*夕子(ゆうこ)という人間において、イマジナリーフレンドは、仲良くなりたい現実にいる人を幻想の友達と置き換えているだけだ。別人格――『夕子』はその置き換えをひた隠しにでき、夕子を騙し続けている。夕子を騙すことは、『夕子』にとって簡単だ。例
えば、イマジナリーフレンドを似ている概念に置き換えれば、夕子は騙される。*
彼女はイマジナリーフレンドを幽霊と誤認し続けて、女子高生になった今でも誤認し続けている。
イマジナリーフレンドではないと思わせるために、別人格の『夕子』まで作り上げ、彼女は幻想と現実の狭間の区別さえつけずに、現実を生きている。
幻想が現実にないのは当たり前。彼女はそれに気が付くのも時間の問題と言ってもいい。
幻想で騙し続けた人生。そこに終わりがあるならば、幽霊だと誤認したことを、理解。そして、自身が見続けてきた景色をイマジナリーフレンドだったと再認識するほかない。
でも、夕子はそれが大嫌いだった。
そして。
あまりにも幻想に焦がれ続け、彼女は、最高最悪のイマジナリーフレンドを生み出してしまった。
幻想にヒビが入り、幻想が壊れるのも、近い。
夕子にハッピーエンドは訪れるのか。イマジナリーフレンドに恋をしてもハッピーエンドは訪れるのか。この物語はいわば、史上最高の幻想に囚われた女子高生が、現実を目にしても、それでも前向きに、絶望せずに幸せになれるかを見守る物語。
<一章>
夕子は幽霊と誤認しているハルと出会う。
<二章>
ハルに似ている委員長は秘密を隠し持っていた。
<三章>
私の世界で『試練』が始まる。
*この作品はシャッフル短編企画(URL:https://www.magnet-novels.com/novels/62875)で投稿した作品『トゥルーラブ・イマジナリーフレンド』の続きの物語です。一章は『トゥルーラブ・イマジナリーフレンド』の内容とほとんど変わりないです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-18 02:48:07
39311文字
会話率:38%
やあ!僕は地下鉄のホームを行き交う人々の足音を音楽にしている雑踏の指揮者!都市伝説と呼ばれる存在さ!
今日もいつものように指揮をしていたんだけど、何故かほうれん草教とかいう奴らに誘拐されて…………
※※
これは参加者が考えたキャラと
テーマをシャッフルして、渡されたキャラ×テーマで短編を書く
「シャッフル短編企画」で提出した作品です。
私が引いたキャラ(主人公)×テーマは
「雑踏の指揮者(主人公)×塵芥」
このキャラとテーマを使って作った短編です。
トマトやマユリエルなど内輪ネタ満載ですが、面白く仕上がりました!
ぜひ読んでください!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-16 01:02:23
6561文字
会話率:58%
後輩騎士に斬り殺され、怨念として冥府を彷徨っていた男は、冥術師の手によりスケルトンの体で現世に蘇る。
【シャッフル短編企画参加作品】
最終更新:2019-12-15 10:30:12
9291文字
会話率:42%
チェス好きの師弟が、追っかけたり追われたりする話。
BLは匂わす程度です。
SFはなんとなく、雰囲気で。
*阿井りいあさん主催 シャッフル短編企画に寄稿*
最終更新:2019-12-14 12:02:29
12994文字
会話率:28%