主人公は、小学三年生の春野りょうた。大の昆虫好きである彼は、母親に殺されそうになったゴキブリを助け、学校に連れて行くところから物語が始まります。給食の時間、こっそりゴキブリにエサをやろうとしたところを、クラスメイトに見つかって、大騒ぎに。担
任の片山ひとみ先生から強く叱られ、虫の気持ちになって反省文を書いてくるよう言い渡されます。
りょうたの幼馴染の夏川ケイは、りょうたを気遣い、陰に日向に、彼を励ます存在です。そんなケイのアドバイスと、助けたゴキブリの霊力を借り、りょうたは、ハンミョウ、アブラゼミ、チャバネゴキブリと、3つの昆虫の生を体験することになります。
最初に体験したハンミョウの生では、寄生蜂に、身体に卵を産み付けられて、成虫になれないまま、苦悶の中で生を終えます。しかし、最後の時、りょうたは、自分の身体を喰いつくした蜂の子たちの巣立ちを見送りながら、まるで自分が産み育てた子供の旅立ちに立ち会っているような、そんな不思議な感慨を得ます。
次のアブラゼミの生で、成虫になる夢を果たしたものの、ライバルゼミに、2度もチャンスを奪われて、恋を成就させられないまま燃え尽きていきます。
そして最後のチャバネゴキブリの生で、りょうたは、子、孫、ひ孫、やしゃごに、やしゃごの子のらいそん、その子のこんそんと、6世代の子孫に囲まれ、ビッグファザーとしての生を謳歌します。
テーマは、「生ききることの大切さ」。
自分に与えられた生。それが、どんなに辛く、悲しいものだとしても、決してあきらめ
ることなく、最後まで必死に生きる。そんな昆虫(りょうた)の、賢明な姿を通し、生きる勇気と感動を、少しでも子供たちに伝えれたらと、リアル寓話の形式を借りて書きました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-25 09:23:19
24285文字
会話率:39%
転生したらチャバネゴキブリになってた俺。しかも無双って事は死ねない!
そこで、害虫駆除会社の社長の娘、もみじちゃんのペットとして一生を生きることにした俺の運命やいかに?!
史上最古の昆虫の涙と笑いとアクション!
最終更新:2020-03-02 17:06:31
8080文字
会話率:28%
「え、なに、『コヨーテ』について知りたい?
そりゃあ、転生者をさらったり、殺したりしてるイカれサイコ野郎だよ。
テレビ点ければ好きなだけ見られるだろ。チャバネゴキブリ並には皆から愛されてる。
え、そういうことを聞きたいんじゃない?
こっちだって好きでおたくとお喋りしてる訳じゃない。
それともなに、おたく、新聞読むのにも金を払わないクチ?
そうそう、分かってんじゃん、まいど。
……チッ、シケてんな。
(溜め息)。で、何が知りたい?
コヨーテが転生者狩りをしている理由?
そんなんでいいの?
まあ良いや。
コヨーテ、奴は神詰プラント暴走事故の犠牲者の一人らしい。
あの事故、どうも意図的に起こされたって話も聞く。
事故を起こした張本人は、転生者なんだって。
で、コヨーテは復讐の為に、その転生者を探してるんだと。
転生施術だってベラボウな費用がかかる。誰でも転生できるワケじゃない。
そう。だから、金持ちの横のつながりで情報を集める為に、他の転生者もヤって回ってるってことだろう。
ははッ、いまどき人生棒に振って復讐とか! 寒いよな! おまんま食うにも精一杯のご時世にさ!
……なに? コヨーテの居場所を知ってるか、だって?
ええ? 旦那がコヨーテを倒す?
奴の動機なんて俺には関係ない?
ははッ、こっちはお熱いことで。
ヒーローみたい。ちょっとサインしてよ、プレミアつくかも。
ところでヒーロー見込みさん。
今、おたくの目の前でベラベラ話してる奴、いったい何処のどいつだと思う?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-21 22:59:58
532921文字
会話率:25%
ヒトの暮らしと共に進化した、Gの生態を描写した。
最終更新:2016-11-03 01:49:55
415文字
会話率:0%
人類の平和は、常に奴らによって脅かされている。
でも、いやだからこそ僕らは戦わなければならないのだと思う。
僕は新聞紙と化学兵器を手に立ち上がった孤独な戦士。たちはだかる仇敵の名は――G。ゴキブリ目チャバネゴキブリ科に属する奴らは我が家への
侵攻を開始した。※暇つぶしに読んでもらえると嬉しいです(笑)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-10-20 23:04:09
4804文字
会話率:21%