花のように可憐な少年は、宝石のように美しい竜に飼われることになった。
――食事として。
「惚れたんだ。キミの体に。肉の味に。血のにおいに。骨の形に。……だから、私に飼われてくれないかい?」
少年は、百年に一度しかこの世に現れないとされる
「竜のごちそう」だった。
そんな「ごちそう」を拾った真紅の竜は、彼に呪いをかけて不老不死にしてしまう。
「永遠にキミを食べ続けられるように。食べても死んでしまわないように」
と。
――これは、美しき真紅の竜と彼女に飼われた少年が、どこか歪んだ関係を築きながら、永遠を探す物語。
*第一部(五十話まで)は一話あたりの文字数が少なめ。第二部から増えます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-30 14:03:55
544245文字
会話率:36%