私ことマリアンヌ・フォン・クローデル公爵令嬢がイザベラと出会ったのは、学園の入学式当日。
その日、あの子はガチガチに緊張していた。
『イ、イジャ、イザベラでしゅ!へ、平民ですが、皆さんと一緒にお勉強頑張ります!』
彼女なりに精一杯挨拶
したつもりだろうが、その格好は酷いものだった。
でも…それが逆に、私の婚約者の庇護欲を誘ったみたいだった。
別のクラスにも関わらず、彼は事あるごとにこのクラスにやってきてはイザベラに声を掛ける。
あの時はムカッ腹が立ちましたの。
私のことがまるで目に入っていない婚約者にも、戸惑いつつも声を掛けられて満更では無さそうなイザベラにも。
だから、彼女を徹底的に虐めることにしたのだ。私自身のストレス発散のために!
ふふふふ、私の婚約者の心を奪おうとした罪!贖って頂きますわよー!
おーほほほほほ!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-26 18:00:00
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