かつて世界の危機を救った伝説の勇者、その勇者が使っていた剣は、後世の勇者を誰も使い手として認めることなく、ただの象徴となっていた。
その勇者の子孫であるリオンは、伝説の物語に憧れを持ち、かの勇者の剣を手にし、同じような偉大な勇者になること
を夢にみていた。そしてとうとう、魔王が復活し、勇者の力が必要な時がきた。
伝説の勇者その子孫として、剣を手にしたリオン。しかしその剣は、あろうことかポッキリと折れてしまった。
折れた剣を手に勇者になることを定められたリオン、旅の仲間はお年寄りとその介護士、どこまでいってもしまらない、前途多難な勇者の旅が始まる。
この作品は、カクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-03 21:09:02
342241文字
会話率:56%
羽撃く者達の世界 第一幕
あらすじ
小さな女の子が大きな剣を拾います。
不思議な事に他の者は誰もその剣を持ち上げられません。
少女は一人旅立ち、やがて騎士と魔女を仲間に目的地を目指します。
注意
第一幕、第一章の流れはほぼトールキン「指輪物
語 旅の仲間」です。が、
あれほどの重厚感かつ叙情的ではありません。大好きな作品の表面をさっと撫でた程度の駄文です。
従ってその件に関する突っ込みや苦情は「なろう運営」以外からは一切受け付けませんのでご了承ください。
※不定期更新となります折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-03 13:54:39
519640文字
会話率:35%
戦場に、その名を轟かせる戦士がいた。
白銀の髪をなびかせ、血の香る戦場を駆け抜ける戦士──イーリス。
彼女は剣を振るうことに一片の迷いもなかった。
「私の道は私が開く!」
各地で戦争が絶えないこの世界で、彼女は名もなき謎の冒険者として
各国の戦場を渡り歩いていた。
貴族の陰謀が渦巻く宮廷の暗闘や砂漠の果てで続く果てなき抗争。はたまた廃都の地下に眠る未知の脅威。
どの戦場にも彼女の姿があり、どの戦場でも彼女は剣を振るっていた。
「今回もこんな程度か、つまんないの。仕方ない、次の戦いの場にでも行こうかな」
彼女が求めるのは、ただの勝利ではない。
生死の境界を駆け抜ける感覚。
敵と交わす心の対話。
極限の中で自らの限界を超える瞬間。
「はぁっ…はぁっ…楽しい!!!もっと本質を、もっと貴女を見せて!私はその全てを味わいたい!」
戦うことは生きること。
戦場こそが彼女の居場所。
その剣が折れ、彼女の息が尽きるその日まで、少女は戦い続ける。
誰よりも強く、誰よりも鮮烈に──
銀白の閃光が、今日もまた戦場を駆け抜けるのだった。
☆イーリス・テスタメント
◆ 基本情報
異名: 白銀の戦姫
年齢: 不詳
性格: 猪突猛進・戦闘狂・自由奔放
職業:冒険者
口調: 砕けた口調だが、芯のある言葉を好む
信念: 「私の道は私が開く!」「最強は私だ!」
好きなもの: 強敵との戦い、戦場の空気、剣の感触
嫌いなもの: 無意味な停滞、戦う覚悟のない者
◆ 外見
銀白の長髪を持ち、戦場では無造作に束ねることが多い。鋭い琥珀色の瞳を持つ。鍛え抜かれたしなやかな体躯、細身ながら強靭な筋肉を備えている。戦場で目立つような装飾は好まず、機能性重視の黒と白を基調とした軽装鎧を着用している。
☆運命の観測者
◆ 基本情報
異名:???
性格: 気まぐれ・飄々としている・皮肉屋
職業:???
好きなもの: 人々が紡ぐ歴史、物語の流れ、予測不能な展開
嫌いなもの: 予定調和、退屈、何の変化もない時間
◆ 外見
長い白銀の髪を持ち、光の加減で微かに色が変わることがある。
身長は小柄、顔立ちは美しくも儚げで瞳の色は普段は深い紫をしているらしい。しかしその顔も彼女の名前も彼女の姿を目撃した人物は誰もいない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-03 00:10:53
4067文字
会話率:52%
サラには過去の記憶がなかった。
三ヶ月前に森の中で一人で目覚めた時、それ以前の記憶が全て失われていた。
小柄で可憐な少女の見た目に反して、驚異的な身体能力を持っていたサラは、やがて、剣士として生きていく事を決める。
内戦の続くナザール王国
の傭兵に志願しに行った王都で、サラは、ティオと名乗る奇妙な外見の一人の青年と出会った。
ティオと二人、傭兵団の試験に受かったサラは、その剣の腕で傭兵団の団長となり、一癖も二癖もある荒くれ者の団員達を率いていく事になった。
そして、次第に、サラは、ティオと共に、ナザール王国の内戦の渦中へと踏み込む事となり、秘められた大いなる陰謀に巻き込まれていく。
※あらすじ詐欺っぽくてすみません。
本当はかなりノリが軽いです。
気軽に読んでいたたければと思います。
※書きあがっている所まではなる早で更新しますが、その後は週二回程の更新になると思います。
※「カクヨム」「pixiv」においても同じ小説を同じペンネームで掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-02 23:30:48
2030644文字
会話率:36%
流れのピアノ弾きであるレナは、親子ほど年の差のある相棒マッシュと共に各地を巡りながら夜の酒場でキーボードを用いてピアノ演奏をしていた。
だが、彼女の音色が響く街では、何かが起こっていた。
そして世界には街が消えるなどの不穏な噂が流れている。
しかし、自由を求めて鍵盤を叩く少女とその相棒には、ある秘密が隠されていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-01 20:17:11
4933文字
会話率:27%
はるか昔、まだ人類に文明と呼べるものがなかった頃。
神によって世界に七つの魔剣が降ろされた。
ルクス。
イグニス。
セーレ。
オロバス。
ストラス。
ガープ。
禍々しい偉大なるこれらの剣は、数千年もの長きに
わたって無数の持ち主を転々とし、手に入れた者に絶大な力を与えてきた。
だが最後の一つ、ミセリコルディア。
この剣だけはあらゆる歴史を通して異端だった。針のように細いその剣は、人前にほとんど姿を現さず、よしんば姿を現してもその力を人に与えることはなかった。ひとたび力を得ると最弱の剣から最強の剣へと変化するともいわれていたが、その姿を見た者はほとんどいない。
時代は下り、六つの剣を手にしたレナトゥス王国が大陸を統一した。
長い間、日の目を見なかった最後の魔剣ミセリコルディアは、途方もない遍歴ののちに一人の男の手に渡った。それはすべての『再開』だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-28 23:27:10
16682文字
会話率:47%
始まりは今から500年前。
突如として空に浮かぶ第二の太陽である”黒陽”から人を殺す化け物、妖魔が飛来した。
妖魔は強く人類の生存圏はたった10年で国一つを残すのみとなってしまい、
その外は魑魅魍魎が跋扈するようになっていた。
しかし、それ
からの長い年月で最後の人類生存圏が失われることはなかった。
それはなぜか?
答えは、突如として人類の中に特異な異能力を発現するものが現れたからだ。
最初に「始まりの異能者」と呼ばれる8人が、
EX と呼ばれる領域に足を踏み入れた異能を以って、
人類の最後の砦となる国を興し、守ったのだ。
そして彼らは死の前に八振りの剣を遺した。
国守の八剱と呼ばれるその剣は適合者に神をも殺せる力を与え、
その力により後世の人類は国を存続させた....
そして現代、
ランク E の異能者である御剣健人は異能力に目覚めた少年少女が入学する八剱第一学園に入学した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-28 00:59:08
11196文字
会話率:25%
少年ファルガは殺人鬼との戦いで剣を手に入れる。
その剣に導かれるように、様々な冒険にその身を投じることになる。
最終更新:2025-02-24 10:15:37
1527847文字
会話率:13%
ダンジョンを攻略して金を稼ぐ弱小パーティ内で事件が起こる。
事件によって苦境に立たされたパーティーは珍しい武器が手に入るダンジョンがあるという噂を耳にし、噂のダンジョンへ攻略に向かう。
攻略途中ある魔物から真っ黒な剣がドロップした。最初は気
味悪がっていたものの、試しに黒い剣を使ってみると
今まで討伐に苦労していた魔物が一太刀で倒せた。剣士は徐々にその剣に魅入られてゆき、力におぼれていく。
力におぼれ、欲におぼれた弱小パーティの末路とは…
カクヨムでも投稿してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-19 00:27:32
4916文字
会話率:45%
王国の英雄である騎士スルト・キルクスは悪魔アストラゴルを討ち滅ぼした。
しかし、その剣技と冷酷な判断は恐れられ、人々は彼女を 「悪魔憑き」 と蔑んだ。
功績を讃えるはずの祝宴の夜、悪魔が囁く。
「結局、お前も悪魔と同類ではないのか?」
声に動揺した彼女の心に、今宵試練が訪れる。
人々の中傷。
悪魔の誘惑。
そして逃れられぬ過去。
彼女の選ぶ選択と、辿る結末は如何に。
※この作品はカクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-16 13:08:59
24329文字
会話率:19%
その銃弾は誰を殺し、その魔法は誰を助け、その剣は誰を守るのか?
力のみを求めた復讐者と
望まぬ力を手にした勇者と
そして、理想を求める英雄の終わりと始まりの編年史
最終更新:2025-02-15 04:35:26
51044文字
会話率:47%
『白の巫女』の預言により、将来の禍根となる魔物退治に赴くレンドールと相棒のエラリオ。それらしい獣を退治して回っていたが、ある日雨に降られ、雨宿りの洞窟で雷に怯える少女と出会う。
少女は魔物の特徴だと言われている黒い瞳で、レンドールは職務を全
うしようと剣を向けた。が。相棒のエラリオはその剣を受け止め「別の可能性を信じる」と宣言し、追いすがるレンドールを昏倒させて逃亡した。預言の未来を阻止するため、レンドールは政府の役人の監視の元、彼らを追う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-09 00:00:00
205010文字
会話率:49%
海賊に襲われた船の底から助け出されたアリス。
国最高との呼び声高い鍛冶師の夫妻に引き取られた彼女は、自らも鍛冶師を目指して鎚を握り、また自ら打ち上げた剣を得物にに剣士としても研鑽を積んでいた。
鍛冶の技術も剣術も順調に成長を続けながら
、後になって生まれた弟、妹とも仲が良く、穏やかな日々が続くかと思われた。
しかしある日、両親が海難事故で消息を絶つ。
アリスはきょうだいを養いながらなんとか剣鍛冶師として両親の跡を継ごうとするが、父の仕事を知る人々からの評価は厳しく、剣鍛冶の仕事はほとんどないまま、生活の為に野鍛冶をやったり、冒険者として剣を握る機会も多かった。
どことなく悶々とした日々が続く中、上陸不可能と言われる島からボロボロの剣を携えた獣人が訪ねて来る。
島には魔王が封じられていると伝えられており、その剣は封印の要となっていたという。
かつて父が打ったというその剣を直してほしいというのだが……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-24 18:10:02
222496文字
会話率:47%
英雄カインは最強で――親馬鹿だった。
その剣は大地を裂き、その拳は山を穿ち、その脚は万里を踏破する。
冒険者として、漢として、知らぬものはいないほどの英雄が、愛する娘シャルティとサージュのために東奔西走……しません。
これはただ親馬鹿
なカインが娘を思うあまり竜を一撃で屠り、魔物の大群から街を救い、悪い奴らを成敗し、神話に刻まれし黒龍とじゃれ合う物語。
たまに綺麗なお姉さんと大人なイチャコラしちゃうけど……。
だけどそんな親馬鹿なカインのことが大好きな娘たち。
ちょっとスケベで抜けてるところもあるけれど、英雄カインは最強で、最愛の娘たちのために今日も奮闘していきます!
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
本作品は某新人賞で最終選考までいったものです。
作者の独りよがり的な供養のためになろう様で掲載いたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-24 12:08:48
295830文字
会話率:47%
ここは、私たちから見れば異世界と呼ばれる場所…。
魔王城に行くための洞窟にその剣はあった。
その剣には、精霊が宿っている。
その精霊の名はポロー。
ポローは剣を護る存在で、ここにきて剣を抜こうとする勇者に試練を与えている。
その試練を突破し
たものはおらず、皆ここで力尽きていく。
そんなある日、また一人の勇者が洞窟にやって来るのだが…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-07 11:39:15
8117文字
会話率:36%
自分を出来損ないと思う主人公ゼツは、ある日自ら命を絶とうとする。
けれども何故か死ねず、痛みや疲れを感じない体となっていた。
そんな中、勇者パーティーの一人であるミランと出会う。
ミラン達は、不死の体を持つ魔王を倒すために旅をしていた。
そ
してゼツは、ゼツと同じように体に傷すら付けれないという魔王を唯一倒せる剣があると知る。
その剣の力を発揮するには、3つの欠片を集めないといけない。
その剣使えば自分も死ねるのではないかと希望を抱きながら、ゼツもその旅に同行することを決めた。
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ハッピーエンドです。
この物語には自殺表現が含まれていますが、推奨するものではありません。
ゼツは生きます。
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カクヨムでも連載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-04 20:30:00
208695文字
会話率:54%
剣と魔法が存在する世界で、騎士の父を持つ少年、ライトは父に憧れ騎士となるため2歳上の兄、ケイと共に日々修行の日々に明け暮れていた。
そんなある日、父の訃報を聞いたライトは兄と共に父を殺した獅子の獣人に復讐を誓い、そして7年の歳月が経つ。
15歳となり立派な男へと成長したライトは、街で行われる騎士団主催の剣の大会に兄と共に出場、なんなく一回戦を勝ち抜くも、そんなライトに悲劇が襲う。
なんと兄と共同で使っていた剣を激しい戦闘の結果折ってしまい、兄に叱られ仕方なく家に戻りお金を取りに行くのだった。
しかしその道中、泉のそばに落ちていた剣を見つけ時間もないので、それを兄に手渡すとその剣は…
一本の剣から始まった、少年ライトの壮絶な旅の前日譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-30 01:31:37
5959文字
会話率:60%
―「君は、伝説を超えられるか?」―
神々の期待と野望を一心に受けながら、その剣士は"血の原罪が生まれた地"へと向かう。
彼はまだ、微塵も予感していなかった。戦いの果てに待ち受ける、自らの宿命について――。
『太平の世界・アンダーヘブン』を救った"転生勇者・吹雪征夜"。
女神の命を受けた彼は仲間と共に、破壊者を探し求めて『戦乱の世界・ストラグルアリーナ』へと歩みを進める。
新たな大地に降り立つと、そこは巨大な戦場。
様々な人種や国が入り乱れる、"戦国の様相"を呈していた。
価値観や宗教観の違う者達は、分別なく同じ世界に転生した事で混乱し、戦う事でしか生を確かめられないのだ。
人類の歴史は、闘争の歴史である。
その現実を思い起こさせるように、彼らの前には凄惨な光景が突き付けられた――。
征夜たちは戦乱を収める為に、"平和維持軍精鋭部隊・rebellion wolf隊"に入隊。
この世界において最も危険な男、"覇王・神宮殿 雁月"の討伐を目指す事となった。
宇宙オタクで男嫌いな"天文学者"、宙道アメリア。
真面目だが絶妙に貧弱な"化学者"、宙道イーサン。
驚天動地で予測不能、無軌道な言動に走る"謎人間"、土屋蜜音。
その他にも、個性的なメンツが揃った部隊を率いる征夜は、仲間と共に戦火へ身を投じていく。
希望と絶望が交錯する過酷な戦場にて繰り返される、出会いと別れ。
絆と憎悪に染め上げられた一人の剣士は、戦いの果てに何を見るのか。
『運命で定められた敵』と出会い、『300年前から続く因縁』と、『自らが背負った呪い』の意味を知った時、吹雪征夜の人生は"宿命"に向けて加速する。
後の世に語り継がれる"無頼勇者の伝説"。
今ここに、新たな冒険が始まった――。
――――――――――
※今作は、『無頼勇者シリーズ』の第二部です。
※確実投稿(高頻度で休む)です。
※基本的に三人称視点です。
※アルファポリスでも連載中です。
※3部作で一区切りです。その後の話は、オムニバス形式で完結編に統合します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-27 08:11:04
154815文字
会話率:37%
異世界に突如転生した青年、ゴルド。意識を取り戻した彼の姿は、かつて人だったものとはかけ離れた、ゴーレムという魔法生命体のものだった。自らの変わり果てた姿に戸惑いつつも、この世界で生き抜く覚悟を決めたゴルドは、広大な遺跡で迷い込んだ少女、リー
ネと出会う。
リーネは、家族を探すという使命を胸に抱え、この危険な遺跡に足を踏み入れたのだという。彼女の手には、運命的に選ばれた剣――“守護者の剣”が握られていた。しかし、その剣には謎めいた力が宿っており、リーネ自身の心の強さが試されるという宿命があった。
剣の封印を解くため、遺跡の試練に挑む二人。襲い来る黒い獣、謎の守護者、そして剣の背後に隠された世界の真実――全てが二人を待ち受ける。試練を乗り越えた先にあるのは、剣の本当の力か、それともさらなる絶望か?
だが、これが冒険の始まりに過ぎないことを、彼らはまだ知らない。守護者の剣が指し示す先には、リーネの家族をめぐるさらなる悲劇と陰謀が待ち構えていた。剣の力を狙う強大な勢力、そしてゴルドの記憶に潜むこの世界との意外な繋がり。ゴーレムの体を持つゴルドと、運命に導かれる少女リーネが織りなすこの冒険は、やがて世界の存亡を賭けた戦いへと繋がっていく。
「守りたいもののために――。」
ゴーレムと少女の異世界冒険譚が、今始まる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-21 16:34:13
8354文字
会話率:49%
それは何度か見た光景だった。
『私は…諦めない。必ずあなたを、倒す!』
僕は彼女にとって敵で、宿敵だ。
「みんな、私に力をちょうだい!」
彼女が言うと、星々の光が彼女の力となり終結した。集結した力は彼女の持つ剣へと集められる
。
そして。
「ノヴァ・ブレイクッ!!」
その剣が振り下ろされた瞬間、周囲は眩い光で覆われた。彼女の必殺技だ。エネルギーを最大限に高め、周囲に小さな流星爆発を起こし敵を吹き飛ばす。
「そ、そんな…このブッタ様が、こんな小娘にぃい!!!」
闇の結社ダークエクスプレス。その幹部である僕の仲間は三流の悪役っぽいセルフを吐くと消し炭になった。
うん、いつもの光景だ。最初は良かった。もしかしたらこのまま勝てるんじゃないかって思った。
けどやっぱり最後はこうして負けてしまう。
まったく…ブッタのやつ。俺は絶対に負けませんっタ!とか言ってたくせに簡単にやられてるじゃないか。なんだよあのセリフ。
「最後はあなたよゼノン!! 今日こそ決着をつける!」
ブタの死を惜しむ間もなく、シャインスターは僕を睨んだ。その目には希望と勝利の色が見える。
僕は高みの見物をやめてビルから降りた。
「みんな! 分かってるわね!?」
「ええ」
「もちろん!」
彼女らは頷き合った。
「今の私たちなた必ず勝てる! 想いを一つに戦おう!」
そうして僕に体を向けるシャインスター。
それに僕はちょっとした苛立ちを覚えた。
「想い…か…」
想い。協力。力を合わせれば。みんながいれば。想いを一つに。頑張れば。いい言葉だ。
それで敵を倒せるのなら、存分に使えばいい。
「来い。勇敢なる戦士どもよ。我を倒し、そして魔王を殺して見せろ」
僕が彼女等に剣を向けると戦いは始まった。
そう。僕は敵で、彼女等は魔法少女。相反する存在である僕らの世界は、遠いようで実は近い。
なんせ、彼女等と僕は同じ学校に通っているのだから。
これはそんな僕と彼女らの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-16 20:03:12
57529文字
会話率:37%