――余の息子に最も相応しい者を連れてくるように。
偉大なる皇帝陛下が触れを出し、十一歳の皇子ラースの花嫁選びが始まった。
帝国最果ての孤島、スコークスラゥンが差し出してきたのは皇子より五つ年上の島娘、エディト。
身分差も年の差も物ともせ
ず、ラースはエディトの心に手を伸ばす。
「僕を置いていかないで! 約束しただろう!」
「嘘をついてごめんね、大好きな皇子様」
欲望と悪意渦巻く宮廷に生きる、淋しい皇子の破滅と救済の物語。
おねショタで始まる第一部と、タッチの差でラースが年上になる第二部からなる二部構成です。本タイトルと同名の第一部だけをお読みいただければ、救いのないバッドエンドとしてお楽しみいただけます。
本編55話+番外編折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-26 16:10:52
161537文字
会話率:33%