騎士団を抜け、戦いの場から身を引いた青年、フェン・メルベリー。
彼は当てのない旅を続ける中で、一つの古城を訪れた。
城の中から溢れるほどに顔を覗かせる黒い茨。
興味を引かれたフェンは、城の奥へと入っていき――
そこで、大きな白い花の蕾を見
つけたのだった。
不死身といえど、それは完全には死なないだけのこと。
呪いを受けて生き死にを繰り返す吸血鬼と、それを守る黒い鎧。
騎士くずれだった青年の出会いの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-24 12:07:02
62481文字
会話率:33%