これは、よくある話だ。
俺がこよなく愛する妻のマリッサは、かつて祖国でなまけ者令嬢と呼ばれていた。
魔力なし。美貌なし。学力なし。特殊能力なし。
おまけにいつもぼーっとして、すぐに居眠りしてしまう。
家族には早々に見捨てられ、婚約者が手
を尽くすもどうにもならず、成人を前に本人の希望もあって、俺とともに帝国へ渡った。
そこで、スゲー能力を解放させてしまう。
話しはそこで終わらなくて、祖国からピンチだから助けて!マリッサを返してって、王太子や元婚約者、元家族が押しかけて来た。
当然、それはマリッサが撃退したけど、まだ奴らは諦めていない。
そこで、俺は王太子相手に話をすることにした。
俺と双子の妹のアリスと、マリッサの真実と愛の話を。
☆「あらあら、おかしいですね? 先に見捨てられたのは私ですが。 ~なまけ者令嬢は隣国で能力を全解放する」のスピンオフ。ヒーローサイド。このお話だけでもわかるようになっています。
☆クールでかっこいいヒーローはいません。とても口が悪くて毒舌なので、苦手な方はお気をつけて。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-13 15:25:24
12992文字
会話率:9%
シェルリア・アシェル伯爵令嬢は地味な令嬢だ。
婚約者のボイド・デルトル伯爵令息は、シェルリアが美しくないからと話しかけても無視をして、色々な令嬢に話しかけて楽しんでいる。
卒業パーティのエスコートだって、途中でエスコートをやめて、転ぶシェル
リアを放っておいて行ってしまった。
困っている所へ現れたのはジルド第二王子殿下で、
彼は自分と婚約を結ばないかと提案してくる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 13:07:21
3500文字
会話率:23%
どっしりと厚い灰色の雲から、雪が音もなく降りてきて、村の三角屋根に白く積もるような、静かな夜のこと。十二歳の少女アニは、外で薄いシャツとズボンだけで過ごしている少年を見つけました。優しい彼女は少年のためにコートをあげようとしますが、少年は「
自分は冬の子だからいらない」と、寂しい目で否定して――? 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-11 18:06:14
7190文字
会話率:41%
この世界は私のためにある。
私が幸せになるための世界だ。
少女はそう思った。
不思議そうに自分を見つめる妹らしい存在を敵と認識して。
私のために、世界はあるの。
だからいらない、と少女は妹に言った。
最終更新:2014-12-08 16:17:30
5084文字
会話率:0%