伯爵令嬢のユフィリアは、我儘な妹を溺愛する家族と浮気性でいい加減な婚約者を持ち憂鬱な日々を送っていた。学園を卒業後はそんなダメ婚約者との結婚が控えているので、自立できるよう資格を取得しつつ将来に備えていた。
そんなある日、隣国ゼイングロウか
ら貴人が人探しをしているらしい。なんでも『番探し』ではないかと聞くが、婚約者のいるユフィリアには関係ないはず――そう思っていたらある夜、怪我をした小さな梟を保護して治療したが一夜にして姿を消してしまう。
それから唐突に王宮に呼び出され、見覚えのない絶世の美丈夫ヨルハがユフィリアの前に現れる。
蔓の恩返しならぬ、梟の恩返し? それとも行き過ぎた恋煩い? 番を溺愛が止まらない梟の王とちょっと不器用な心を持つ完璧淑女のラブストーリー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-03 15:00:00
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会話率:20%
わたくしは、婚約者から度々アクセサリーを贈られるのですが、婚約者はセンスがなくて(他の物もいろいろありませんけど)贈り物は全てがイマイチですの。身につけるとセンスが疑われそうなものばかりで困ってしまいますわ。こうなったら、婚約者が贈り物選び
をしている所に乗り込んで『こういうのがセンスがいいものですわ!』と教えてさしあげるしかありませんわね!
『わたくしの婚約者殿は無能ですが、たったひとつのことだけは有能です』と『娘の婚約者に無能者を選んだのは私だが、そのせいで娘が希代な悪女になりそうで怖い』に続くお話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-12 02:00:00
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会話率:24%