僕はきっと異世界へと飛ばされたんだと思う。きっと、っていうのは簡単だ。僕はこの世界の住人と意思疎通ができないからだ。話が通じないならジェスチャーすればいいじゃん? それすら、できないんだよ。だって……この世界で僕は、声も聞こえなければ姿も
見えない。存在しない人間なのだから。
※完結しました!御愛好ありがとうございました(>_<)ノシ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-12 00:00:00
3791232文字
会話率:28%
大陸の三大列強のひとつ、ベルディニオ。前王カムランの急死により、若くして国王の座についたウェイディに端を発する親王派と反王勢力の政治的陰謀に巻き込まれ、新国王の従兄弟に当たり、公爵家の当主であったアモンは身に覚えの無い理由から一夜にして反王
勢力との汚名を着せられ、隣国であるレムレス国境近くの辺境へと追いやられた。しかし生来政治欲の無い彼はこの辺境で新たな従者を見つけ、新たに平和な暮らしを営もうとしていた。黒エルフの蔑称で呼ばれる洞人(ほらびと)の少女テオドール。性別も種族も不明な庭師のアルセイデス。粗暴な性格のテオドールには主人として扱われず、何かと奇妙な植物を庭に植えては悩みの種を増やすアルセイデスに振り回されるアモンの、騒がしくも平穏な日々の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-06 17:00:00
119906文字
会話率:34%