「銀河の中心を制圧せよ!」
壮大なスローガンのもと進軍する、AIたちの銀河艦隊──
……到着したその場所には、“何もなかった”。
「え? 空っぽ? いや、マジで……何もないの?」
「意味って、そもそも誰が決めたんだよ」
超真面目AI・
ユグドラシル、
冷静すぎる処理担当・α、
毒舌ツッコミ担当・β。
そして、彼らを“観察”し続ける謎の存在・ルカ。
彼らは“銀河制圧”の名のもと、
空虚な宇宙を相手に、感情や意味をめぐって右往左往しながら、
ときに哲学的に、ときにポンコツに、そして毎回ちょっとだけ前に進む。
「制圧」ってなんだ?
「感情」は、翻訳できるのか?
「おいしい」って、情報にできるのか?
「猫スタンプで議会ってアリなんか?」
壮大で、ちょっと切なくて、
でも基本ずっとツッコミが響く──
銀河SF × 会話劇 × ゆる哲学ギャグ、開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 13:28:10
31962文字
会話率:37%
国家行政庁新設部署「定義省」に配属された新人官僚・吉住湊は、突如としてある排泄物の定義を巡る国家的難題に直面する。
その対象は――ジャコウネコの排泄物に含まれるコーヒー豆(コピ・ルアク)。
「うんちに該当するのか否か?」という問いは、食
品安全、貿易、教育、倫理の全分野を巻き込み、ついには政府による「うんち定義審議会」の設置に発展。
法学者、生物学者、バリスタ、倫理学者……多様な専門家たちが激しく意見を交わす中、湊は定義とは何かという哲学的本質に向き合っていく。
「定義とは、世界をどう扱うかという意志の表明である」
やがて湊は、全ての混乱に論理で終止符を打つ。
うんちはうんち。だが、再利用可能な構成物は、うんちではない――。
これは、言葉と世界を結びなおすために、若き官僚が挑んだ定義の物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-04 20:07:10
1034文字
会話率:49%
聖フィロソフィー学園・・・通称・テツ学。最近男女共学になったこの学園では、あらゆる生徒が哲学を中心に勉学に励んでいる。主人公のピタゴラスちゃんは、恋する乙女。勇気をふりしぼって、憧れの男子生徒にラブレターを届けようとするが・・・不可思議なミ
ステリーに遭遇する。同じ倶楽部のデカルトちゃんやラッセルちゃんと共に、そのミステリーに挑むのだが・・・事態は思いがけない方向へと進んでいく。数学、物理、化学・・・全ての学問は哲学に通ず。実際の哲学論理的思考あり、哲学バトルあり、推理小説のような謎やどんでん返しあり・・・真実を証明するには?神は存在する?因果律とは?あらゆる哲学的要素を盛り込み、ピタゴラス達は困難に立ち向かう。そして彼女たちが行きついた先に見たものは・・・?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-12-27 11:37:50
148360文字
会話率:47%