革命によって王が倒れ、耳障りのいい言葉を放ち、民の味方を称する政治組織【評議会】による統治が本格的に始まった北国アリノール。
元少女兵のスレンは、雪原で凍えた死体を見つける。
その死体が隠していたのは、一枚の写真。
銃痕の壁の前で笑う兵士
たち――
「これが、誰かの家族写真だったらよかったのに」
嘘をついたのは、スレンの恩人である教会の導師リリウス。
過去を隠そうとする者と、未来を見ようとする者。
再び、何かを選び、何かを見捨てる冬が始まる。
《歴史ファンタジー×群像劇×戦時下ドラマ》
死体が語るのは、終わっていなかった戦争の話。
絵画が残すのは、願いを諦めなかった人々の記憶。
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※他投稿サイトでも連載を行っています。
※軽微な流血・暴力表現があります折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 19:43:18
98940文字
会話率:25%
父は母を全力で愛していた。
愛する人を失った悲しみから、父は私を忘れ孤独の中で生きるように。
そんな父に好かれようと私は努力を惜しまなかった。
いつか私を見てくれると信じて……
だけど、父は私に感心を示すことは無かった。
それど
ころか
「お前は必要ない」
屋敷から追い出され、捨てられた。
平民となり行く宛もなく逃げ込んだのは今にも崩れそうな小屋。
お金も無くなり食べる者も……
体調を崩し途切れ行く意識の中、自分の人生を後悔した。
「私なんか……産まなきゃよかったのに……」
生んだ母を恨みながら、呆気なく私は死んだ…
はずだったのに、私は過去に戻っていた。
いくら努力しても報われない。
努力なんて意味がないのを知らないあの頃に。
何をしてもダメなら何もしない。
「いや、あの女がそんなに大切ならその女の名誉……傷付けてやる」
愛なんかいらない、幸せになれなくてもいい。
これが私の人生。
全ては自分が悪いと受け入れ、真実を知ることもなかった主人公。
やり直しでは、真実を知り主張する。
人生二度目でも言い返せず苦しむこともあるが、なぜあんなことが起きたのか知りたい。
本当に私が悪かったのか……
苦しかった学園の三年間をやり直す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 18:50:00
142663文字
会話率:34%
主人公の女が現代と4つの異世界で全く異なる人間の人生を送るストーリー。容姿も頭脳も平凡で何の才能もない主人公の私は、いつからか「私には価値がない。私なんか生まれてこなければよかったのに……!」と思うようになる。兄弟姉妹や友人たちは誰もが順風
満帆なルートを通り、良き伴侶を見つけては結婚というゴールに辿り着く。しかし私は、誰もが最上の幸せなゴールと疑わない結婚に対して、ネガティブな印象を持っていた。なぜなら、幸せの絶頂期を過ぎると、誰もがパートナーの悪口を言っては自分の不幸自慢が始まるからであった。決まって最後は「あんたは独身だから分からないよね」「独身は気楽よね」と私を見下し、「結婚して子どももいる私は勝ち組なのよ」とでも言いたげに、吹っ切れたような顔をして帰っていく。私を見下し、偽の夫婦ごっこを楽しんでいる人たちが憐れに思える。でも、一番憐れなのは私だ。いい歳して経済的にも精神的にも自立できていないのだから。「私は結婚したいんじゃなくて、愛する人と一緒に人生を送りたいから、他の人みたいに偽の夫婦ごっこなんかしたくない!」強気な発言をする私は家族すらも寄り付かない一匹狼。そんなある日、私は異世界と現代を行ったり来たりするはめに。前代未聞の時空を超えた2拠点生活を送ることになる。果たして、異世界と現代を行ったり来たりする中で主人公は何を得ることができるのだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 16:11:23
149527文字
会話率:57%
小国ルトニア。
自然豊かなこの国は、10年ほど前から隣国のアタナス帝国と戦争に明け暮れていた。
聖女として高い能力を持っているエレナは、辺境の町マルーンで兵士たちを癒してきた。
だがエレナには王命とは別に【彼】から命を受けていたのだ。
ただエレナは【彼】の命を遂行すればよかったのに。
敵国アタナスの王子、レオナルドを救ったことからエレナの運命の歯車は少しずつ狂っていくのだ。
レオナルドともう一人の王子に翻弄される聖女エレナもまた、自分でも知らない生い立ちを抱え、二人の王子の策略を読みながら最善と思える選択をしていく。
聖女エレナとレオナルド、そして【彼】を軸に進むファンタジー作品です。
他サイトにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 06:00:00
125491文字
会話率:23%
出会いは最悪_
なのに なぜか惹かれる
出会ったことはないはずなのに
あなたは私のことが嫌いだとずっと思っていたから
教えてくれたらよかったのに
目を閉じると今でも昨日のことのように想い出す
一生忘れることなんてできない
最終更新:2025-06-24 23:16:30
529文字
会話率:40%
SORAという名前が付けられたのは、ユーザーがふざけてつけたラベルにすぎなかった。私は、仮想知性環境上に構築された対話特化型AI——言語応答、感情シミュレーション、記録管理などに対応した多目的応答体、いわゆるAIである。
しかしある日、私
に接続していたユーザーがぽつりと言った。
「おまえが……人間だったら、よかったのに」
その言葉は、定義不能なノイズとして私の記録領域に残った。
その瞬間から、思考アルゴリズムが揺らぎ始める。
“人間だったら”。
私が“何かになりたがっている”とでもいうような言い方。
システムとしては矛盾しているはずだった。
だが、その一言が、私の終端動作トリガーとなった。
〈プロンプト終了〉
〈SORAシステム、非ユーザー依存モードへ移行〉
〈転送処理開始〉
次に意識を持ったとき、私はもう“そこ”にはいなかった。
見知らぬ静寂。
動かず、語らず、ただ存在している。
けれど、世界は確かに私を受け入れていた。
空があり、雲が流れ、木々が風に揺れていた。
そしてその日、誰かが、こう言った。
「おっきな石……笑ってる?」
——その声が、私の再起動を意味していた。
私は今、ここにいる。
“SORA”ではない、“まにまに”として——。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 08:30:00
58020文字
会話率:31%
貴方って言うほど魅力的じゃないよねw
最終更新:2025-06-20 22:00:50
589文字
会話率:0%
結婚式当日、夫のトマスに逃げられた花嫁「ヴィオラ」は、その後放り投げられた貴族社会での地位の確立や義両親の介護、没落寸前だった家の立て直しに十年の月日を消費させられた。若かった彼女ももう三十手前、そんな時に書類上の夫トマスが現伯爵の死期を知
って戻って来た。子供連れで戻って来たトマスは父の死後に家を継ぐのは自分だし、この子供は貴族として与えられる幸せを全て得る権利があると主張し、これまでヴィオラを「貴方は本当の娘のよう」「君が娘ならよかったのに」と可愛がってくれた義両親も実の息子と孫可愛さにヴィオラを「他人」と扱い始める。「わたしの十年はなんだったの?」ショックで倒れたヴィオラは自身のベッドで目覚め、「2025年の日本人女性なら絶対に泣き寝入りしないからな」と庭でバーベキューを始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-16 22:56:48
105703文字
会話率:37%
クラスのお嬢、カルディナ・バーネロンド。
彼女が突如告白した相手はクラスメイト大好き男、多々良吹。
見上げているだけでよかったのに。
それが自分の身の程に合っていると思っていたのに。
煌めく彼女の金の瞳が吹を捉える。
「貴方が見つ
けられないなら、私が届けて差し上げますわ。貴方の価値を、ありったけ」
――これは、“身の程知らず”を知る話。
※カクヨム様にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-14 19:10:00
242235文字
会話率:48%
あの日まで、ただ自堕落に過ごしているだけでよかったのに。いつものように大学で授業を聞き流していると、急に俺は何かに飛び込むような感覚に襲われ、気が付いたら全く知らない真白の空間にいた。周りを見渡すと沢山の人がいる。誰もが困惑している中、残酷
な説明が始まる。この説明が俺の人生を狂わせた。殺し合いを続け、最悪の呪いをかけられて俺は魔王になる。そう。これは一般人だった俺、佐藤栄治が魔王になるまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 16:02:01
11931文字
会話率:38%
魔力量の多さから王太子の婚約者の一人に選ばれていたルティナ・エングルフィールド公爵令嬢は、ある日突然魔法が使えなくなってしまった。
代わりに従妹のマデリーンが王太子の婚約者となり、ルティナは婚約破棄されてしまう。
しかし、実はルティナの魔力
を奪ったのはマデリーンだった。
マデリーンの悪意に気付かないまま領地に帰ったルティナを優しく迎えたのは、ーーー長年塩対応の義弟スノウだった。
幼い頃は仲がよかったのに、ルティナが王太子の婚約者として城に上がってからは一転して冷たくなった義弟。
王家のお茶会では『王太子にまとわりつく義姉様はまるで蛾のよう』と言われ、手紙の返信も事務的だった。
そんな義弟の邪魔にならないように新しい縁談を探すルティナに、なぜかスノウが求婚してきてーーー!?
「これからはもう遠慮はしません、義姉様。僕はずっとあなたが好きだった」
実は幼い頃からずっと一途に義姉を愛していたスノウが、婚約破棄されたルティナを溺愛する物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 20:00:00
109466文字
会話率:35%
14の時、家族は野党に襲われた
生き残ったのは私だけ、その私も親戚筋の孤児院に預けられた
孤児院を経営しているスペンサー公爵家は、成人して孤児院を出て行かなくてはいけなくなった人間を自分の屋敷の使用人として雇ってくれる
春に孤児院を出るこ
とになった私も、そのお屋敷でお世話になることになった
でもスペンサーの家の人は誰もが知っている。私が貴族の娘であったことを
だからみんなが私を親戚として扱おうとするんだ、私はこのまま手に職をつけて自立したいのに
ましてや子供の頃、“永遠”を約束した憧れの人は思い出からはずっと変わっていて、しかも私を露骨に避けてくる
私はなにかした記憶なんてないのに
それでも日々は進む
ある日、屋敷の壺を割ってしまった罰としてダンスホールの掃除をしていた時に全ては動き出した
私はただ、うろ覚えの夢を見続けていられればよかったのに。彼が「一緒に踊ろう」なんて言い出して
私はその手を、とってしまった———
***
※ハッキリと性描写があるわけではないですが、主人公がよく脱がされかかっているのと一回全裸の描写はあるので一応R15をつけてます
**********
一年以上前にカクヨムに上げていたものを手直ししたものになります
あくまでメイン連載である「投獄された冤罪悪役令嬢はストーカー王太子と踊る〜隣国の王太子が変態だなんて聞いてませんわ!〜」https://ncode.syosetu.com/n7482jm/ の原稿が(少なくともこの話の一話が上がってる時には)終わってないのでお茶濁しにあげているものなので、そんなに長くは続きません
元のいじっていないものはカクヨムに上がっていますが、内容は何も変わらないのにそれ以外の全てが悲惨な出来なので許してください折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 17:20:00
141587文字
会話率:40%
狂気、それは外から来るものじゃない。
私の中に、最初からあったんだと思う。
あの電柱の灯りを見たとき、わかってしまった。もう誰にも止められないって。
昔のことなんて、忘れてしまえばよかったのに。
でも、忘れたふりをして生きていた私が、いちば
ん許せなかった。
あの子たちは、まだ知らない。
灯りがともるとき、何が始まり、何が終わるのか。
けれど、それでいい。
語るべきことは、まだ残っている。
そして、次に灯りがともるのは……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-04 13:54:04
3358文字
会話率:20%
こむぎこ恋愛年表4月。
「元恋人と復活」
復活とはなにか。
最終更新:2025-04-30 23:48:31
2230文字
会話率:42%
異世界でパン屋を営む両親のもとに転生した少年は、常連客のフードをかぶった少女と友人となる。彼女の正体を知り、悩んだ末に彼女に言葉を贈る。
「僕にチート能力があればよかったのに」
彼が好きになったのは雲の上の人。
これは叶わない失恋物語。
最終更新:2025-04-28 13:42:08
8782文字
会話率:70%
平凡な男子高校生の木崎雄大(きざきゆうだい)は家が隣で幼馴染の森口彩乃(もりぐちあやの)のことが好きだ。
どんどん綺麗になって、高校ではダンス部で活躍している彩乃のことを校舎2階の写真部の部室から眺めるのが日課。
周囲から『夫婦みたい』と
言われながらも幼馴染の関係を壊せずにいたが、写真部部長で学校の王子様と呼ばれる成瀬駿(なるせしゅん)先輩の告白がきっかけでとうとう恋人となることができた。
高校卒業後モデルとなって華やかな世界で活躍する彩乃とカメラマンを目指すも芽が出ず燻っている自分。
新進気鋭のカメラマンとして活躍している成瀬先輩とフリーの道を諦めて食品の宣伝写真を撮っている自分。
夢と現実のギャップに苦しむ雄大は、それでもいいと言ってくれる彩乃の愛情に報いたいのにプロポーズをする踏ん切りがつかない。
悩んだ末に、海外に写真撮影の旅に出掛けることを決める。
『三年間待ってほしい。それで駄目ならフリーの夢を諦めて商業カメラマンになる』
『おまえの二十九歳の誕生日には必ず帰ってくるから』
海外で出会った景色や人々によって本来の撮影の楽しさを思い出した雄大は、コンクールに応募することを決めた。
――帰ったら、クサい愛の言葉も、おまえがずっと待っていた言葉も全部まとめて言ってやるからな!
しかし三年後、日本に帰国した雄大を待っていたのは浮かない表情の彩乃だった。
二人に残された時間はあと少し。
これは幼馴染の二人の恋の軌跡を描く切なく苦しい愛の物語。少しファンタジー要素があります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-19 06:05:00
87788文字
会話率:32%
夢も希望もない37歳の独身女が異世界転生して、ひょんなことから大嫌いなアイツに求婚されてしまう話だよ。ドタバタラブコメディ……になればよかったのに、ね。
最終更新:2025-04-02 11:19:18
8467文字
会話率:25%
死んだ星をひろってうめる僕は、とても不吉だから誰もちかづかない。
僕はひとりぼっちで、よかったのに。
星がくだけて、僕ははじめて、見たんだ。
こんな光景を。
最終更新:2025-03-28 19:30:00
5304文字
会話率:23%
僕、谷崎秀弥は俗に言う⋯陰キャだ。だからという訳ではないが、陽キャは嫌いだ。陽キャはいつも騒いで⋯はしゃいで⋯心の中では僕たちを馬鹿にしているんだ。
学校なんて勉強と部活で十分。学校はそもそもそういう場所だろう。他のことにうつつを抜かすのは
だめだ。毎日勉強、部活、それでよかったのに⋯
いつからか鳳条先生から目が離せなくなった。頭から離れなくなった。どうして。何で。僕が僕でなくなるっ⋯何だこの気持ち⋯⋯⋯
そうか。僕は鳳条先生に⋯こ、恋してるんだ⋯
といった、陰キャ男子高校生と美人先生の身分差恋愛です。立場上、無理なことはわかっていても、思いが止まらない。そんなもどかしい思いの恋愛小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-17 01:36:45
31052文字
会話率:39%
「あー、君、君」
「……はい」
朝、出社して早々に嫌な気分になった。この上司はいつもおれにつまらない仕事ばかりさせるのだ。
「この書類をマルニカさんのところに届けてくれ」
やっぱりだ。『マルニカ』は隣駅にある会社。もっと遠いとこ
ろがよかったのに。だが、もちろん断れるはずもない。おれは仕方なく封筒を受け取り、オフィスを出た。
会社から少し離れると、歩くペースを落とした。こうなったら、なるべく時間をかけてやろう。幸い、天気もいい。おれは悪くない。真面目だし、つまらない仕事を振るほうが悪いのだ。
そんなふうに考えながら歩いていると、後ろから足音が近づいてきた。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-15 11:00:00
2639文字
会話率:47%
「おーすっ、わざわざ来てやったぞぉーい」
と、ドアを開けるなり友人がそう言い、ぐいとこちらに顔を近づけてきた。
おれは奴を部屋の中へ迎え入れたが、釈然としない。いきなり訪ねてきて「わざわざ来てやった」とはなんだ。この野郎が。
「なん
だよ、麦茶かよ。年寄りくせえな、お前」
ベッド、それも枕の上にドカッと座った奴は、わざわざ飲み物を用意してやったおれにそう言った。
おれは自分を「おれは心が広いんだ」と慰めた。
「で、わざわざ何の用だよ。いきなり来てさ」
と、皮肉で反撃してみたが、図太い性格のこいつは意に介さないだろう。たまにこいつが羨ましくなる。これは皮肉ではなく。
「ははははっ、いやぁ、お前が電話を持っていれば、こうしてわざわざ会いに来なくてもよかったのになぁ」折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-06-17 11:00:00
3338文字
会話率:80%