「まさかここまで来てキツネ子ルートのフラグをぶち折る気じゃないでしょうね?」
とある大型連休。主人公の宗十郎は登山の帰り道、立ち寄った麓の神社に参拝する。
そこで神を名乗るキツネっぽいコスプレをした少女が現れ……。
「俺、落ち着き具合
には定評があって。例えるなら俺の心の中は、そう──【凪】」
神を信じるのに、特に超常の力などは要求しない主人公。
「あの、お言葉ですけど。かみさまのネーミングセンスって虫ケラ並みですね」
「だから言いたくなかったのよ! それより虫ケラってなに!? 仮にも神相手に使う言葉じゃないでしょ! もっとこう──かしこまりなさいよ!」
「違う! 最初は良いけどツンデレじゃないし、それ褒め言葉でもない!」
変人な主人公にツッコみつつ、騒ぐ神様。
「かみさまといえど脱税はいけませんって。税務署の怖さを舐めすぎですよ」
「確かに税務署の怖さはガチね」
淡々としたペースで繰り広げられる雑談。
これはツンデレっぽいキツネの神様と、何事にも動じないわりに流されやすい青年の、異類婚姻譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-31 16:29:03
5444文字
会話率:86%
主人公のリョウタがとある事情から神社を掃除していると、神様のおキツネ様が現れて異世界カナンに飛ばされた。
そこは中世欧風の世界だが、日本語を575の音で唱えることが魔法の詠唱になる世界だった。異世界人はそれを理解せずに古代言語=間違った日
本語を詠唱している。
リョウタはおキツネ様からの膨大な魔力と、日本語を575の音に当てはめた最強魔法で、異世界を駆け上がっていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-25 00:03:49
94791文字
会話率:49%