手に取れば重くてズッシリとその存在を誇示するような重量。
厚みもそれなりの厚みで、中身を包んでいる表紙は本の中身を守るかのような厚み。
表紙の色はやや暗い茶色。
そして不思議なことにその本の表紙と裏表紙、さらには背表紙までに何ひと
つ記載がない。
本来あるはずの本の題名、作者の名前である著者名すらない。
しかも、図柄も模様も一切存在しない。全くの無地。
その本を手に取りペラリと表紙をめくる。
一枚目は白紙。
その一枚目の裏面である二頁目も白紙。
そして、次の頁を見るために視線を動かす。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-10 12:31:55
177110文字
会話率:11%
高浪律(たかなみ りつ)、十六歳。生真面目が服を着て歩いていると言われる高校生。趣味はラブコメweb小説を読む事。
そんな律には九歳年上の幼馴染、森村彩音がいた。
背が高くて胸が大きくて。
ぞっとするほど長い黒髪が似合う奇麗な顔立ちで。
口が悪くてちょっと意地悪で。
そして、優しかった『彩姉』。
しかし、律が小学生の頃、祖父の死をきっかけに彩姉とは離れ離れとなってしまう。
以来、彼女と会う事はなかった。
それから時が流れ、高校に入学して一カ月が経った頃。
律は踏切で出会う。
背が高くて胸が大きくて。
ぞっとするほど長い黒髪が似合う奇麗な顔立ちで。
けれど、生気を失ってしまった『彼女』と──。
これは、十六歳の男子高校生と二十五歳の社会に疲れたやさぐれOLさんが、あれこれ触れ合いつつ共同生活をしてお互いに欠けている部分に気づき、それを埋めてゆくほんわかストーリー。
※3話と7話にやや暗いシーンがありますが、それ以降は最後までほんわかしてゆく予定です。
2020/07/13 現実世界〔恋愛〕日間ランキングで2位、週間で4位、月間で18位を頂戴致しました。
沢山のご声援を賜り、厚く御礼申し上げます。ブックマークに入れていただいた方々、評価いただいた方々、また拙作に触れていただいた方々、本当にありがとうございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-23 18:00:00
217917文字
会話率:55%
『七英雄』が魔王を討ち滅ぼし、大陸に平和をもたらして三年。
かつての支配階級である魔族は奴隷へと堕ち、他の種族たちによって虐げられていた。
ある日、クライズという少年が、王都で奴隷の少女を買い付ける。
彼女の名前はエメ。
それは、
かつて人間と魔族が平和に共存していた辺境の村『テレサ』にて、ともに育った彼の幼馴染。ずっとずっと探していた、愛しい想い人だった。
クライズはエメを保護し、エメはクライズとの再会に涙する。
けれど。
離別していた七年の間に、ふたりには、かつては存在しなかった問題が発生していた。
それは、少女——エメが、大陸を鏖殺と暴虐で染めあげた魔王の娘であったこと。
そして少年——クライズが、その魔王を暗殺した『八人目の七英雄』であること。
凄惨な過去を踏みつけ、危うく脆い平和をかい潜り、それでもふたりは手を取り合う。
あたたかく優しい日々を、今度こそ守るために——。
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◎備考
・雰囲気はやや暗いかもしれませんが、基本的には主人公カップルをイチャコラさせていきたいです。
・ふたりには幸せな未来しか待っていません。たとえその道の半ばになにが起きようとも。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-30 22:07:31
115077文字
会話率:25%
「彼女の死から始まる、彼女達の物語」
自殺した少女、國府田茜。その理由はわからない。しかし、様々な形で彼女に関わった少女たちの、それぞれの想いやその後の生活を通して、断片的に判明していく。
最終更新:2016-07-21 01:48:24
53123文字
会話率:40%
詩です。やや暗いです。
最終更新:2012-07-01 11:57:20
559文字
会話率:0%