太古の時代、神人が記した伝承にはこうある。
『異国の なる子らが、ひ と世界を混沌 より、導くで ろう』
この古びた書を読み解いた崇高なる権威者は、滅びに向かう世界を救おうとした。
やがて、異国から救済の聖女として、四人の子供が召還さ
れた。
しかし、召還された子らのうち「一人は偽物だ」という噂が流れ、大人たちは惑った。
純真の悪意に従う者たちが、一人を見限ったことから始まり、世界の運命は大きく歪むことになる。
『その者は、名誉を問う』
――わたしが、世界を。
『その者は、自由を問う』
――わたしは、世界だ。
『その者は、意義を問う』
――わたして、世界を。
『その者は、欲望を問う』
――わたしの、世界だ。
なろう*R18と迷いましたが、とりあえず、R15で投下いたします(警告などがあれば移動します)。どうぞよしなに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-14 17:11:23
34921文字
会話率:39%