地図にすら載らない島“ドガシマ”。
そこは、ゴミとともに捨てられた人々が暮らす、悪臭と絶望の吹き溜まり。
「あと三年で、俺たちはみんな死ぬ」と言われるほど、希望も未来もない島に、ある日、一人の奇妙な老人が流れ着いた。
彼はスライム使い。
魔法でも剣でもなく、たった一匹のスライムを連れていた。
しかしそのスライムは、ゴミを分別し、汚物を処理し、死骸を消し去る力を持っていた。
――最弱と呼ばれた存在が、島を変えていく。
これは、腐った世界の片隅で、
静かに再生していく人々と、スライム使いの物語。
「ゴミが変われば、心も変わる」
そう信じた少年とスライム使いが、
世界の“底”から見た、もう一つの未来とは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 19:00:21
6262文字
会話率:22%
『流砂は人を呑み、人を繋げる。』
世界は地下からあふれ出した白い砂によって覆われた。
未曽有の大災害の中、人々は砂に浮かぶ壊れた家の屋根や、小型ボートの上での暮らしを余儀なくされていた。
そんな時――砂を割って巨大な石に支えられた
大陸が浮かび上がる。
後に楽園島と呼ばれる島は人々を大いに活気づけた。
だが、楽園島は砂面から離れて空中に浮かんでいく。
運良く楽園島の上に立った人間と、唖然と見上げるだけの人間が生まれた。
那須平(なすひら)は後者となった。
小さなゴミ島で楽園島の様子を窺いながら、奇妙な縁で那須平と生活を続ける三名。
自分の非力さを嘆きつつも、何とか前に進もうとする――久代朱里
仲間の為に自分にしかできない仕事を全うしようとする――平未久
楽園島にいるはずの娘を想い続ける――岩峰二郎
――四人は流砂を越えていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-11 07:00:00
107891文字
会話率:41%
世の中から忘れられた貧乏な神様や妖怪が住むゴミ島で巻き起こるファンタジーぽいものです。
最終更新:2017-09-23 18:00:00
45024文字
会話率:48%