「大家さん、大家さん、『神曲』って知ってますか」
「誰かと思えば、ことぶき神楽さんじゃないか。そんなに慌てて、どうしたってんだい」
「いえね、その『神曲』ってぇ話を落語にしようかと思いましてね。誰かに怒られやしないかと心配なもんだから、
大家さんに聞いておこうと思いまして」
「そうだな、『神曲』と言えばダンテ・アリギエーリさんの作品ですから、ふざけるなと思うお人はいるかもしれませんな」
「ダンテさんに怒られますか」
「いや、ダンテさんは十四世紀初めのイタリアの詩人さんだから、怒られることはありませんよ。古典を愛するお人に『けしからん』と言われるかもしれないということです」
「古典を愛する人なんていますか」
「ああ、それじゃ、それ。そんなことを言ってはいかん」
「すみません、正直なもんで。怒る人はいるかもしれないが、まあ大丈夫ってことでしょうか」
「どう聞けば、そのような答えになるのか不思議ではあるが、まあ、ことぶきさんが書きたいと言うのなら、仕方あるまい」
「ありがとうございます。そんじゃ、さっそく書いてきますね。書いたら持ってきますから、読んで感想くださいよ、約束ですよ」
ことぶき神楽さん、そう言うと大家さん家を飛び出していきました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 10:12:14
19839文字
会話率:64%
どうも、ダンテ・アリギエーリです。日本にタイムスリップしてきた流れで「神曲・地獄篇」を日本語に改稿しています。三韻句法は採用しません。注釈はありません。三人称視点で読みやすくします。
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。
最終更新:2025-07-20 10:15:33
44090文字
会話率:30%
14世紀のイタリアからダンテ・アリギエーリが、現代日本にタイムスリップしてきた。ダンテは、元の世界に戻るため、編集者を勤める有江たちと共に冥界への扉を開ける謎解きに奔走します。という話の裏でダンテは「神曲」を改稿していました。
最終更新:2025-01-10 19:37:51
19799文字
会話率:58%
ある夜、夢をみる。
お前はダンテ・アリエールと。
え?洗剤?アリギエーリじゃないの?
人も時代も変わり、七つの大罪は変わった。
煉獄山にて自身の大罪を清める旅に出る事になる。
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ご興味を持って頂きありがとうございます。
不定期
の更新ですが、いちお毎日更新したいとは思っております。
恐れ多いですが、評価やブックマーク等して頂けると私のやる気にも繋がりますので、どうぞご助力お願い申し上げます。
作品を楽しんで頂ければ幸いに思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-19 15:47:52
7659文字
会話率:26%
ダンテ・アリギエーリの叙事詩、『神曲』。「Inferno(地獄篇)」、「Purgatorio(煉獄篇)」、「Paradiso(天国篇)」 3部から成る、14233行の韻文による長編叙事詩である、有名な曲。
3部の中で、有名なのが「煉獄」。
ダンテ=「煉獄」と示せるほどである。
「煉獄」には、七つの大罪と言うものが在る。ダンテが煉獄をさ迷いながら、生前に七つの大罪をあがなった七人の死者と語り合い、七つの大罪を浄化し、天国へ至ると言う曲。
そして、その七つの大罪を。
「傲慢」「嫉妬」「憤慨」「怠惰」「貪欲」「暴食」「色欲」と言う。
人間には必ず、この七つの大罪が在ると謂われている。 この話は、その七つの大罪をあがなった者達、いや。死者達の黙示録である。 世界が不便。世界が羨ましい。世界が煩わしい。世界が面倒臭い。世界が欲しい。世界を喰べたい。世界が愛しい。
天国に至るのは、いったい、誰なのか―――
地獄へ堕ち、煉獄をさ迷い、天国へ至れ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-07-14 19:35:26
13731文字
会話率:48%