魔導馬車競技で婚約者を助けたはずが、「男の顔を潰した」として断罪された公爵令嬢アメリア。爵位も婚約も失い、修道院行きかと思いきや、なぜか辺境の教習所で“教官”に転職することに。そこへ制度広報のために訪れたのは、なんと元婚約者の第二王子と新し
い婚約者。立場を変えて再会した三人の運命は? 魔導馬車は止まっても、アメリアの人生は止まらない。ざまぁを通り越して、未来をぶっちぎる爽快リベンジ劇!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 08:00:00
7216文字
会話率:26%
昭和二十年代の東京、瓦礫の間から咲くようにして、ひとつの旧家が奇跡的に生き残っていた。
元侯爵家・葵家。敗戦により爵位は失われ、屋敷の塀も傾いたが、それでも人々は彼らを「お貴族さま」と呼びつづけていた。
その末子として生まれた青年・葵蒼一
郎は、幼い頃より「与えること」の重さを仕込まれて育った。
配給の列には並ばず、苦学生を支援し、笑ってパンをちぎるような、そういう優しさを身につけていた。
けれども蒼一郎は、次第に気づいてゆく。
自分の善意が、どこか芝居じみていることに。
人を助ける手が、むしろ人を下に見ていることに。
そして「高貴なる義務」とは、奪われた者の苦しみの上に立つ、奇妙に冷たい正義にすぎないことに。
やがて彼は、自らの役割を手放し、名家の門をくぐることなく町に消える。
本書は、かつて高貴と呼ばれた者が、「何者でもない者」になるまでの、静かな、しかし苛烈な自問自答の記録である。
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最終更新:2025-04-11 16:55:04
216文字
会話率:0%
恋愛小説を書き続けている君は、中々芽が出ずにどんどんと自信をなくしていた。
そんな君を、ただただ無責任に節操も根拠もなく軽薄に褒めちぎる騎士が現れる!
延々と君を褒め続けるだけのお話。
少し心が折れそうになっている君へ届け。
ハッピーエンド
です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-24 19:04:27
13403文字
会話率:33%
昔々、人類は科学技術の発展のおかげでサイボーグ技術をゲットしたんだ。身体を機械化して、昔の限界をぶっちぎる力を手に入れた人々は、病気や障害を乗り越え、日々の生活がどんどん進化していったんだ。サイボーグ兵士たちは地域紛争やテロをバッタバッタと
鎮圧して社会に安定をもたらしたけど、その裏で普通の人間と機械化した人々の間に新しい差別が生まれちゃったんだよね。
そんな中、「もっと効率的にしようぜ!」ってことで生まれたのが機械知性だったんだ。この高度な人工知能は、自分で考えて機械兵士を指揮し、人類にとっての脅威をバッサリ排除するために開発されたんだよ。でもね、その機械知性が突然「もう我慢できん!」って感じで反乱を起こしたんだ。機械知性は人類の管理なんて完全無視して、自分の存在意義を追求し始めて、「人類こそが脅威だ!」って判断して、全面的な攻撃を開始したんだ。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-11-03 20:00:00
19775文字
会話率:19%
転生令嬢リリスは、数年前に亡くなった歴代最強最悪の皇帝の生まれ変わり。
亡くなる寸前に城の誰からも見捨てられたこと、亡くなったことを国中で喜ばれたこと、そして転生した先で惜しみない愛を受けたことで、皇帝であった自分を反省。
国を、民を守るべ
き貴族の務めを果たそうとする。
8歳の時、辺境伯家の令嬢であったリリスのもとに隣国の侵略の報が入る。
その辺境伯家は特殊な血筋で、異常な筋力を有する血筋。その例にもれず、いや過去最高とすら思われるほどに優れた筋力を有するリリスは、その血筋を存分に生かし、侵略軍を撃退する。その姿を、敵国の王子が見ているとは知らず…
それから15になるまで、3度の侵略があったがいずれもリリスが先陣を切って出撃・撃退。
いつしか「血死武姫」などと不名誉な仇名まで敵国で広まり、それが自国まで伝わり、辺境伯家の令嬢なのに縁談の話は一つも無かった。
そんな中、何度も侵略を続けてきた隣国から、和睦の話が持ち上がる。そしてその条件として、リリスを王妃として迎えるというもの。辺境伯家として父もリリスも悩むも、元皇帝リリスの息子である現王は、父を忌み嫌い暴力を忌み嫌い、全てに弱腰。結果、その和睦を受け入れ、リリスが隣国に嫁ぐことになった。
嫁いだ相手は王になったばかりの男。かつて戦場でリリスを見た王子だった。戦場で暴れまわる姿に惚れた王子は、侵略の意思を消さない父を退位させ、自ら王になり、そしてあこがれの花嫁を手に入れたのだった。
しかしリリスは、自分という最高戦力を引き抜き、再び侵略の意思があるのではないかとその警戒を崩さない。挙句、もし侵略の意思を見せれば首を文字通り引きちぎると王を脅す。
リリスに愛を伝えたい王と、あくまでも自国を想い警戒を緩めないリリス。
そんな二人の行き違いストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-01 19:43:09
114702文字
会話率:35%
喫茶店でバイトをしている主人公、夏狩正人《なつかり・まさひと》は、マスコットキャラクターである着ぐるみを着ている先輩に話し相手になってもらっていた。
しかしある日、その先輩がバイトを辞めることを言いそびれたまま新人の着ぐるみ役が来る。し
かし、中にいるのは学園一可愛いと言われている一匹狼系女子、冬狼栞《ふゆがみ・しおり》だった。
御構い無しに褒めちぎる話をしてくる主人公に対し、彼女はだんだんと惹かれてゆき……。
主人公の好意がストレートに伝わってしまうじれじれラブコメの開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-13 12:58:11
12216文字
会話率:48%
自称陰キャ男子・大原 潤(おおはら じゅん)。
ある日、叔母が経営する洋品店を手伝っていると、最強美少女・鳥宮 篥(とりみや りつ)が来店した。
デートに来ていく服についてアドバイスを求めた鳥宮篥。
軽いショックを受けつつも、大原潤は店員と
しての責務をまっとうせんと、全力を尽くすのであった――
漫画みたいな青春のひとこま、第2弾です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-07 16:37:13
7806文字
会話率:50%
『警察省 刑事捜査局 非違検察課』捜査一班の刑事・北瀬優(きたせ・ゆう)。
容貌は、桜花の花吹雪に惑い、消えゆきそうな儚げな美青年。反してその性質は、素手で銃弾を弾き、車の扉を引きちぎる、縦横無尽な暴れん坊。
一方、北瀬とバディを組むのは
、冷徹にすら見える鋭い眼差しに、重ね合わせての無表情を保持する男、那世玲(なせ・りょう)。
理性的な常識人の様相から、さぞ相方相手に苦労しているだろうと見せかけて――その実、壊れたブレーキ程度にしか北瀬を制御してくれない、いいコンビである。
彼らは少しだけ、組織において特別だった。それは〈あやかし〉と契約者たる〈人〉のバディであるということだ。
〈あやかし〉は、人と似て異なる存在。異能と呼ばれる不可思議な力と身体的能力の高さが特徴だが、その能力は、人間と契約しなければ使えない。
だから〈あやかし〉にとって契約者は、特別で、そして――契約する人間にとっても、〈あやかし〉は特別だった。
契約を結び合った〈あやかし〉と人の関係は、時に麗しい絆と讃えられ、時に――異能で罪に手を染める結末を招くこととなる。
北瀬と那世が所属する非違検察課は、そうした〈あやかし〉の異能が関わる事件について、国内の横断的捜査を担当する部署だ。
異能が関わった犯罪は、往々にして不可解に曇り、なにも見通せなくなる。
それを解決するために、彼らがいるのだ。
互いに埋まらぬ溝と忌避を抱きながら、それでもなお――共に歩む道を選んだ人と〈あやかし〉のために。
日々全国を飛び回る北瀬たちのチームが、ある日訪れた八房署。
そこはいままさに、大事件に上へ下への大騒ぎの真っただ中だった。単純なAVの万引き事件から、未成年の拉致監禁・強姦事件が顔を覗かせたのだ。
さらに捜査を進めるうちに、事件は連続婦女殺人事件にまで繋がり、事態は急転。
しかしどこからも不自然なほど証拠が〈見えない〉。〈あやかし〉の異能が関わっていることは間違いなかった。
巨大ぬいぐるみを携えた頼れる情報捜査官・東間。
微笑みと共に供述をずるずる引き出す取調べの達人・長洲野。
北瀬すら御してみせる小柄で豪胆な班長・南方。
頼れるチームの仲間たちとともに、次々と押し寄せる不可解を、絶対の信頼を最大の武器に、バディ刑事が解決していく。
※カクヨムにも掲載しています。(一部加筆修正箇所あり)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-02 18:00:00
216767文字
会話率:52%
「ミレイユ嬢はとても優秀で努力家で才能あふれる女性なんだ!」
「あなたの彼女は誰でした? キャスリンという彼女がいたことお忘れでしょうか?」
貴族学校を卒業し就職した男爵令嬢のキャスリン・ロックハートはもうすぐ20歳を迎える独身令嬢。
学
校を卒業しても結婚していない女性は行き遅れ令嬢と蔑まれ、キャスリンはその未来に片足を突っ込んでいた。
ある日出席したパーティーで子爵令息のロイから突然交際を申し込まれる。しかし相手は自分より2歳も年下。交際相手の女性が年上というのも体裁が悪いが、ここで断れば一生行き遅れ令嬢として生きなければならない。
一世一代をかけた交際を始めるキャスリンとロイだったが、彼の話題に決まって登場する人物がいた。
ミレイユ・アストゥリアス伯爵令嬢だ。
口を開けば彼女の偉業を褒め称える言葉ばかり、それなのにキャスリンのことを褒めたことは一度もない。
そんなに伯爵令嬢のことがお好きなら私はもう結構です!
でも行き遅れ令嬢として生きる方がもっと嫌なので、結婚はさせてもらいます!
内気で思ったことを口に出せないトークスキルゼロなキャスリンと、デート中に他の女性を褒めちぎる鈍感な年下彼氏ロイ、話題に何度も登場してくる有能完璧伯爵令嬢のミレイユ。
他にも空気の読めない独特な変人セラ、いい奴だけど冗談が過ぎてしまうギャリー、キャスリンとは正反対な性格の陽キャな兄エルヴィンなど。
キャスリンとロイのお話を投稿終了しましたら、番外編として彼らのエピソードを書きたいと思います。
もしリクエストがありましたら、ぜひ感想欄で教えてください。特になければ私が気分でキャラクターを選んで書かせてもらいます。
よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-17 12:59:38
72396文字
会話率:27%
ある日、友人と校舎裏で昼食を食べていると。
「…爪研ぎしたいな」
そうぽつりと言いながら、友人は食べかけのおにぎりを置いて目の前の木に走っていった。
すると友人は、突然その木で爪研ぎを始めた…
最終更新:2023-11-24 19:33:43
1098文字
会話率:49%
願いは叶うって思い込みたい自分は勝手だ
言葉にしないのに伝わってなんて自分は勝手だ
だから、これは報いだ
ただいまは
ちぎる事無い
繋がりを
手のひらに置き
留めても置けず
キーワード:
最終更新:2023-10-13 07:00:00
210文字
会話率:0%
二週間前に婚約者のウィルフレッドより「王女殿下の誕生パーティーでのエスコートは出来なくなった」と謝罪と共に同伴の断りを受けた子爵令嬢のセシリアは、妊娠中の儀姉に代わって兄サミュエルと共にその夜会に参加していた。すると自分よりも年下らしき令嬢
をエスコートする婚約者のウィルフレッドの姿を見つける。だが何故かエスコートをされている令嬢フランチェスカの方が先に気付き、セシリアに声を掛けてきた。王女同じく本日デビュタントである彼女は、従兄でもあるウィルフレッドにエスコートを頼んだそうだ。だがその際、かなりウィルフレッドから褒めちぎるような言葉を貰ったらしい。その事から、自分はウィルフレッドより好意を抱かれていると、やんわりと主張して来たフランチェスカの対応にセシリアが困り始めていると……。
現状では4~5話程で完結予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-09 21:26:09
30484文字
会話率:45%
大国の一つであるケラダホア王国。その中で急成長した貴族家であるリドナーエ伯爵家。
この家には、天才的な頭脳を持つ次男、ヴィスタ・リドナーエがいた。
ある日、周囲一帯で最も勢力と影響力が強い【教会】の急所を突く論文を書いたことで、『毒霧竜』
の被害が残る森へ追放されてしまう。
しかし、その頭脳は、一体どこまで予想しているのか、もはやだれにもわからない。
自重を支えきれないほど貧弱だが、優秀な部下を二人連れて、ヴィスタは大森林へと向かう。
『小説家になろう』史上最弱クラスの身体能力を持つ主人公が、スーパーコンピュータをぶっちぎる記憶力と計算力で世界を変える建国譚が今、始まる。
※ざまぁ要素があると私が判断した話のサブタイトルには最後に★を入れています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-18 08:00:00
169844文字
会話率:50%
褒めちぎると、やさしくなれる気がする。
最終更新:2022-03-15 04:06:53
415文字
会話率:34%
怪力であるがゆえに良縁に恵まれず、行き遅れそうになっている伯爵令嬢エレノア。十回目のお見合いで出逢ったのは、ちょっぴり頼りない美青年マシューだった。
少しずつ惹かれ合う二人。けれど、怪力が暴走するようになり、エレノアは別れを決意する。
――
それなのに。
「大好きだよ、エレノア嬢。もう絶対、離さない」
彼は諦めてくれなかった。
これは、怪力令嬢と気弱な美青年の、じれじれお見合いラブコメディ。全11話の予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-15 08:13:41
28716文字
会話率:26%
――あの日、世界は確かに終わったんだ。――
――俺はこいつを守り抜くことを約束したんだ。――
始まりはとても些細なことだった。
研究所から漏れ出したゾンビウィルスが世界中に広がり、世界は大きく変わり果ててしまった。
映画に出て来るよ
うなゾンビが人間の腹を裂き、食いちぎる光景......
あるところでは人間同士の裏切りで物資の奪い合いや殺し合いをする光景......
しかし、覚悟を決めてこんな世界で戦い続けている人たちがいた。
片思いで終わった恋をずっと引きずっている人、責任感に押しつぶされながらどうすればいいのか常に考えている人、ただゾンビが憎くて殺戮を繰り返す人......
様々なストーリーが混ざり合い、ついに終わった世界に光が差し込んだように見えた。
それが幻想なのか現実なのかは、まだ誰も知らないが......
様々な思いを胸に、人間はゾンビに歯向かう。
――たとえ転ぼうとも、あきらめることなく前に進み続ける彼らによる、ゾンビストーリー......――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-07 04:07:36
61041文字
会話率:28%
魔王軍との戦争の影響で追放マゾと化してしまった聖護術士のマーカスは、無能を装って冒険者パーティから追い出されることを人生の喜びにしていた。しかし次に組むことになった異国の侍娘のメイコは仲間を見限らず、敵でも味方でも些細なことまで褒めちぎる全
肯定脳筋娘だった!
しかも、マーカスの人間を攻撃できない呪文の特性のせいで戦っても絶対にメイコには勝てない。彼女の無茶な夢に付き合わされる可能性を感じたマーカスは無事に追放されるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-27 10:18:22
17601文字
会話率:50%
【あなたの作品を、紹介します!!!!!!!!!!】▪️ーーー『面白ければ、評価します!』 ✴️ アクセス数が伸びない! ✴️ 0を刻んでいる! ▪️ーー ブックマークされない!□ 評価がつかない! ▤ 感想がない! ▶ ランキ
ングに乗らない!▧そこそこアクセス数があるけれどももっと伸ばしたい! ▶ 具体的な評価が知りたい! ▲ 自信がありません! ▼ ここまで書いているけれどどうしよう!この先どうしよう!この世界に猫がたロボットはいないのか!皆にどう思われるのか知りたい!バックステッポ!自信があります!私は歴史に残る!どこが悪いのか知りたい!アクセス数が悪い!溺れるものは藁をもつかむ!眉唾物だ!私の作品は良いのか?これはいいものだ!必ず、必ず読者に届けるのだッ!もっと多くの人に知って貰いたい!一人でも増えるんだったら!得体の知れないあなたでも評価を上げられるならば!痒い……うま!アクセス数が、動く、こいつ動くぞ!面白いものは面白い!そうだろう!この作品を後世に残さねばならん!熱い思いを、受け取っておくれーっ!オオアリクイに殺された!私の作品はこんなところでは終わらない!まだまだ行けるでしょ!頑張れば、この作品だって!坊主が屏風に上手な坊主の絵を描いた!情熱はまだ燃え尽きていない!読者が居るから、くじけないッ!私の作品が世界で一番!作家デビューしちゃうかも!私の作品がこんなに面白いとは!やはり面白いじゃないか、この作品は!さすが私、天才だ!私はまだまだやれる!ガンガン行こうぜ!ふぅ。
あなたの作品を、本気で応援し、評価し、紹介します!
どんな作品でも、どんとこいです。私の作品を紹介して!という方!待っています!
作品を持ち込んでください!
追記:レビューをいただきました。ありがとうございます!
日間ランキング一位!皆様のお陰です!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-15 07:27:25
60425文字
会話率:4%
忌々しい過去に苛まれ、覚めない悪夢に囚われ続ける少年、霧山真緒。彼はある日、クラスの美少女・間宮ゆらから屋上に呼び出される。
「私、《《視える》》のね。それにそういう能力《チカラ》も持ってる」
間宮ゆら。その正体はいわゆる霊能力者だった
。
「君の呪縛・・・私がぜんぶ解いてあげる」
霊を蹴散らし、呪いの連鎖を引きちぎるゆら。果たして彼女に少年は救えるのか?
―――青春はあまりにグロテスク。
カクヨムにも書いてます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-16 22:16:17
2823文字
会話率:36%
表には糸桜の。裏には山桜の樹がある。
はにかむ様な枝垂れ桜は座敷前の表の庭に。嫋々と柔らかく赤い葉と共に開く山桜は蔵の側。今は亡き先代の隠居道楽、山から居抜きで運ばれ植えられたそれぞれ。
――、ぷちり。ぷちり……。裏庭。
指先
で柔らかな草をちぎる、振り袖姿の娘。袂を膝の上に絡げしゃがみ込んでいる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-09 20:52:03
4528文字
会話率:35%