桔梗は、花街一の人気者だ。美しく器量好しで、尚且つ知恵もある、そんな完璧な少女。
しかしその代わりに、桔梗は真の愛というものを知らずに育った。
そんな桔梗に、身請け話が持ち上がる。相手は桔梗の美しさだけに興味がある国主だった。
望まぬ身請け
に絶望した彼女は、心の中で叫ぶ。
――たす、けて。
――お願い、誰か。わたしをここから、出して。
そんな彼女をさらって愛を囁いたのは、見目麗しい神だった。
愛を知らない少女と人間を愛した神様の、真実の愛を探す物語。
※今作品はTwitterにて行われている「#RTした人をイメージして小説の書き出し一文」にて、月森かほ様が私をイメージして書いてくださった文をもとに書き上げたものです。
本人様の許可は取っておりますので、あしからず。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-23 19:01:10
26960文字
会話率:20%