わたしは、悟った。
好きな人と人生をすごそうなんて考えるのは、馬鹿げている、と。
わたし、アサレアには二回ほど死んだ記憶がある。
どういう因果か――もしかしたら、わたしの魔女の血がそうさせたのかもしれないけれど、わたしはどうやら、死
んだら過去に戻ってしまうようだ。
いつまでループが続くのかはわからないけれど、一回目の人生も、二回目の人生も、死んだ後に十六歳のわたしに戻っていた。
そう――一回目の人生では婚約者、二回目では夫だった男から、プロポーズされる一年前に。
そんなわたしの人生は、一回目も二回目も、思い出せばクソみたいな人生だった。
まず一回目、わたしは、大好きな男、エミディオを庇って命を落とした。
だが、これはまだいい。まだ、愛しい人を愛したまま死ねたから。
問題だったのは二回目だ。
一回目の人生で経験していたからか、運よく死を回避したわたしは、エミディオと結婚した。
順風満帆な結婚生活…のはずだった。
けれども結婚して三年目。
わたしは夫に殺された。
そして悟った。男なんて好きになるものじゃない。
入れ込むから傷つくのだ。淡々と、そう、いっそ嫌いなくらいがいい。そんな男を選んで、三度目の人生、今度こそ生き抜いてやろう、と。
愛や恋なんていらない。わたしは、死にたくないのだ。
そう決意したわたしは、三度目の人生をもう一人の男と生きることを選択する。
それは、わたしの大嫌いな幼馴染だった――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 19:50:00
83914文字
会話率:33%
20年前に書いた短編らしきものを発掘した。若気の至りのような代物だが、いま読み返して気づくのは、人間というのはあんまり成長しないんだな、ということである。20代のころに感じていたことは40代になっても同じように感じているし、40代のおっさん
のなかにも20代の感性というものは確かに存在しているのだ。一作ずつ発表するような大したものじゃないから、短編集のような形で残しておきたいと思う。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-21 11:44:48
42759文字
会話率:47%
どーもー。
また始まりました、徳田タクトのししゅー。
真面目な詩から、へんてこりんな詩まで書いていくぜ!
続きものじゃないから、気になったサブタイだけでも読んでみな!……読んでみてくださると嬉しいです。
それでは、Let's Go!!
最終更新:2025-05-20 22:09:57
14996文字
会話率:2%
幸せは待ってくるものじゃない
引っ張ってくるもんだ
だから
どっこいどっこいどっこいしょー!
最終更新:2024-07-31 00:00:53
232文字
会話率:0%
「何コレ」(れ
「続きだってさー」(き
「今回はえろく、エロく、いろんなカップルの日常を…」(る
シュン
「あれ? ルルアさん消えちゃいましたー」(ら
「どっかに転移させちゃったんだねー」(り
なあに? まだ続くの? ふふ.
..おあつらえ向きね(ま
こっちのセリフよ(め
「あの2人、ベッドの中だね」(き
「どーしてそーゆーふーに話が転がるかなー」(え
絡み合った女体が転がる(る
「エリラー、アレも封印するかちょっと音声切っといた方がいいんじゃない? 話が進まないよ」(き
「そだねー」(え
「えっとー、今度は短編ってゆーかー」(は
「うーんと短い会話劇とかいろいろー」(り
「あえていえばライト・ライトノベルかしら」(れ
「もはや小説じゃないよね」(き
「ひどいな」(み
「一応、形式としては短編小説とかショートショートってゆーのもあるみたいよ」(ま
「そんな大層なものじゃないっしょ」(き
ショートは安いです 昔は3000円(る
いつの時代よ(ま
不健全図書になるよー(り
「ショートカットにするのに3000円という話のどこが不健全なのでしょうか? 説明を要求します」(る
うわー、マンガ雑誌が30円、ハガキが7円、私鉄の初乗りが大人30円って、マジですかー?(ら
これ、あらすじよね?(れ
まあ、試験とか提出物だったら失格落第だね(き
「文字でやる4コマとか8頁マンガとかー、そんな感じみたいですー」(ら
「で、漫談編か」(き
「まんだんって、何のことかわからないんじゃない?」(れ
「あえていえば、『小咄」とか『話の枕』みたいなものかと」(る
「枕だけでいつまでたってもお話が始まらないって、サギだね」(き
「マクラでもお話だ」(み
「とゆーわけで、今回もよろしくねー!」(え
…何か忘れてない?(れ
べつにいーって^^(き
「『竜の抱き枕』って何のことですかー?」(ら
「こんどねー」(え
次回、プチ・ライトノベル(る
あらすじよ、これ(れ
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 23:00:00
193348文字
会話率:2%
『日本政府、身代金の支払いを拒否!』
今日のニュースはどのチャンネルもこの話ばかりだ。もちろん新聞やネットでも大騒ぎしている。邦人が拉致され、身代金を要求される事件は過去にもいくつかあった。しかし、今回の騒ぎはそんなものじゃない。今まで
にないスキャンダルともいえる、日本中が注目する異質な事件だった。
だけど俺の心中がザワつくのはそんな理由ではない、なぜなら、今テレビ画面に映っている邦人というのがこの俺だからだ。
しかし俺は数日前から入院していて今もベッドの上にいる。そして、俺の代わりに拉致されたのは会社の同僚。何故こんな事になっているのか? 知らないところで何が起こっているのか?
中東の戦争に放り込まれた男と、生還させようと手を尽くす男。
突然の非日常の中で抗う者達のサスペンス&サイエンス・フィクション
※本作では数字の後ろにつく単位等によって漢数字と算数字の両方を使っています。小説のルールという面では反している部分もありますが、読みやすさ(視認しやすさ)を重視して使い分けています。
※一部セルフレイティング有り。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 11:36:08
154708文字
会話率:42%
——こんな生活はもう、うんざりだ!
そういった彼の名は、キルア=エペラー。
エーペル皇国次期皇帝となる男である。
幼少期から、見合いだの後継ぎだの、お前は帝王になるのだからとかいう言い訳をつけて何回も何回も、子供にかけるようなものじゃない
言葉をずっとずっとかけ続けられた彼は、17歳になってやっと生まれ育ったエペラー城を出ることを決意した。
エペラー城から出る際に、彼の側近の兵士、ラギが彼に手渡した小さな包みを開ける為、彼ははたと出会った見ず知らずのおじさんについていくことになる。
———————
年齢制限等の関係で原文より若干マイルドになっています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 13:59:44
32990文字
会話率:56%
プールはカルキ臭いものじゃないんですか?
明日はどっちの方向にしようかと誰かが誰かに関わっていく話…になるといいな
最終更新:2025-05-10 01:14:16
75389文字
会話率:53%
私の名前は、アリア・フルール。公爵令嬢。
ある日突然甦った記憶は、私の生きているこの世界が、とある腐女子向けBLゲームの世界であるということ。
公爵家の御子息と婚約?
――いえいえ、貴方が好きなのは、三年後に再会予定の主人公(美少年)のは
ずですよね!?
でしたら偽装婚約致しましょう。
だって、"私"が望むのは、イケメン同士のアレコレを、自分自身が見ることだもの!
"私"が恋愛したいわけじゃない!
だったらこんな美味しい立ち位置、他の誰にも譲れませんっ!
この物語は、BL大好き腐女子の少女が、自分好みのカップリングを作るべく奮闘していたところ、気づけばその婚約者から溺愛され、みんなに愛されていく恋愛ファンタジー。
▷▷▷三章展開中▷▷▷
「好きだ。愛してる」「お前は、オレのものだ」「誰にも渡さない」
その言葉、本当は、私に向けられるものじゃないのに――!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-07 22:14:16
1393081文字
会話率:36%
僕はこのエッセイで、「快楽」や「欲望」とどう向き合っていくべきかについて、自分なりの考えを綴りました。人間である以上、そうした衝動から完全に逃れることはできないけれど、それをどう扱うかによって、僕たちの生き方や未来の形は大きく変わってくると
思うんです。
それと同時に、「想像する力」についても触れました。想像力って、僕らが人間として生まれた意味そのものじゃないかと、ふとしたときに思うことがあって。何かを想像し、それを少しずつ現実に近づけていく過程には、たしかな希望があるように感じます。
日常の中でなんとなく見過ごしてしまいがちな感覚や問いを、少し立ち止まって見つめてみた――そんな一篇です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-06 21:52:35
1532文字
会話率:0%
狂気、それは外から来るものじゃない。
私の中に、最初からあったんだと思う。
あの電柱の灯りを見たとき、わかってしまった。もう誰にも止められないって。
昔のことなんて、忘れてしまえばよかったのに。
でも、忘れたふりをして生きていた私が、いちば
ん許せなかった。
あの子たちは、まだ知らない。
灯りがともるとき、何が始まり、何が終わるのか。
けれど、それでいい。
語るべきことは、まだ残っている。
そして、次に灯りがともるのは……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-04 13:54:04
3358文字
会話率:20%
ある日の朝、冒険者ギルドにて冒険者パーティー「メルクネメシア」の解散がリーダーのカイリより告げられた。
どうやらカイリとメンバーの紅一点であるリリサが結婚する上、孤児院を開くために冒険者を辞める決断をしたらしい。
リリサは、冒険中
に出会った多くの孤児を思い、何かできないかとカイリと相談して考えた結果、この道を選んだという。カイリも残されたメンバーに謝罪しつつ、その決断の理由を説明した。すると、他のメンバーも自身の今後を考えていたことを明かし、こうして全員が解散に同意した。
だが、パーティーの回復役であるアルドリノールの本心だけは違い、解散後もたった一人で冒険者を続け、魔物と戦っていた。しかしやがて肉体的にも精神的にも限界が訪れ、彼もまた別の道を歩まざるを得なくなった。
そうした時、ギルドの受付嬢であるライラから、ノコエンシス領にある女子魔法学校が新設した学級の担任教諭を急募しているという話を聞かされる。
結果、教師になったアルドリノールであったが、そこで待っていたのは一癖も二癖もある生徒たちで……?
「だからあんた! ウェリカ・クラウディアという美しい花を咲かせるための水と光になりなさい!」
「何言ってんだお前」
「な!? 結構決まってたじゃない! あんたの適性水と光でしょ!? 植物育てるために生まれてきたようなものじゃない!」
「肝心の土がないだろ」
「それはそうね……土……土……あ、オルシナスでいいでしょ。あの子なんでも使えるし!」
「適当だな!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-03 22:03:28
250909文字
会話率:61%
惑星地球化事業に従事していた銀河高次思念連合体の軍人、待宵 望は、経過観察のためほんの十年ほど眠っているはずだった。
しかし、休眠の最中、特大級の災害に見舞われ世界は激変。造り替えられるはずであった世界は全く予想外の姿に変貌し、ファン
タジー風味溢れる異種族や魔法、謎の技術蔓延る不思議な世界に成り果ててていた。
この様を見て高次機械技術の申し子は呟く。
「こんなもん、実質異世界転生したようなものじゃないか」
異郷に近い世界に放り出された機械化人間と、そのパートナー-AIの生き残りと帰還をかけたSFファンタジー物語、ここに開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-25 18:48:51
587179文字
会話率:34%
日常は永遠に続くものじゃないし、失ってから後悔したって取り戻せるものじゃない。
会話を失った夫婦が、日常がなくなってしまった時にようやくその存在の大切さを知る話。
最終更新:2025-04-21 22:10:53
2949文字
会話率:47%
生き方の違い。
物事が正しいのか間違っているのかを問題にしないで、
多数派か少数派かでしか判断しないで生きている人が実は多いっぽい。
多数派の考え?情報を知って満足し、思考をしない。
この社会では多数派に追従して、自分を出さない方が楽
に生きれるかも
しれないけれど、この社会はそんなものじゃない。
世界は、昔からチカラのある者が支配していて、
支配者にとっては、家畜は従順でおとなしい方が良いと思っているのかも
しれないが、多すぎると思ったら殺すのよ。
対等な生き物だと、主張するなら自我をもって自分で考えて行動しなきゃ。
テレビで言っていたから、ニュースで言っていたから、医者が言っていたから、
ワクチンを接種したら、多くの人が亡くなってしまった。
多くの人が死んでも、テレビが騒いでいないから、政府が騒いでいないから、
気づかないふり?本当に気づいていない?
火葬場が2週間待ちとか、どのくらい亡くなったらなると思う?
計算してみ?
冬に死亡が多くなるけど、年中、多かったでしょう。
超過死亡は、10%というけれど、実際の火葬場の混み具合から
超過死亡は、100%で、倍の人数くらい亡くなっているのでは?
誰かがどこかで嘘をついている。
政府やマスコミは、どこかの支配者に命令され嘘をついて
多くの人を殺している。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-14 17:01:06
538文字
会話率:0%
世界は誰かが決めるものじゃない。
あなたの目で見た瞬間に、そこからすべてが始まる。
嫉妬、挫折、孤独。どうしようもない感情に振り回されながらも、
「見返してやる」というたったひとつの想いで、少年は走り出す。
信頼を失い、孤立し、傷ついて
も、それでも前を向けたのは――
世界を変える力は、きっと自分の中にあると気づいたからだ。
これは、ひとりの若者が幻想を壊し、自分の現実を創ろうとした物語。
挑戦することを恐れないで。世界は、あなたが創るんだから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-11 19:20:18
1693文字
会話率:2%
竜のユーラルディが人間界の森を散歩していると、三歳の女の子ミィと出会う。捨て子と思ったユーラルディは竜の世界へ連れて行くが、仲間のゼスディアスに「迷子じゃないのか」と言われ、再び人間界へ。
森のそばの村で聞き込みをするが、誰もミィを知らない
。村へ帰省していた魔法使いメルフェに「避暑地へ向かう金持ちの娘が抜け出して来たのでは」と言われ、もう一度ミィと会った場所へ戻ったユーラルディは、保護者とは思えない男女に出会う。その怪しさに疑問を感じ、霧を出して二人をまくが、濃霧になってしまって足下が見えずに転んでしまう。目を覚ましたユーラルディは、自分の名前以外のことを忘れていた。
全十三回
「カクヨム」にも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-13 19:00:00
48755文字
会話率:39%
娘が異世界召喚された。
仕方なく了承したのに、その後異世界の学園から「三者面談」の呼び出しがきた。
どうやら娘は乙女ゲームの世界に、ざまぁされるヒロインとして召喚されたらしく、その問題行動を責められる。
……たしかに娘の行動は褒められたもの
じゃないけれど、でもだからって黙ってざまぁされる必要はないわよね?
これは、娘がざまぁされるのを断固阻止する『母』のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-22 18:03:12
9073文字
会話率:37%
詩、って云うほどのものじゃないっすけど
キーワード:
最終更新:2025-02-22 14:04:15
322文字
会話率:0%
考えるもの全部俺のものじゃない。
それが嫌だった。
キーワード:
最終更新:2025-02-19 14:37:44
202文字
会話率:0%
非シリーズもの怪談のうち、ホラー寄りの短編を集めてみました。
かつては、一作品毎に一投稿していましたが、頁が多くなり管理が大変になるということもあり、短編は「短編集」のカタチにまとめた方が良いなと思うようになりました。
こちらの作品は『怖く
ない怪談【一話完結短編集】 ~ヒューマンドラマは生きている者だけのものじゃない~』と対になっております。あちらはホラー以外の要素が強いもの、こちらはホラー要素が強め、という切り分けです。
本当は過去の一作品一投稿のも削除して、こっちに組み込んでしまいたいんですけれど……|_・) なろうさん的には「投稿作品を減らすのは極力やめてほしい」ってことみたいなんで、過去掲載分については見なかったことにします。
ちなみに、過去にいろんなSNSやら募集やらに投稿した作品を加筆修正した作品も含まれております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-11 16:48:42
16277文字
会話率:19%
この短編集に集めているのは、ヒューマンドラマです……ただし、その話の登場人物の中に、生きている者ではないナニカが混ざることがある、というだけの。
日常生活の中で、人を呪うような人に遭う頻度ってどのくらいでしょうか。
霊を見ることのできる身近
な人の話を聞いていて、幽霊というものは、人に害を為そうとしている者ばかりではなく、生きている時と同じようにただ行動している者も少なくないのだなと感じます。聞いた話の実例を挙げると、出来上がった学校でいまだに大工仕事をしている霊とか、後ろからつついて逃げるだけの子どもの霊、好みの女の子が来ているときだけその場所に顔を出す男の霊などなど。この世とあの世が交差する中には、恐怖とはちょっと位相がずれた物語がたくさんあって、私はその類の怪談話も大好きなんです。
先に挙げた例は(伝聞の)実話ですが、こちらに上げている作品は、全て創作となります。ある日突然、異界と接触してしまった人たちの想いを、丁寧に書いてみたいと思ったのです。
【2020.5.9】過去作品について、読みやすさのため空白行を追加。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-16 23:10:10
51373文字
会話率:24%