慢性不眠症に悩むサラリーマンの「僕」は、一人の少女と衝撃的な出会いをする。萌えエロな赤いコスチュームに身をくるんだ彼女は、なんと未来人だった!
時間旅行者である彼女だが、いまから半世紀前の大阪万博や、ジュラ紀よりももっと古い三畳紀(さん
じょうき)の地球をおとずれ、特殊な装置で採取した雲をコレクションしているという。彼女のはからいにより三畳紀の時空に旅立った「僕」は、そこで哺乳類の遠い先祖に出逢うことになる……。
もし、永遠に命がつづくのだとしたら、つかのまやってくる眠りや不眠とはなんだろう? そしてまた太古から存在し、いまも空をたゆたう雲とはなんだろう?
すこしの(S)ふしぎ(F)と、ちょっぴり哲学的な味わいのある短編小説です。
どうぞご賞味あれ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-03 18:11:35
10283文字
会話率:37%