西暦に換算して三五〇〇年。
世界は穏やかだった。
穏やかだから、人々はのびのびと育つ。のびのびと育つから――、誰もがどこか『能天気』なのかもしれなかった。
のどかな世界に住む、一人の少女。
大月さくらは、わずか中学二年生でありなが
ら、『姉』と二人暮らしをはじめて三年目になる。
だからさくらは、幼いながらにして、掃除、洗濯、料理と、家のことならなんでもこなせるような少女になってしまったのだが、その代償として、趣味もなく、熱中するようなことも見つからない、好奇心に欠けるような人間に『戻ってしまった』のである。
そんな彼女が、一歩、どこかへと踏み出してみると――、あっというまに毎日が、慌ただしく変貌してしまうのだった。
七月。
さくらは、失ったままの好奇心にようやく火をともしていた。
彼女のやってみたいことといえばバイトだったり部活動だったり、いかにすれば美味しい漬け物を作れるのかなど他愛もないことばかりだったが、頭のかたすみでは、およそ一五〇〇年前に滅んでしまった世界の秘密に迫ってみたいという、大それたことも考えていた。
少女たちと共に、まるで初夏の台風のように騒がしく駆け抜ける、『さくらの三週間』。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-08 14:28:59
281895文字
会話率:38%
一年生の頃からずっと委員長の女の子に片思いの男の子が、三年目に無謀にもアタックをしようとするのですが、周囲の友人たちから強く止められるお話。
最終更新:2016-10-24 18:42:27
329文字
会話率:0%
社会人三年目だけどもう無理!癒しをください!
これは、仕事に疲れた主人公がスローライフを夢見て(仕事で)田舎暮らしをするお話。
※特になにも考えず書いています。
色々へんなところや話が噛み合わないところ等あるかもしれないです。
そして
良く書き直すかもしれません。
どうか、(なま)暖かい目で見てあげてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-25 00:22:29
381文字
会話率:19%
何事も”何となく”過ごしてきた瀬戸高矢だが、幼い頃に観た舞台の世界に密かに憧れを
持っており、大学四年の就活時代にひょんなことから芸能界へと足を踏み込む。
下積み時代を続け、三年目にして主役をもらったのだが、この舞台は
『ダンスストリート』
という踊りを多く使う内容であった。このダンスを指導するのが
海外で”顔を出さずに”活躍していた『axel』というユニット。
しかしこのユニットの一人と高矢には秘密が……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-08 00:08:37
5177文字
会話率:52%
いつもは弟想いの兄の言いつけにより頑なに危険な仕事を回さなかったギルバートがその仕事を持ってきたのは、彼がこの仕事を始めて三年目のことだった。彼の属する仕事は所謂犯罪者を相手にすることもあったが、彼個人の仕事としては主に情報収集等の後方
支援で比較的安全なものであった。彼の疑問を感じ取ったギルバートは、人手不足というなんともシンプルな理由を口にした。曰く、今回共に仕事をすることが決まっているノエルという女性に少し問題があるとのことらしい。そんな相手との仕事を過保護な兄がすんなり許可したことが気にはなったが、前線での仕事に憧れていた彼は喜んで引き受けることにした。
ある大手貿易会社が武器の密輸を行っている。その会社に潜入し、取引の証拠と武器の保管場所、首謀者と関係者の特定をすることが今回の依頼の概要であった。彼はノエルと共に社員として会社に潜入し、情報を集めていく。仕事は順調に進み、共に仕事をしていくうちに二人の距離も近づいていった。しかし仕事を進めていくにつれ、危険は増していく――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-26 16:43:07
30520文字
会話率:62%
エバーメント学園迷宮。
それは、迷宮探索を生業とすることを志す者が集う、エバーメント学園の特別迷宮である。
マーティは、その初心者用ともいえる迷宮にソロで挑み続けて三年目になる、落ち零れの生徒だ。
四年目の組み分けを決める探索に挑んだマーテ
ィは、いつものように低層で倒れ、一番下のクラスであるFクラスに組み分けされた。
Fクラスになったこと自体は例年通りだったけれど、今年のクラスは例年とは少し違っていて──。
迷宮探索者の卵たちの日常とささやかな冒険を描く、ローグライクファンタジーここに開幕。
※十二万文字程度を完結の目安としております。
※完結まで毎日更新します。
※完結しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-25 23:24:31
158868文字
会話率:34%
社会人三年目のサラリーマン・立野は、偶然訪れたバーで高校の同級生と再会する。それがきっかけで、高校時代の彼女・陽奈のことを思い出した立野。過去の失恋が、七年の時を越え、彼の現在を動かしていく。
「カクヨム」にて重複投稿中です。
最終更新:2016-08-20 00:00:00
74928文字
会話率:53%
死んでしまった幼馴染・皐月未来のことが忘れらず、ずっと留まり続けている仁。
彼女の三年目の命日が迫る中、風吹泉と出会う。
彼女は死んでしまった幼馴染に瓜二つで・・・。
仁がかつて未来とした約束、長年苦しんできた契約の痛み。それを知り、泉は
「じゃあ、探そう!私が助けるから、仁くんのこと」と仁の手を引く。
未来に進むために、仁は泉と共に探し人を捜すことになる。
それが、重大な嘘を暴くことになるとも知らずに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-04 00:15:42
6155文字
会話率:20%
ある日、なし崩し的に魔力を獲得した少女ローリア・フェンネル。
十三歳から魔術アカデミーに通い、何回かの飛び級を経て、王城勤務も三年目。
そんな彼女がある朝目覚めると、鏡におもわず見惚れるほどのブサ猫が映っていた。
「これは……もしや笑うと
ころか?」
果たして失敗の原因はどこにあったのか?
その答えを求め、時々隙間に挟まりつつも、個性豊かな友人の力を借りて黒ブサにゃんこは歩き続ける。
これは衣食住の内、『衣』はいらないと割り切った一匹のブサ猫の奮闘記である。
※全体にコメディー含有。ただし、合間合間にシリアスめいた展開が混ざります。ご注意ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-18 22:57:32
26656文字
会話率:32%
高校二年生になった最初の日。私はある不穏な噂を耳にした。
それは、小学生のころからの片思いの相手のマタヨシくんが「サイコパス」であるというもの。
そんなばかげた話、誰も信じていなかったんだ。あの夏までは。
高校三年目の夏、私が一番愛して
いたのは、紛れもなくマタヨシくんだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-25 22:02:44
210文字
会話率:20%
毎日を普通に過ごす自分に疑問を抱く篠崎恵子 27歳 社会人三年目。
そんな時急に現れた現代ではイケメンと呼ばれる部類の青年晃に振り回される
自由を求めながらも理性によって縛られる恵子と自由人の代名詞と言われる晃のお話。
最終更新:2016-04-29 23:19:30
1762文字
会話率:25%
今日から日記書く!
日記なんて三日坊主のこの作者、月草イナエ。
何を狂ったか日記始めました。
毎日更新と言っているが大丈夫か? 一週間続くのか不安な予感しかしない!
と言いつつ百話超えました。
そして、二百話も超えました。
あ
らビックリ! 三百話も超えました。
おおっ?! なんか一年間も書いちゃった。
五百回も超えちゃったぞ!!
いつの間にか六百回も超えて七百回になっちゃったな。
ああ、遂に二年も書き続け三年目へ突入……するのか?
八百回超えたけど、ネタの貯蔵は大丈夫か?
【月草日記 毎日更新?】毎日細々営業中。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-16 23:40:15
499680文字
会話率:6%
「わたしはあなたがいなくても生きていける」
異世界に迷い込んで三年目。
皇妃となり何不自由ない暮らしをしていたが、夫婦仲は冷め切っていた。
(サイトに掲載済みの作品です)
最終更新:2016-02-29 12:34:26
23222文字
会話率:40%
青鹿 黎一には、幼い頃から永遠への憧れがあった。
それは小さな日常の不変から、不老不死まで、高校生活三年目を迎えても変わらない、一種の宿願だった。
この春休みまで恋人であった佐藤 葵とも、それを原因として別れたが、佐藤に友人関係のまま隣に
いると宣言されてしまう。だが、宿願と相反するが故に、別れを選択した青鹿にとっては予想外の事であった。
新学期を迎えて、唯一の友人である澤村 丹波に相談するも、現状維持以上は望めそうにない。そんな時、転校生である早乙女 玲杏が、永遠という言葉に異常な反応を見せたのを目撃する。
その源泉を知りたいと願う青鹿は、親交を深めるために早乙女と接触するが、図らずも佐藤との一件に協力してくれるという約束を取り付ける。どこか彼女も歪であり、何時しか二人は協力関係を結んでいた。
そんな日々が続いたある日、青鹿の靴中に『汝は人狼なりや?』と書かれたメッセージカードが入れられる。実在するゲームをなぞる様に、佐藤、澤村、早乙女と悪戯が続いたが、青鹿には心当たりがあった。
佐藤を溺愛する後輩、犬迫 優女子である。
犬迫には人狼を体現する力があり、その力を以て青鹿に制裁するのが目的だったらしい。その制裁が正当なものだと、青鹿は命を手放そうとするが、それを助けたのが吸血鬼であるという早乙女だった。
早乙女は、永遠続く命に飽いた吸血鬼らしい。
永遠が確かにそこにあると知った青鹿は、佐藤と早乙女、二人と約束を交わす。佐藤には一年をかけての決着を、早乙女には一年をかけた青春の謳歌を──奇しくも、その約束は一年の青春を約束するものだった。
一部譲渡という形で吸血鬼の力を得た青鹿は、再び犬迫と対峙し、早乙女の協力の元、和解に遭ぎつける。
青春への一歩を歩み出した二人は、自身の気持ちに気付いてしまう。
青鹿はこの慌ただしかった非日常に。早乙女は非日常の中にあった出逢いに。
私は恋をして──俺も恋をしたのかもしれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-21 09:09:04
75739文字
会話率:69%
少しだけ技術が進んだ近未来。大型筐体【ドレッドノート】と進化したモバイル端末【ユニフォン】が実現した擬似VRロボットアクションゲーム、【クアド・ラングル】。それは高い完成度と奥深いゲーム性で多くのプレイヤーを魅了し三年目を迎えようとしていた
。
そんなゲームに出会った主人公とそれを取り巻くゲームセンター【すばる】の面々。彼らは別に世界を救うだとかいう事はなく、これといって特別な境遇もないまま、ゲーセンに集まる人々らしい日々を送っていた……。
静流と陽毬の和解から一ヶ月後。静流と同じ私立高校に通う少女、春子は【すばる】に通い詰める静流を見つけ、片思いの相手が【オタク】になったと愕然。静流を元の不良に戻す為に奔走を開始する。一方、静流はゲーセンで時間を潰す冴えないサラリーマン、遠見と出会い……。第二章、「春風は遠く」連載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-05 06:56:15
187774文字
会話率:58%
三年前にいなくなった最愛の人を思い続けているヒロイン。彼との思い出を思い返していたいなくなって三年目の冬。 その日に奇跡が起こる。
最終更新:2016-01-29 17:40:42
420文字
会話率:0%
宮前ハルキは今年で社会人三年目を迎えていた。仕事に追われる毎日で、やっと貰えた一週間の短い夏休みを久しぶりに京都の実家で過ごしていた。母親に頼まれて洗濯物をベランダで干していると、どこからか一匹のヒグラシの鳴き声が聞こえた。その切なげで儚い
声は、夕方になるとまるで一日の終わりを惜しむかのように鳴いていたあの島のヒグラシを思い出させた。
かつて京都と種子島を結んだ恋をハルキが静かに回想していきます。
どんなに遠く離れていても、きっといつかもう一度会えると信じた、そんな二人の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-23 02:03:57
1464文字
会話率:6%
彼が歩んできた六年間という歳月。故郷を離れ、孤独に生きてゆく中で様々な人間と出会う。それは、人間性を壊された少年が少しずつ自分を、個性を、感情を修復していく過程。
これはその三年目の物語。
いくつかの感情を修復し直し、改めて自らが課
した目標を意識する。
眠っていた力が目覚め、少年は生き方の選択を迫られる。その強大な力を全としてすべての人に使うか、一として己のために使うか。
少年はこの一年をどう過ごしたのか。
そのすべてを記した物語が始まる。
この物語は本編、『表裏の鍛冶師』の主人公『覇閃カキス』の壮絶な六年間の空白を埋める外伝ストーリーです。
本編と同時進行で進みます。先に投稿している一年目の空白とも同時進行です。基本的にはこちらの更新ペースのほうが遅くなるでしょうが、まぁ、本編更新までの暇つぶし的な?感じです。
ですが、きちんと重要なことも書いていきます。本編と全く関係のない外伝ではないので、本編をより深く楽しむうえでは必要な物語……になるだろうと思いながら幻想にならないように願っていてください!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-03 11:23:49
12383文字
会話率:34%
「誰かの為に、なんて理由は弱い。それでも、人は誰かの為に本気になり、奇跡を起こすことが出来る」
世間を賑わす天才ピッチャーの弟に生まれた蜂谷和輝。 期待・羨望・嫉妬、様々な感情の渦の中で戦う少年の勝負の行方。 本当の強さを追い駆ける高校野
球小説。
蜂谷和輝が高校に入学して三年目。
才能への挑戦と夢の決着。
信頼の中で戦う意味を問い掛けるお話。
シリーズ完結。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-18 11:35:11
411191文字
会話率:28%
高校三年目の夏。何事にもやる気の出ない少年は少女と出会う。人を探している、そう言う少女に少年は付き合うことにするのだが……。
少女は少年の過去であった
最終更新:2015-09-19 00:16:03
7386文字
会話率:48%