アイドルグループ・フローレンの大ファンである大学生の孝雄(たかお)は、親友の聡(さとし)の家で、彼の父・健一郎(けんいちろう)(製薬会社研究員)がコーラの中に注入していた研究用のウィルスを誤飲してしまう。そのウィルスは、①肌接触(はだせっし
ょく)、②飛沫(ひまつ)接触、③視線の一致、が同時に起こった時に感染し、接触した人と人の精神が入れ替わる恐ろしいものだった。
何も知らない孝雄は、フローレンの握手会で、最初に並んで握手をしたメンバー、(3人のうちの1人)aミーナと身体が入れ替わってしまう。もともと、ララ推(お)しだった孝雄は、ミーナの身体を手に入れ楽しく芸能活動を開始するが、ララがイケメン俳優の美加島(みかしま)と恋仲になりそうなことに気づいた。 嫉妬に狂う「孝雄」は、ララとの密会の為にミーナのマンションを借りに来たb美加島に掴(つか)みかかり再度身体が入れ替わる。(このウィルスは感染して24時間以内に再度①②③を同時に行うと、再度精神の移動が行われてしまう、感染を元に戻すには、最初の体と精神に戻した上で、24時間の対人非接触(たいじんひせっしょく)が必要)
一方で、身体を乗っ取られたミーナは、孝雄のスマホの履歴(りれき)から聡を見つけてミーナの身体を取り戻しにかかる。ミーナの自宅マンションで待ち伏せして、c帰宅時を襲い「接触」を行い身体を取り返したミーナだったが、実は、bの後でミーナの身体の中にいたのは美加島だった。結局、孝雄の身体に美加島が、イケメン俳優美加島の身体に孝雄の精神が入ってしまう。
不幸にも、能天気な孝雄は24時間以内のタイムリミットを知る由もなく、 芸能人を満喫して身体を返す素振りさえ見せない。ミーナ・聡・美加島は協力し、ミーナのマンションでララと密会中の孝雄を妨害し身体を取り戻す作戦を実行するが、そこには他にいくつもの試練が待ち構えていた。
ウィルスの開発成功は国家機密の為、、関係者外に他言してはならない。それに加えて、聡の母・順子(じゅんこ)はライバルの製薬会社の社長で同じウィルスを開発している。 健一郎の実験成功は順子に知られてはいけない。これらの試練を乗り越えて、全てのこじれた入れ替わりを解消するまでの青春会話コメディ劇小説。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-16 02:00:00
74491文字
会話率:52%
レスになって数年。
それでも円満な夫婦として暮らしてきた。
たった一度の間違いだったのかもしれない。
しかしそれを見てしまったために、もう私は戻ることは出来なかった。
だってスマホのあの人は、私といるどんな時よりも幸せそうな顔をしていたから
。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-30 23:57:10
981文字
会話率:14%
俺は旅先で死んだ。夢だったヨーロッパひとり旅。
暴走車から少年を庇って死んだのだ、宙を舞いながら考えていたのはパソコンの中身やスマホの履歴のことだった。
(あ~…小まめに消しとくんだったなぁ…)
そしてそのまま意識を失う瞬間、腕を引っ
張るような感覚があった。
気がつくと真っ白な部屋にいた。
ああ助かったのか、と思った。目の前には怒った顔をした美女。
こっちの国の看護師さんはなんとも過激なナース服を着ているなぁとぼんやり眺めていたもんだ。
実際は助かってないし、美女は看護師さんでも無かった。
俺は異世界に飛ばされて新たな人生を歩むことになったのだ。
ちょっと自慢だった高身長と鍛えられた肉体で!と言いたいところだが…もとの肉体はもう使えないと言うことで、俺に与えられたのは小さな少年の体だった。
頼りなさ過ぎる小さな体で、俺はこれから生きていくのが不安で仕方がないのだが?
まぁなるようになるさの精神で、第2の人生頑張りまーす!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-03 23:00:00
18818文字
会話率:41%