ある日、拓海は密かに思いを寄せる幼なじみ、夏帆に呼び出される。告白の場面かと、淡い期待を抱く拓海だったが、夏帆の要件は「好きな人がいる」という恋愛相談だった。落ち込みながらも真摯に相談と向き合う拓海。だが話を進めて行くと――あれ? その相手
って、俺?
そして、恋愛相談はあらぬ方向へと進み始める。
「――もう一回、最初からやってもいい……?」
再び始まった恋愛相談。果たして、二人の恋の行方や如何に……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-24 06:00:00
6155文字
会話率:43%
「君を好きにならせてほしい。君も俺を好きになってくれればいい」
逸らされない視線。真剣な顔。言葉だけ聞けばなんて素敵な愛の言葉だろう。けれどそうではないことを絵実は知っていた。これは契約。好きな人を忘れるためのリハビリ行為なのだと。
最終更新:2016-01-30 23:02:14
8143文字
会話率:71%
たとえばもし、「私とあの子、どっちを選ぶの」と聞けば、彼は迷わずあの子と答えるだろう。たとえ彼の彼女が私だとしても、たった数日の付き合いでは何年も一緒にいたあの子に勝てるわけがない。
「彼女」というだけで、あの子に勝てるはずなどないのだ。そ
れでも、嘘でいいから、私を選ぶと言ってほしい。
私と恋をしてほしい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-25 14:42:03
17114文字
会話率:62%