18歳無職ニート男子の富樫は、ある日コンビニで起こしたトラブルが原因で幻想世界の住人に捕獲され、仮想世界でのデスゲームに強制参加させられる。そのゲームの管理人的存在である、ホワイトニンフのセファ・オランジェは、富樫を更生させるべく、様々な
課題をクリアさせていく。だが、富樫に優しすぎるセファの態度を、上司(社長)であるエリスは許さなかった。彼女はセファに無断でゲームの難易度を最高に引き揚げ、富樫に理不尽な死を体験させたのだった。
上司である前に親友であるはずのエリスの暴挙に困惑したセファは、フランスでのエリスとの出会いを回想する。過去の記憶の中で、セファは、エリスと出会い、その彼氏のエドと出会い、ハイデルベルク城の城主アレクと出会う。セファは、エリスの彼氏であるエドを守るために、戦場に赴くことを決意する。
戦場では新たに、童顔怪力のヨナ、風使いのエルフであるテオ、生粋の軍人ゲオルク、カマキリ男マンティスなどと出会う。彼らとともに「チーム・オランジェ」を結成したセファは、その初戦で、フランスの町を一つ消し去ってしまい、罪悪感のあまり号泣する。そんなセファを絶望から救ったのは、なぜかその時代にはまだ生まれていないはずの、富樫であった。セファは戦場での大量殺人という罪に苛まれながらも、富樫に見守られつつ、自分がこの時代に生まれ、戦争に関わることの意味を考え、成長していく。
(2019/8/14修正)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-07 06:47:17
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