カルマ・エルドライトは退屈していた。
得られるものは全て手に入れた。地位も、名誉も、名声も。その全てが彼の物であった。
齢18にして全てを知り尽くしてしまった彼は退屈なこの人生に見切りをつけようと、そう考えるようになっていた。
しか
し、彼は偶然立ち寄った娯楽本屋で衝撃を受ける。
それは、百合を描いた物語の本。同性愛という葛藤、そして困難を乗り越えていくという感動のストーリー。
彼は感動し、同時に百合という美しさに、この世の全てだと思い込んでしまうほどに魅入られてしまった。
それからというもの、彼はいつなん時でも最強の百合について考えるようになり、隙あらば女の子同士で仲良くしているところを自分の力を無駄使いしてまで覗き見るようになってしまったのだ。
そんなある日、カルマは勇者パーティーのことを新聞記事で知り、女勇者の姿を見て一目ぼれをし、こともあろうに彼は勇者に合う相手(女性)を考えることに。
そして、カルマは知っていた。この世界に蔓延る魔物の王、魔王が女性であるということを。
その瞬間、カルマの脳内はある一つの考えに蹂躙されつくしてしまった。
「勇者と魔王の敵対の壁、それを乗り越えた真実の愛、その百合こそが世界で一番美しく、最強なのでは?」と。
残念なことにその考えに至ってしまったカルマは勇者と魔王をどうにかしてくっつけるため、己の全てをかけて行動を起こすのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-12 19:00:00
7259文字
会話率:31%
TS転生したら綺麗なソ連みたいな国でした。
軍人さんはみんな誇り高くて、指導部も平和主義で外交も内政も上手です。そんな国で、航空クラブに入ってしまって空の魅力に取り憑かれました。ずっと飛行機に乗っていたいので空軍のパイロットになることにし
ました。飛行機万歳!
うちの国からどこかに戦争を仕掛けることは絶対に無いでしょう。それに、こんな強い国に戦争を仕掛ける国も居ないでしょう。よっぽど狂犬でもなければ。
ドイツみたいな国はこの世の全ての問題を引き受けてくれたようです。
大恐慌はその国から始まって、ハイパーインフレと終わりのない内戦に苦しめられていました。けど、その内戦もそろそろ終わるようです。平和になったらみんなで旅行に行きましょう。
なんか嫌な予感がしますね。
私は伝令兵なので関係ないですけど。今日も色んな基地にお手紙やら大事な指令やらを運ぶお仕事をします。
もし戦争になっても首都が落とされなければ平気ですよ。
前世のソ連だって勝ったんですから、より良い我が国が負けるはずありません!
◇
ハーメルン、なろう、カクヨムに投稿してます
不定期更新折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-11 12:00:00
286110文字
会話率:37%
性格が悪いクズの俺は、友達が一人もいない童貞の高校生。
トラックにはねられて死んで、剣と魔法の世界に転生したから、ウッキウキでスライム倒しまくって、死ぬほどレベルをあげて最強を目指した。
寿命で死んだら、また転生した。レベルは引き継いでい
た。
強くてニューゲーム。
二回目の転生で世界征服し、王になった。
しんどかったから、もう二度とやらないと誓った。
三回目の転生でモンスターになった。
世界征服とかダルいからもういい。
無邪気に最強だけ目指していたい。
そう思っていたが、三回目の世界は、糞な貴族が好き放題やっている地獄だった。
どいつもこいつもクソ調子こいててムカついたから、とことん苦しめてから皆殺しにすることにした。
俺は性格が終わっているのだ。
自己中心的でサイコパスなシリアルキラー。
皆殺し破滅計画の初手として、俺は、
「スペックは高いが、頭がおかしいとウワサの悪役令嬢」に目をつけた。
「こいつを女王にして、こいつの犬として暗躍しよう」
うまいこと力を隠しつつ、悪役令嬢の犬として、陰湿に、残虐に、シニカルに、ビターに、ダーティに、手際よく、小気味よく、カス貴族共に絶望を与えていく。
改めて思う。
やはり、俺は性格が悪すぎる。
俺ほどのサイコはそういない。
もはや、自分で自分が可哀そう。
※周りの声。
悪役令嬢『あなたほどの聖人は見たことがない。私ではなく、あなたが王になるべき』
手下1『あなた様こそ、正当なる支配者』
手下2『世界で一番優しいあなた様に、この世の全てを奉げたい』
手下3『この上なく尊き方。全ての生命を照らす光よ』
……なんで、こうなる……
ゲロ吐きそうなほどキモい連中だ。
どうやったら、性格最悪の俺を、いい人間だと勘違いできるんだ。
俺を善人扱いするのは、フェルマーの最終定理よりムズいだろ。
――これは、『性格最悪の俺が、ハンパなカスどもを陰湿にイジメる物語』だが、
――『絶対に王にはなりたくない性格最悪の俺』と、そんな俺を『聖人』だと誤解して王にしようとするバカ共との、『終わらない血みどろの闘争』を描いた物語でもある。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-11 07:20:00
149363文字
会話率:32%
遠大なる宇宙航路を往く若き船乗りと1隻の船に、不意に入電した救助要請。それに応えた結果得られたのは、ひとりの大切なひとと、何十億もの命を奪う災いの種だった。自らが生きることにのみ必死だった若き船乗りは、まず隣の大切なひとを、次にこの世の全て
の人を救おうと、ガラにもなく自身の命をかけた。「災いの種」と共に全宇宙へ放つ通信文に、願いを込める。「全人類に告ぐ、今こそ悲劇の歴史を断ち切る時である。平らかなる海を取り戻せ――サヨナラ」。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-09 17:17:11
190462文字
会話率:20%
舞台は現代東京。そこには泡沫(バブル)と呼ばれる特殊なチカラを持ったもの達がいた。あるものは誘惑を、あるものは変身を。
そして、そんな彼らの中でもとびきりの能力を持つと言われている者が一人。
彼の名はネズミ。曰く、彼は全知でありこの世の全て
を知っている。
そして、その智謀で東京を裏からあやつる彼の犠牲者がまた一人。
その者は元々普通の高校生活を送っていたが、ひょんなことからウタカタの世界へと入っていくことになる。
この小説は小説家になろう様でも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-01 17:00:00
9476文字
会話率:43%
心理学で考えられる〝三角関係化〟
それは二者関係が不安定になると
周囲の誰かさんを巻き込んで三角関係を形成しようとする
心の働き方のことでござる
そんな緊張状態の中
誰も不幸にならないある三人のお話でござる
最終更新:2025-01-31 18:15:16
2963文字
会話率:84%
そこは純白の空間だった。
永遠に続く純白の中を一人佇む少女がいる。
処女雪のごとく白い肌。透けるような白い髪。虚空を見つめる瞳も白で、纏うセーラー服も白一色だ。
靴下も、ローファーも、兎耳のリュックも、全てがそれ以外の色を失ったかのように真
っ白だった。
「セカイは綾木世界、観測者なんです」
「この世の全てを観測し続ける。セカイは与えられた役目に誇りを持ってるんです」
「観測者と名乗りながらこの世に干渉してる輩とは違うってんです。セカイはあいつを観測者として認めるきはねぇんですよ」
「それだけ覚えてくれたら特別に、セカイが観測してきた世界の話をしてやってもいいです。耳かっぽじって聞きやがれ、です」
これは一人の観測者が見てきた世界のお話。
本編で語られることのなかった幕間――間奏曲。
※短編集になります。本編をもっと楽しむための、ちょっとしたスパイスです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-29 08:08:22
274625文字
会話率:35%
シルヴィアは歴代魔獣討伐筆頭魔術騎士である公爵家の第一令嬢だったが、七歳のときに授けられたスキルが『魔物を倒したら魔力が溜まる』というものだった。しかも、属性魔術は未知の【生活】。
「強い魔獣を魔術で倒すのが基本なのに、倒してから魔力を得
てもしょうがないだろ! しかも生活属性魔術とは!」と魔術騎士団長である父親は激昂し、当主である母親からは修業と称して領地の端にある絶壁に建った城塞へ行くように命じられた。
なぜシルヴィアが生活属性魔術系になったのかも理解しない両親をサクッと見限り、独りシルヴィアはペット(家畜)を連れて城塞へ向かう。
シルヴィアのスキルは、弱かろうと動かなかろうと『魔物』を倒せば魔力が得られ、しかもこの『生活属性魔術』は、生きていく上での必要な事柄を全てこなす魔術だった。さらに加えて、この世の全ての生物は『魔物』だったのだ。
道中で仲間を得て、生活属性魔術を使いこなし城塞にたどり着いたシルヴィア。
この城塞を拠点としてリノベーションを施し難攻不落にしてしまうのだった。
※アルファポリスにて更新している作品の追っかけ連載です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-24 08:00:00
160951文字
会話率:28%
貴方は、この世の全てを知りたいだろうか?
少しでもそう思うなら、貴方は知ることの不幸を知らないのだろう。
貴方が幸せなのは、「知らない」から。
人間という生物は、貴方が思うよりはるかに醜いのだ。
最終更新:2025-01-07 08:22:45
2098文字
会話率:6%
あらゆる文明は衰退し、世界は荒れ果てた。
『楽園』。『この世の全て』がそこにあるとされる場所も行き方も不明な伝説の地。
冒険者の全てはそこを求めて旅をしており、廃れゆく世界を救うとされる。
時代は大冒険の時代であると共に、レギオンと呼ばれる
機械生命体に人間が支配されている時代。
『楽園』を求めて旅をしていたアピス・クロージャ一行は旅の途中、とある噂を耳にしていた。
『楽園』へと至る為の『ソロモンの匣』が発見された――と。
噂を確かめる為、ヴィオラ大陸の端に位置するドンドルド砂漠のクロッカスと呼ばれる街にまで来ていた。
そこは砂の大地。ありとあらゆるものが砂に吹かれ、『再生』が始まったとされる場所。
案の定、そこは既に噂を聞いた冒険者で溢れかえっていた。
そこで、アピス・クロージャは一人の青年に出会うことになる。
名をアルヴァルト。彼は冒険者という物に興味を抱いていた。アピスとの出会いにより、その興味はより強くなる。
同時期、『ソロモンの匣』を求める一人の冒険者がクロッカスを訪れることになる。
名をセクト。どうしても『ソロモンの匣』が欲しいセクトはクロッカスに住まうある男に会いに行く。
異様な雰囲気を放つその男にセクトはこう言い放つ。
『望む物は――新たな世界』。
そうして、『楽園』を巡る物語は生き物のように動き出す。
これは――とある夢を彼方に抱く者達の約束の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-30 23:31:10
94052文字
会話率:39%
奴隷となった少年モルスは、処刑された聖女の心臓を食わされる。
その後、家族を皆殺しにされ、この世の全てに絶望するモルスの前に現れたのは、処刑されたはずの聖女であった。
最終更新:2024-12-19 16:29:26
3279文字
会話率:31%
富、権力、この世の全てを手に入れた男、ジョンクレイン。 しかし、そんな彼でも、ついにままならなかったのが、自身の死である。 彼の余命は幾許と残っておらず、医者にも遠に見放された。 そんな彼が、自らの死の間際に叶えたかった事とは……
最終更新:2024-12-17 06:22:21
8268文字
会話率:30%
笹倉 理人(Masato Sasakura)たちが冒険する。
ある日、この世の全ての大人が鬼、子供が逃げのサバイバルが始まった——
理人たちは学校に立てこもるが。
最終更新:2024-12-12 07:47:46
261文字
会話率:8%
短気で獰猛で一年中機嫌の悪い腕利きの女傭兵ルキシスはことあるごとに「殺すぞ」と口走り、この世の全てが気に入らない。
折角戦争に勝利したのに雇い主には値切られ、何故か求婚され、相手を殴り倒して逐電したはよいが追手をかけられる。
追手は同じ傭兵
仲間のギルウィルドで、ルキシスのことを勝手に変な名前で呼ぶ変わり者だ。持ち前の顔面の良さを活かして女たちの寝床に潜り込んでばかりいる。
戦闘になったが邪魔が入り、ふたりは一旦剣を引く。
割って入ったのは金持ちのご令嬢で、相続問題を抱えて窮地に立たされている様子。
令嬢に味方してひと稼ぎしたいギルウィルド。否応なくそれに巻き込まれてしまうルキシス。
仲の悪いふたりの傭兵たちは果たして、令嬢を守り無事相続問題を解決することができるのか――。
■性的な描写(性犯罪に関する描写を含む)がありますので苦手な方は閲覧しないようご注意ください。
■戦闘描写、多少の残酷な描写がありますので苦手な方は閲覧しないようご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-30 17:03:23
377943文字
会話率:44%
はるか昔、プロメテウスという人間は、さらなる人間の発展のため、神に闘いを挑んだ。その結果、彼は自分の身体を犠牲に今あるこの世の全ての欲望、力を手に入れた。しかし彼はその後身体の損傷に耐えきれず死んでしまう。プロメテウスの身体は、死後すぐに
分離し、魂のようなものへと変化して世界の何処かに消えてしまった。それはプロメテウス・コアとされ、それを手にした人間の一番の欲望を叶えるという…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-18 22:14:15
1749文字
会話率:0%
魔術を極め、神様すら殺した世界最強の魔術師・アーサー。
しかし強くなり過ぎた彼は、もはや誰の手にも負えない危険人物と化していた。
それゆえ、冒険者パーティからは追放され、あらゆる街や国からも拒絶され、挙句に全世界の猛者から命を狙われる始末。
楽しい事も、ワクワクする事もなく、ただ襲ってくる敵を雑に薙ぎ払う退屈な日々。
この世の全てから追放され、一人孤独になってしまった世界最強は、何を見つけ、何を手に入れるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-17 10:14:07
79948文字
会話率:26%
大陸に魔術師の最高峰と呼ばれる七人の魔王と最強の魔術師である大魔王が君臨していた。各々、互いの勢力を干渉しないようにしていたが魔王達は大魔王の持つ秘術を狙い、大魔王に戦いを挑む。圧倒的な力を持つ大魔王だったが裏切りにより窮地に陥る。しかし、
大魔王は意識を失いながらも転生を果たす。生まれ変わった彼はとある弱小魔術師一家の従者となり、改めてこの世の全てを支配することを決意し、その第一歩として弱小魔術師一家の地盤を確保することに勤しんだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-10 19:50:50
60987文字
会話率:44%
雪のしんしんと降る寒い夜、妻依子は夫である「私」の誕生日ケーキを受け取りに行き、帰らぬ人となった。
この世の全てに意味を見出せなくなった「私」の生活は破綻し、本当に意味がなかったのは自分の人生だと思い至る。
「私」は自死を決心した。
最終更新:2024-11-09 10:48:03
3336文字
会話率:44%
〝攻略対象〟に優しくして断罪回避?
〝乙女ゲームの知識〟を使い平民になって隠れ暮らす?
……くだらない。
婚約者よりもいい男を恋人にして、仕返ししてもらう?
――他人に自分の運命をゆだねるなど笑止千万。
友情も愛情も不要。復讐のためと
あらば頭も下げるが、あとで必ず蹴散らし、まとめて踏み潰す。
復讐特化型悪役令嬢グロリアのお話。
卒業パーティーで婚約者の王太子が真実の愛を捧げた聖女を傷つけた罪に問われ、その後、さらに身に覚えのない罪を着せられて処刑されたコードウェル公爵家のグロリア。自分を陥れたこの世の全てを呪って死んだが、気がつけば十歳になって生き返っていた。
同時に「ここは乙女ゲームの世界で、グロリアは悪役令嬢だ」と言うどこかの世界の亡霊がとり憑いていたが、無視するどころか屈服させて、二度目の人生を復讐のために生きることにした。
《!》
・残酷描写、暴力描写、性描写は予告なく入ります。ご注意ください。
・他サイトにも掲載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-13 18:10:00
120570文字
会話率:18%
この世の全ての意味は無である。Φは次世界に希望を抱きながら絶望して生きていた。そんなある日、自分が殺したはずの元カノXと再会する。Xの提案で昔の友人ZとNの4人でシェアハウスを始める。楽しい日常により現世に光を取り戻していたΦだったが、占い
師デルの登場で4人の幸せな時間が壊れ始める。神とは、世界とは、人間(の秘めた可能性)とは何なのかを漫才・コントなどお笑いを交えながら突き詰めていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-05 11:53:09
56913文字
会話率:50%