容姿端麗、成績優秀、まるでラブコメの世界におけるハイスペックヒロインかのような存在、一道真琴(一道真琴)に俺は何故か嫌われていた。理由はわからない。
だが、ふとしたきっかけで一道の住むアパートに訪れる事になった俺は、そこで彼女の欠点を知る
事に。
一道の欠点、それは私生活のだらしなさだった。
「木塚(きづか)君は権利を得たのよ。私のお世話ができる権利を、世の男達が指をくわえてあなたに嫉妬してしまう権利を……光栄に思いなさい、〝お世話係〟に任命されたことを」
〝お世話係〟、それは文字通り彼女の身の回りのお世話をする係で――。
これは――平和な学校生活を望むいじられ役の俺、木塚伊代(きづかいよ)と、揺るがない自分を持つ女王様な彼女が織りなす、こじらせまくった物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-26 18:12:20
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会話率:56%