波に乗った、ロボット企業は人間そっくりなロボットを造った。
その名は”SAY(サイ)”。
人間の子供の容姿をした、あどけないロボットだ。
そんな”SAY”は公衆サウナ場で稼働し始める。
マッ
サージ兼アカスリロボットとして。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-23 22:45:44
3147文字
会話率:2%