エマは必死で火魔法を操っている。薪をガンガン燃やさなければならないのだ。
「はじめちょろちょろなかぱっぱ。はじめちょろちょろなかぱっぱ」
眉間にくっきりシワを寄せ、呪文をつぶやいている。これを唱えると、お米がおいしく炊けるらしいのだ。エマ
にとっては、死活問題なのだ。
召喚したザシキワラシ様に、今日こそはおいしいお米を食べてもらいたい。そして、病気の弟を治してもらいたい。
これは、貴族令嬢エマの飯炊き奮闘記──。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-23 22:46:41
7163文字
会話率:55%
大好きなおじいちゃんとその棚田、そこで採れたおいしいお米。
祖父母が亡くなり担い手がいなくなった棚田を復活させたい、陽子はその思いに突き動かされます。
田舎の慣習に縛られながらの山の棚田をめぐる様々な経験。
ある時、陽子は棚田で米作り
をしたくて移住してきた良太と出会います。良太がいれば棚田を生き返らせることができるかもしれないと陽子は考えます。
おじいちゃんの棚田はどうなるのか。思い続けることだけが陽子にできる唯一のことでした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-14 18:00:00
19597文字
会話率:45%