18世紀。
数多の海賊がひしめき合っていたカリブ海。
気高い魂を持った女性がいた。
名を、メアリー・リードという。
彼女の生涯は、実に波乱に満ちたものであった。
女に生まれながら男として育てられ、男として兵役に就き、その後結婚するもすぐに
夫が急死。新たな人生を求めて西インド諸島に渡ろうとするが、その途中で海賊に襲われてしまう。その海賊との出会いこそが、彼女の人生を大きく変えることとなったのだった。
海賊の仲間になることを強要されたメアリーは、ラカム船長のもと、生涯の親友アン・ボニーとともに、華麗に、そして力強く、カリブの海を駆け抜けて行く――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-10 19:00:00
54339文字
会話率:52%