佐藤悠斗は、4年前に登山中の雪崩事故で死んだと思われていた親友・佐々木翔太と、雨の夜に突然再会する。
姿も声も、確かに翔太その人だが、悠斗は微かな違和感を覚える。翔太は事故後、記憶を失い、山奥の村で暮らしていたと語るが、その説明はどこか曖昧
だ。
翔太が悠斗のアパートに居着く中、違和感は増していく。辛い物を嫌っていたはずの翔太が激辛料理を平気で食べ、過去の記憶に奇妙な齟齬が生じる。左手でビールを持ち、冷たい視線を向ける翔太の行動は、かつての親友とは微妙にズレている。夜、悠斗は翔太の部屋から低いうめき声を聞き、恐怖が募る。
調べを進めるうち、翔太が消えた「黒岳」には不気味な伝説があることを知る。古い祠に祀られた「何か」が、死者の姿を借りて現世に戻るという。翔太の冷たい手、黒く光る目、崩れる笑顔――悠斗は、目の前の存在が翔太ではなく「ナニカ」だと確信する。だが、ナニカは悠斗を「黒岳へ連れて行く」と迫り、逃げ場のない恐怖が迫る。
悠斗は逃げることを決意するが、ナニカの影はどこまでも追いかけてくる。親友の姿を借りた「それ」の正体と目的は不明のまま、物語は恐怖として語り継がれていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 21:32:57
6522文字
会話率:39%
そこは砂砂漠(すなさばく)だった。
気温は熱かったが湿度は乾いていたため苦痛ではなかった。そんな場所での出来事だった。
目の前には1人の女性が居た。
それは美しい女性だった。
長い髪をなびかせ、ドレスアーマーを身に着ける。
けれど、仄暗い黒
い目をしている。
手には槍が握られていた。
「貴方を愛してます」
それは告白だった。
女性は照れくさそうに笑い、今か今かと俺の返事を待っていた。
「答えはNOだ」
俺は手に持っていた剣で彼女の心臓を突き刺す。
「がっ・・・」
「悪いが、俺が愛してる女性はお前じゃないんだよ」
剣を強引に力で回転させて心臓へのダメージを増やす。そうしてから剣を抜くのだった。
「げほっ」
彼女は喀血する。
そして、その場に倒れこむのだった。
乾いた砂漠には彼女の血が実に良く染み渡る。
「これで30・・・」
俺は呟いた。
血塗られた剣をしまう。
そして自宅へと帰るのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-04 09:12:31
125080文字
会話率:52%
色と色とが争い合う世界。それはいつの世も同じ。
色は綺麗だ。しかし、混ざり合うことで全く別の色になる。鮮やかでもあり、そして醜くも成り得る。
貴方の見ている物は単なる“色”だろうか?
ある人はカラーという。そう“個性”だ。この
世に同じカラーは存在するのか?
人にも、動物にも、そう生き物全てにカラーがある。
カラーとは何か。個性とは? 集団で生きる者にとって個性など必要無いのではないか。
いや、生まれ行く生き物全てにカラーは無差別に与えられていく。
否が応でも従わなければいけない己の個性(意志)。
その意志により形成されている世界。そんな世界に一人の青年が降り立った。
現代にありふれたごく普通の派遣社員・夢太。
ふとしたきっかけで、色がぶつかり合い、星と共に生きる異世界へと放り出された夢太。
この世界ではとある聖石を求め、世界のあらゆる人々が争い合っていた。
そんな世界で夢太は、幾多の出会いやトラブルに立ち向かう。
色と星が司る異世界ファンタジー!「君にカラー(個性)はあるか?」
これはただの転移・転生物ではない!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-28 21:16:32
582822文字
会話率:67%
ポストの中に手紙が入っているよ!
最終更新:2024-01-22 00:08:43
428文字
会話率:19%
その日、王女シャルロッテは処刑された。
聖女が現れなかった彼女の祖国は荒廃し、隣国に攻め滅ぼされた。
処刑当日の朝、謎の兄妹が牢にいるシャルロッテのもとを訪れた。
「あなたが聖女です」
そう言って妹はシャルロッテに薬を飲ませて、その体
を自分と入れ替えた。
歓声をあげる兵士の中に紛れていたシャルロッテが、処刑されたその自分の姿を見て声にならない悲鳴を上げた。その横で涙を流しながら兄が呟く。
「違う、あれはお前じゃない。――――あれは俺の妹だ」
妹は、失われた聖女の力を取り戻すため身を捧げた。そして兄は、妹の体に宿った王女シャルロッテの魂と、贖罪の旅に出る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-10 09:21:53
31586文字
会話率:27%
パーティを組まずに単独で活動している魔術師リレイの前に現れたのは、同じく単独で旅をしている格闘家のハーファ。
ハーファの特殊能力に気付いたリレイは好奇心からパーティを組もうと提案する。
組んだ相棒は強がりで……想定以上にウブだった。
RP
G的な世界が舞台の冒険ファンタジー風BL。
魔物や一部対人で戦闘描写が入るので、流血と欠損描写があります。
<他投稿サイト>
Nolaノベル、fujossy、クロスフォリオ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-24 17:02:09
67122文字
会話率:35%
ブルマ――今尚私を掴んで離さない紺と肌色のコントラスト。
何も考えずに検索すると、ドラゴンボールの彼女が出てきて『お前じゃない』ってなるやつ。
最終更新:2022-12-23 15:11:43
3701文字
会話率:2%
貧乏商人エリオットは高利貸しアンナへの借金返済が迫っていた。
エリオットは返済の為、アンナと共に訪れた家で死体を発見する。
死んでいたのはエリオットに仕事を依頼した男。もちろん男の死により報酬は未払いに。
仕事の報酬がなくなり返済が出来なく
なったエリオットだったが、
アンナは死体の傍らにある阿片に金の匂いを嗅ぎ付け、
帝国自由都市マリアノフの阿片利権を的にかける。
「血か」
アンナの呟きが聞こえた。
足元に広がるぬめりは血溜まりだった。
「どういう状況だ」とアンナは続ける。
「困ったことになった」とエリオットはいった。
「お前じゃない、エリオット。お前の友達だよ」
「同じだ。困っていたみたいだ」
「過去形だな」
「もう過去の人だからな」
男が死んでいた。
元諜報員のアンナと元死刑執行人のエリオット。
共に知られたくない過去を持つ二人が都市に潜む金、阿片、宗教派閥の闇へと巻き込ま折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-07 02:11:03
211164文字
会話率:57%
目の前で倒れた女の子を救おうとして死んだ。
神が現れて言った。
「必要なのは、お前じゃない。お前が救おうとした彼女はこの世界の救世主となる。正直、お前なんか死のうが生きようが構わないんだがな。彼女の願いだから、お前も転生させる。だがアフタ
ーフォローがあると思うなよ」
異世界転生に巻き込まれて転生した。
転生先は、乱暴されて殺された少女でした。
中身はおっさんですが。
余剰の神の慈悲により、不死の身になった(一時的に)少女として、見捨てられた男が生きる、サバイバル転生物語。
(たぶん)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-11 00:16:58
53655文字
会話率:28%
クズな男に振り回される詩
キーワード:
最終更新:2022-03-13 17:17:51
329文字
会話率:0%
彼女のそばにいるのはお前じゃない。そんな僕の特別な力が、今。
最終更新:2021-06-30 23:55:48
798文字
会話率:5%
空から降ってきたのは幼い竜の少女だった。
大陸の最果てにあるハテノキ村。
そこにマホウツカイを目指す少年がいた。
村の役に立てる程度のマホウが使えればいいと考えていた彼、リトのもとに、ある日降ってきたのは幼い少女。背中に羽、お尻にしっぽ。
「お前じゃないの、ファナはファナ」名乗る彼女は竜の少女で。
ご飯を食べて、買い物に行き、川で遊び、喧嘩をして、家出もして。手をつないでゆっくり歩き。言葉を交わせば嬉しくなって。……笑顔も涙も全部ぜんぶわけっこしよう。
「竜攻め」ほのぼの「日常」ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-27 17:00:00
244112文字
会話率:53%
――人魚は誓いを交わした人間に、航海の安全と永遠の命を約束する。
アルミリア国の辺境から一歩も出ることなく育ったアリオンは、ある日父の訃報を受け取った。
≪人魚≫であるアリオンを手に入れるため、海賊ディアギレフが海軍提督の父を殺したのだ。
あまりにくだらない、そんな理由でたった一人の家族である父を失ったアリオン。
絶望の中、少女はディアギレフに復讐を誓う。
世間知らずの少女は武器を手に、たったひとりで敵である男の海賊船≪海洋の秩序(オーシャン・オーダー)≫に乗り込んだ。
早々に正体を見破られるも、待っいたのは暴力的な支配ではなく予想外の歓待で。
そうして船で過ごしながらディアギレフの命を付け狙ううち、過去から続く男と自分の因縁にアリオンは気づいていく。
ディアギレフ、この男は自分の『何』だったのか。
≪――アリオンとディアギレフはずぅっと一緒にいるの≫
失われた過去の亡霊が自分の前に現われたとき、人魚はすべてを知り、思い出す。
優しかった父の裏の顔、どうして自分は船を降りることになったのか。
ディアギレフの言う、「俺の人魚」とはいったい誰を意味するのか。
幼い過ちの記憶と復讐に板挟みになりながら、少女が漕ぎだす「航海」の果ては。
「――俺が探していた人魚は、お前じゃない」
父を殺しアリオンからすべてを奪いながら、かつてと変わらず残酷なまま男は少女にそう言った――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-09 08:00:00
64142文字
会話率:37%
まあ、そういうことがありまして。
え、わかんない? そりゃそうですよね。
とりあえず、私も自分の気持ちを整理したいので、ちょっと聞いてくれます? 向かいに座ったのも何かの縁でしょうし?
私には前世の記憶がありまして……あら、
あまり驚かないのですね? 珍しくもないのですか? あなたの国ではよく聞いた?
そうですか、世の中は広いですね……。
前世の記憶を持つディリアは、前世の婚約者が自分の住む町に赴任して来ると聞いて、気持ちが落ち着かず、酒場で一杯やっていたところ、相席の人に話をしだし……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-30 23:46:07
5010文字
会話率:2%
かつて恐怖と絶望を長きにわたって与え続けた大魔王『リヴォルグリード』。彼の厄災のごとき支配の歴史は、突如として現れた勇者によって終止符を打たれたのだった。…とんでもなくあっさりとね!強固な結界も、数多のトラップも、待ち構える幹部たちも、そし
てもちろん玉座に座った魔王も、勇者のチートスキル『支配者』によって全て一瞬で消えてなくなった。
ところ変わって場面は天界。日本に住む引きこもりの高校生にチートスキルを授け異世界に転生させた女神様は・・・・部下に説教されていた。
「社会性も責任感もないただの引きこもりの若者に世界を簡単に滅ぼせる力を与えて、異世界に送り出す…。馬鹿なんですか?」
「ふ、不敬!不敬です!女神に向かって!!」
『指定した空間で、あらゆるものを創造/破壊できる』というチートぶりが危険視され封印されていた『支配者』スキルを手に入れてしまった勇者は、いずれ世界に仇なす存在になるかもしれない。常識や良識がなぜかブッ飛んでいるやりたい放題の勇者を止めるべく、天使が人間界へと舞い降りた…!
チート転生勇者よ、お前が好き放題やってる裏で誰がどれだけ苦労しているかを知りたまえ。あと言っとくがすごいのはスキルであってお前じゃないからな!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-24 02:01:27
10408文字
会話率:61%
求職中の家事手伝い風待真尋は、気付くと不思議な館の前にいた。
これはもしや流行りの異世界転生?とわくわくしたのもつかの間、館から出てきた自称魔法使いは開口一番「お前じゃない」と言ってきて…。
最終更新:2020-04-14 14:03:23
1173文字
会話率:0%
大阪から東京の進学高校に入学した幼馴染の大和と朱音、大和はサッカーの推薦入学、朱音は特待生入学、大和はサッカー部に所属し、朱音はサッカー部のマネージャーになった。
二人は同じサッカー部に所属する海斗とマネージャーの悠里に出会う。四人はす
ぐに仲良くな普通の日々を過ごす。ある日の彼女たちの告白までは……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-07 08:30:08
401文字
会話率:50%
“僕の人生号”の船長はお前じゃない
最終更新:2019-05-06 00:01:46
290文字
会話率:29%
格闘家(モンク)の桃鈴(タオリン)は絶賛恋人募集中の24歳。
普通に愛されたいだけなのに、異常性癖者ばかり引き寄せる。
交尾狂いの虎男やヤンデレエルフに足舐め領主、数多の変態を蹴散らして、貞操を守るため、真実の愛を掴むため戦え!
※下ネタ
がすごい※変態がすごい
(全25話)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-23 15:05:54
150837文字
会話率:44%
格闘家(モンク)の桃鈴(タオリン)は、なんの因果か異常に変態から好かれやすい。
交尾狂いの虎男や、加虐趣味のエルフの猛攻をかいくぐり、真実の愛を掴むため、貞操を守るために戦え!
※下ネタがすごい
※変態がすごい
最終更新:2018-03-24 11:12:45
4313文字
会話率:36%
世界最強の能力者として登録される三人の化物。
非常識の塊とも呼べる彼らの日常は普通の人間からしたら迷惑、権力者たちからしたら超迷惑だった。時には異世界で、時には現代世界で好き放題に暴れてみる。
////ほぼコメディ?です。シリアスはまず無
いです。文才もないです。///この小説で三人の化物が苦労するシーンはほぼ無いです。//不定期更新。私が暇なら書きます//頭空っぽにして読んで折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-19 23:06:17
11823文字
会話率:45%