20年間続いたメナスフィート公国とゼル帝国の戦争は、大陸一の大国カナン王国の仲介による和平交渉により終結した、両国が戦争で得た物は大きな傷だけであった
戦争終結から一年
両国は退役した兵士や仕事にあぶれた傭兵たち、戦争孤児や未亡人で
溢れており、戦争の傷が癒えないなかで立ち上がった物たちが居た
その中の一人、リリーナ・メナスフィート第三王女は身分を捨て、商会を立ち上げた
リリーナ商会は身分や年齢、性別や国籍、過去の遍歴に関わらずあらゆる人材を登用し、運用していきつつ
新しい運送方法や直営小売店の開業、人材派遣や独自製品の開発製造に着手
戦後たった3年で大陸中にリリーナ商会の名を轟かせた
そしてかつて戦争をしたゼル帝国国境の領地、ルーデル領の町カインズで商会長リリーナは大規模な行商を引き連れてやってきた
敵国だったゼル帝国の領地を訪れたリリーナだが、商会の評判やゼル帝国人でも雇用するリリーナの剛胆さが功を奏して住民たちはリリーナ商会を歓迎した
もっとも近くてもっとも”遠い”隣国の商会遠征は成功した
そしてリリーナが公国の商会本部へ帰還する時に事件が起こる
リリーナ達は町の外から500人を越える大規模な盗賊団に包囲されてしまう
カインズの町の兵を外に出すと町内の防衛が疎かになり町自体が危険
しかしリリーナ商会のキャラバンだけでは袋叩きに合ってしまう
そこで窮地にたたされたリリーナは、傭兵を町で雇い
盗賊団の包囲網を強行突破する作戦を立てる
雇い入れたのは30名ほどの小さな傭兵団『タブラの矢』
団長のシーン・タブラは気の抜けた性格の18歳の青年であった
不安を感じるリリーナ達にシーンはこう言った
『要は抜ければいいんですよね?』
※コメディ寄りにしたいです!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-07 22:08:11
26357文字
会話率:53%
本当にあった酷い話なんだが……
俺は不幸にも死んでしまったが、なんと死んだ先の世界で神様と出会ったんだ。そして異世界へ転生をさせてくれるという。しかもありがたいことに餞別《せんべつ》にスキルというチカラまで与えてくれるって言うんだ。
この
流れは知っている。例のアレだ。小説で星の数ほど見たことのある展開。
そう、これはご都合主義の異世界転生モノ!
そして俺はその主人公的ポジションにいるわけだ! つまり必ずチートを手に入れる!! 異世界でハッピーライフを謳歌できるんだ!!!!
……そう思ってた時期が俺にもありました。
ーー被虐趣向《マゾヒズム》
どうなってんだよ!? 俺のチートどこ行った!? チートを渡すんだよっ!!!!
異世界転生モノのご都合主義全開イベントでチート貰えるはずったのに、まさかの重すぎる性癖《マゾ》を背負わされた!?
そんな不運な男の異世界ライフが幕を開けてしまった。
週1回は更新できるように頑張りま折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-20 20:18:15
14269文字
会話率:39%