人類が宇宙へと進出を果たして幾星霜。繁栄と停滞、衰退を繰り返しながらも、その生活圏はやがて銀河全体へと広がっていった。
真崎・アヅマは、そんな銀河の片隅、辺境にある国家に属する軍人であり、宇宙船乗りである。
三〇歳までに退役し、年金で道楽
商売をしつつのんびり暮らしたいという壮大な夢(本人談)を持つ彼だったが、とある事件により生死の境を彷徨ってから、彼の運命は変わっていく。
無軌道な上司に目をつけられたのが運の尽き。
癖のある部下に囲まれ、実験に演習に宙域哨戒、果ては艦隊戦と、次々と押し付けられる任務に忙殺される毎日を送る羽目になる。
やがて、忍び寄る国家規模の動乱に、否応なく巻き込まれてゆくのだった……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-29 21:25:49
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会話率:31%