アシナガバチがカメムシを見つけた
最終更新:2024-11-29 12:00:00
1030文字
会話率:41%
『実は――』
父が死んだ。いつかは来ると思っていた別れの瞬間が予想以上に早く訪れたことに、おれは正直驚いていた。
病院で父の最期に立ち合い、その後、雪崩のような勢いで諸々の手続きを済ませた。
遺体をこの家に安置したら、どっと疲れが押
し寄せてきた。ただ、今度は何もしない時間がどこか嫌に感じられたので、近所をぶらぶら歩くことにした。
実家があるここは、ドがつくほどの田舎で、その景色は今も昔も変わらない。父も子供時代にこの辺りで遊んでいたそうだ。
だからといって、感傷に浸るつもりはない……と思っていたのに、自然と思い出が甦ってきた。あの林ではカマキリがよく捕れた。もっと向こうでは夏にカブトムシが。それからあの辺でセミの羽化を見たんだ。あと、あっちの茂みで虫を探していたとき、持っていた虫捕り網の先にアシナガバチが止まったことがあったな。怯えていたら、一緒に来ていた父がやっつけてくれたっけ。ここには思い出がちょっと大きな石ころのように点々と落ちている。
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最終更新:2024-09-15 11:00:00
1721文字
会話率:50%
アシナガバチの巣ができました。
最終更新:2021-11-15 18:14:12
1078文字
会話率:0%
アシナガバチが巣を作り始めている。季節的に仕方ないが、困った話だ。たまに、家の見回りをした方が良い。
最終更新:2020-05-02 07:00:00
856文字
会話率:0%
今年もまた彼女たちがやって来た。招かれざる客が……。昨年の攻防戦を戦い抜いた「わたし」が、今年も彼女たちからベランダの安全を守り抜くため、奮闘せねばならない季節が訪れたのだ。しかし、今年は様子が違うかも? この続編だけは書きたくなかったのに
!! 笑いと涙と恐怖のハチ撃退エッセイ。「女王様とわたし ~とある攻防戦のゆくえ~」の続編。
『カクヨム』にも掲載あり。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-20 06:00:00
10895文字
会話率:6%
女王様とわたしの攻防戦。
この季節、行動が活発化する彼女たち。またひとり、新たな女王が勢力拡大に乗り出そうとするのを何とか阻止しようとする主婦。種族の繁栄と洗濯物の干場をかけた壮絶(!?)な戦いの幕が、今切って落とされた……かもしれない。
最終更新:2018-06-19 23:03:56
11270文字
会話率:2%
神野さんが転校してきたのは、つい一ヶ月前の事だった。
真面目で、優しくて、少しおとなしくて、すぐにクラスにも馴染むような子で。
そんな彼女に、僕は……
最終更新:2017-02-01 17:00:00
9765文字
会話率:34%