「俺はお前が……お前のお尻が大好きだ!! だから俺と、付き合ってくれ!!!」
高校一年、春。晴翔は幼なじみの葵に告白し、フラれた。
幼なじみの″お尻″に初恋を奪われた少年″晴翔″とそんな相手だと分かっていても好きが止められない少女″葵″は
、その告白をきっかけに歪なラブコメへと進んでいく……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 23:47:12
99688文字
会話率:50%
ポン ポン ポン……
ああそうか、俺はもう独りなわけか。
静かな部屋に響く木魚の音は、恋人の|橘《たちばな》|緋奈《ひな》がもういないという事実を、ただ海斗の心に強く、残酷に刻みつけていた。啜り泣く声が微かに響く中、海斗は涙に袖を濡らす
ことはなかった。なぜなら。
——俺もすぐそっちに行くからさ…だから安心しろよ、緋奈。
心の中でそう唱えて少し口角を上げる。葬式中に笑っているなんて周りに気づかれたら、きっと気味悪がられる。でも。
そんなこともう、どうだっていい。
緋奈のいない世界に、自分に、何の価値があるというのか。この先生き続けたとして、何の希望があるのか。暗闇が待つ世界に身を委ねるくらいなら、いっそ。そう思ってしまうのも無理はなかった。
1週間前に緋奈が突然の心筋梗塞で亡くなったその時から、緋奈の魂を弔ったあとに自分も着いていく決心はついていた。どうして突然。どうして自分ではなく緋奈が。無力な自分の不甲斐なさに身を焦がすが、どれだけ願っても結末は変わらない。
「これにて葬式を終えさせていただきます。」
さっきまで念仏を唱えていたお坊さんの声が耳に入る。どうやら、くだらないことを考えている間に葬式が終わったらしい。司会者の案内があり、続々と参列者が退出していく。結局悔やんでばかりでろくに弔えてもいなかった自分に気づき、最後までどうしようもないなと|嗤《わら》いながら海斗も葬式部屋を後にした。
最期にちょうど一年前のこの日に告白した公園に行こう、そう思った。今日3月25日は海斗と緋奈が結ばれてから丁度1年目。
「好きだ、緋奈。だから俺と………」
「あーーーもういいよっ!!」
少し堅いベンチに腰をかけ、咲きかけの桜に見舞われながら言った1年前。最後までセリフが出ずにカッコつけきれず、フォローすらされてしまった、ちょっぴり苦くて甘い記憶を同じベンチで思い返す。隣にはもう、誰もいないが。
独り家に帰り|そ《・》|の《・》|時《・》のための身支度をしていると去年のカレンダーを見つけた。ぱらぱらとめくっていると、3月25日の欄に何やら書いた覚えのない文字が書かれてあることに気づく。
私 を 救 っ て
「あーーもういいよっ!!」
「……は?」
「あれ海斗、どうしたの??もしかして〜嬉しすぎて固まっちゃった〜?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-02 18:04:58
914文字
会話率:36%
わたくしの名はメイア・ヘンダーソン。婚約者に不貞を働かれ捨てられた憐れな令嬢です。一年の留学を経て祖国に帰ってきたのですが元婚約者の態度がおかしい。
え、婚約解消した記憶はない?だから俺と結婚するべきだ??
寝言は寝てから言ってくださいませ
。
しかしその願いも虚しく次々面倒な方々が現れて………。
わたくし、もう我慢しませんよ?
※長い断罪劇です。
※ゆるふわ設定です。ご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-25 20:00:00
164495文字
会話率:27%
「神田さんを好きになった。だから俺との交際は解消してくれ」
生徒会長の渋谷が、副会長の目黒さんにそう言った。
そこから始まるありふれた復讐劇。
のはずが。
生徒会長への歪んだ愛憎劇がここから始まった。
これは生徒会長に恋を
した山崎浩二の物語。
ボーイズラブではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-12 00:02:53
268006文字
会話率:28%
“俺は君を心から愛してる、だから俺と結婚しよう!”
最終更新:2022-01-19 03:00:00
1462文字
会話率:7%
騎士として活躍をしていたシェリーが怪我をしてしまい、
一命は取り留めましたが、騎士としての生活は出来なくなってしまった。
生き甲斐だったものを失って悲しんでいると、片思いをしてる仲間に求婚されました。
「これからは女性としての幸せを見つけ
たらどうだ?
必ずお前を幸せにしてみせる。だから俺と結婚してくれないか」
私は嬉しかったのですがいきなり妻になるのは早いので、
まずは彼女からとしてお付き合いし、恋愛をしてみる事にしました。
彼女は幸せを見つける事が出来るのでしょうか?二人のトキメク恋愛が始まります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-02 00:03:40
33039文字
会話率:36%
崎守功(さきもりこう)と長澤なじみ(ながさわなじみ)は幼なじみであったが、家の都合で交際に反対されたことがきっかけで逆に告白し、将来を誓い合う仲となる。
しかし実はお互いに、親からある条件を言い渡されていた。
「相手がうちへ嫁入りに来
るなら結婚を認めよう」
「相手がうちへ婿養子に来るなら結婚を認めます」
正反対の条件をつけられてしまった二人は、まさか相手がそんなことを言われているとも知らずにプロポーズして、断られてしまう。
それでも諦めきれない二人はなんとか相手を振り向かせようと迫っていき、そのアプローチはどんどん過激になっていく。
「コウはアタシのことを好きなんだからアタシと結婚すればいいでしょ!」
「なじみこそ俺のことを好きなんだから俺と結婚すればいいだろ!」
「お前らのそれなんのケンカなの……?」
これは、お互い相手が大好きだから結婚を迫るのに、大好きだからケンカになってしまう、でも周りから見たらひたすらイチャイチャしてるようにしか見えない二人が、いつか本当に結婚するまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-24 21:00:00
121983文字
会話率:40%
里奈と俺は何もかもが同じだ。名字も誕生日も血液型も同じだし、考えていることだって同じだ。だから俺と里奈が一緒にいるのも、里奈のものを俺のものと言うのも当たり前のことだ。
俺はそれを15年間思い続けてきたのだが――。
最終更新:2016-09-09 15:08:43
22808文字
会話率:38%
俺がすむ家には『自称、春の亡霊』が住み着いている。
なくした扇子が見つかるまで彼女は消えず、それもつきかる気配がない。だから俺と彼女の暮らしは今日も穏やかに続いていく。
最終更新:2016-06-12 04:04:25
30169文字
会話率:59%
「タカムラ君。妾と結婚したまえ」
なに口走ってやがるこのガキ!
このガキの徒弟で所有物という身分の俺。
魔法学校でご主人様(笑)ファティマのお世話をしながら学生をしていた。
そんなファティマに結婚話が浮上して……
え? オッサンと結婚がイ
ヤだから俺と結婚するって?
なにそれ?
残念ヒロインと奴隷のラブコメ。バトル大盛りで。
※いつもの藤原です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-07 10:39:34
4251文字
会話率:33%