さかむけ 小説家になろう　作者検索

動き始めたならば、そこにもう、大きな力はいらない。

僕はさかむけがよくできる子供だった。 あまりにうっとおしくて、かなりの痛みと一緒に、皮のかけらを引きはがしたこともある。 血もそれなりに出て、ばんそうこうのお世話にもなった。 痛みも出血もおさまったころ、巻いてあったばんそうこうをはがそうとする僕。 でもそれは、ちょっとした過ちの始まりだったのかも。折りたたむ>>続きをよむ

乾燥肌の彼女にとって、秋から冬にかけては悩み時。さかむけもしかりだった。 ある日、学校のクラスメートがおかしなことを話していた。 登校途中に、前を通る家の一軒。そこで飼っている犬の「むけ具合」がおかしいのだと。

指先に出来た 小さなさかむけ。 その小さな痛みに翻弄される【私】。 そんな日常を切り取った 短いお話です。