人と出会うと、尋常ではない量の汗を流すお姫様がおりました。
お姫様は、その大量の汗のせいで、お城の端の小さな塔に一人で暮らしていました。
それでも、お姫様は寂しくありません。
唯一、出会っても汗が出ない近衛兵の青年サクが側にいてくれるからで
す。
あせかき姫は、この少し歪な幸せがいつまでも続くものだと考えていました。
しかし、その希望は国家間の争という、抗うことのできない問題の前に消えてなくなりました。
父親である国王の秘密、自らの出生の真実、大量の汗をかく本当の理由、そしてサクとの絆
隠されていた事実が明らかになるとき、二人は運命にあらがうために立ち上がる!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-13 23:53:04
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会話率:28%