田舎町に暮らす11歳の少女ミユキは、見た目は普通の小学生。でも、彼女には誰にも言えない秘密がある――全身泥んこになって遊ぶのが大好きなことだ。小川や田んぼに囲まれた自然豊かな故郷で、ミユキは学校指定の体操服を「泥んこユニフォーム」にして、湿
地や河原を駆け回る。泥水が靴に染み込み、ハイソックスを茶色に染め上げる感触、ジャージ越しに少しずつ下着まで浸透する冷たい泥の感触が、彼女の心を躍らせる。両親はそんなミユキを温かく見守り、庭には専用のシャワーまで用意してくれる。
ある日は排水路のヘドロに飛び込み、ある日は公園の噴水でびしょ濡れに。時にはおもらししながら泥と混ざる音を楽しむミユキの小さな冒険は、いつも一人。でも、心のどこかで、同じ泥んこ好きの友達と出会えたらと夢見ている。洗濯しても薄く残る泥染みの体操服を干しながら、彼女は次の泥濘を求めてウキウキする。泥にまみれ、笑い、感じる――ミユキの秘密の楽園が、今、始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-20 19:43:02
20190文字
会話率:0%
荒川の土手で、ジョギングをしていた男性が、遺体を発見した。
背中に大きな、奇妙なナイフが刺さっており、最初は何かのオブジェかと思った、と後に話している。
最終更新:2024-01-18 09:49:52
8573文字
会話率:15%
北と中央、南の3国が長きに渡る戦いを繰り広げていた。
南に位置する草原の国ゼレンフキー公国が公子リンデロフ・フォン・ゼッケンドルフがこの戦乱に立ち向かう事になる!
最終更新:2022-08-05 14:51:00
12805文字
会話率:34%
騎士になることを夢見るガラテア。
新世界に希望を抱くナディーン。
この世の行く末を見守る魔女ステラ。
英雄と呼ばれた騎士に育てられたガラテア。彼女は人並外れた力を持ちながら、騎士と筋肉のこと以外、ほとんど何も知らない。
帝都で
ガラテアを待っていたのは帝国の祖を名乗る魔女ステラとの出会い。ステラは物を知らないガラテアをアカデミーへ送り込むことに決めた。
公爵家の娘ナディーンは西部開拓に野心を抱いていた。そんな彼女は春休みの終わりに、帝都に上って来たガラテアを見かける。
再会はアカデミーの入学試験。
受験生のガラテアと同じゼッケンを引いた上級生ナディーン。
二人は一曲の輪舞曲に身を任せて運命のステップを踏んだ――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-31 08:22:40
399240文字
会話率:55%
「人間を返せ」、どこからともなく現れた奇妙な男の着けたゼッケンに書かれた言葉の意味とは何か。
あなたは在宅起訴されましたと告げられる。
最終更新:2020-09-18 20:40:57
21807文字
会話率:53%
閉鎖の決まっているテーマパーク『アースガルズ』で行われるイベント、『ラグナロック』参加者には以下のルールが書かれたプリントが配られた。
『この度はラグナロックに参加していただき、誠にありがとうございます。
このゲームは、パーク内に隠され
た鍵を見つけ、その鍵を使ってパークから出る事が出来れば、超豪華賞品を差し上げます。
ここに細かいルールを記しますので、ゲーム開始までにご一読下さい。
○ラグナロック参加者は、必ずゼッケンを付けて下さい。特殊な機能がありますので、一度身に付けたゼッケンを外すと失格になりますので、外さないで下さい。
○鬼にゼッケンを触れられた時点で失格になります。
○鬼はパーク内に五匹います。
○鬼は参加者の皆さんの行動を見て、どんどん学習して行きますので、隠れるのは難しくなります。
○鍵はパーク内に九本あります。
○出口は全部で三ヶ所あります。
○五体の鬼の内、四体は一目見て分かる様になっています。
○勝者となった方はゼッケンを返却していただきます。
○重要情報はアナウンスでお知らせいたします。
超豪華賞品をご用意しておりますので、皆様頑張って下さい』
悪意の隠されたルール。
それによりこのイベントは凄惨なデスゲームへと変わっていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-04 00:00:00
144011文字
会話率:31%