歴史の影に隠された、『月の神を氏族に持つ一族』。
彼らは特殊な能力を持つ。
口に出さない他人の心を感じ取ったり、他人が見る夢を司って現を変え得る能力だ。
遠い昔、彼らは時の為政者の駒であることから逃れ、密かに血を繋いできた。
20世紀後半
、とある町で生まれ育った月の氏族の少年・神崎真言。
彼は、己れの能力を持て余しながらも一族の束(たばね)である父に導かれ、比較的平穏に暮らしていた。
が、中学二年生に進級した時、担任となった男性教師に性的な妄想を持たれるようになる。
妄想以上ではないから防げないこともあいまって、彼は徐々に、精神的に追い詰められるようになってゆく。
ひとりの少年の、心の成長の物語。
『月の末裔』(N6083FT)の前日譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-03 20:29:03
30787文字
会話率:15%
古谷萌20歳。書籍デザインの仕事がしたくて、就活でデザイン事務所に面接に行ったら、ハイスペックイケメンが2人もいて、超絶ブラック待遇なのに入社しちゃいました。
セクシーで優しく仕事ができる上司狩野さん(32歳)と、綺麗でツンデレが可愛い
頼れる伊勢谷先輩(27歳)と3人だけの狭い密室の職場という美味しい状況なのに、仕事が忙しすぎて、オフィスラブの欠片もない。
華やかに見える書籍デザインのお仕事……の内実は、休日出勤、終電帰り、徹夜、泊まり込み、持ち帰り仕事のオンパレードで、しかも残業代0。理不尽な取引先に憤る事も。
でも雑誌デザインのお仕事はやりがいあるし、上司と先輩は良い人だし、忙しい仕事の合間の絶品ご飯をご褒美に頑張ります。
デザイン事務所が舞台の「社畜×三角関係」のオフィスラブコメ。前半は業界お仕事物、後半はハラハラ人間トラブル。序盤コメディ、後半シリアス。持ち上げて崖から突き落とすのはセオリー。でもハッピーエンドは保証します。「社畜に恋は難しい……らしい」イケメンにときめいてる暇があったら、仕事しろ、自分。
基本「社畜×恋愛」ですが、たまにでてくる食事シーンも好評です。仕事と恋、上司と部下、先輩と後輩。社畜という濃密な仕事の世界でのやり取りを通じて、人の成長や、トラウマの克服を描いた、ヒューマンドラマです。
続編執筆予定。時期未定。
※タイトルを「会社暮らしのデザインガール~〆切前は修羅場です~」に変更予定です。
※1ページめの後書きに、この小説の表紙をイメージしたデザインイラストを掲載しました。
【重要】この物語はフィクションです。登場人物にモデルは存在致しません。
仕事内容も、わざと古い情報を元に書いていますので、現実の仕事状況にあわない所も多くあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-08 18:00:00
243332文字
会話率:49%
大学在学中に引きこもりになって一年が経とうとしていた21歳の青年、小柴関人は「誰も自分のことを知らない土地を一人で旅したい」という願望を叶えるために7泊8日で沖縄を旅することになった。唐突ながらもゲストハウスでの多様な人々との出会いや地元と
違う場所での経験によって、関人は少しずつ他人と会話するようになり、考え方が前向きになっていく。那覇での経験を積んで、自分は変われると気づいた関人は旅を終えた後に地元に帰ると、母親にあることを伝える。
主人公が南国での旅を通して、他人との出会いを経験することによって変わっていく、青春一人旅物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-06 15:00:00
39418文字
会話率:46%