セイレーンにある国々はそれぞれが何かに特化する形で国を形成している。例えば、機械技術ならこの国、農業ならこの国といった具合だ。そのため、完全に独立して成立する国は殆どなく、相互に関係し合って世界が成り立っていた。
音楽の国であるユーフォ
ニア王国の王子ルードヴィッヒ(愛称:ルーイ)はあるトラウマから九年間、城のすぐ隣に立つ塔で引きこもり生活を続けていた。唯一話をするのは父であるユーフォニア国王アーサーと、王佐権騎士であるリフだけだった。
十六歳の誕生日を間近に控えたある日、ルーイはアーサーに呼び出される。嫌々ながらも城に参上したルーイを待っていたのは、「十六歳の誕生日をもって、ユーフォニア王国の親善大使に任命する」という非常な決定だった。どうしてもその決定に納得できないルーイはついに家出もとい、楽園への逃避行を決意する。
意気揚々と準備をするルーイだったが、不運にもリフに見つかってしまう。このままでは捕まってしまう。そんなのは嫌だと強く思ったその時、塔が眩いばかりに光ったと同時に、ルーイは吸い込まれるように飛ばされていた。
森で目を覚ましたルーイはユーノと言う天使のような青年に出会う。ユーノは小隊の隊長であり、彼らはある任務のためにこの森を抜け、マルムークまで行くところらしい。ユーノの話では、この森は迷いの森と呼ばれる磁石や電気機器類などが働かない危険な森であり、自分達のようにある程度経験のある者が付いていなければとても一人では抜けられないということだった。ユーノは騎士としての本分を果たすためにもルーイを連れてマルムークまで行ってくれると申し出る。一文無しの上、この森を抜ける能力も持ち合わせていなかったルーイは二つ返事で了承する。他人との接触を極端に嫌うルーイにとって、ユーノ隊と行動を共にすることは非常に嫌だったが、苦渋をのんで我慢することにした。それというのも、実はルーイの当面の目的地はマルムークだったのだ。三食寝床付きで目的地までの道案内までしてくれるとなれば、これほど美味しい話はない。渡りに船と喜んでいたルーイだったが、世の中そんなに上手くいく訳がなかった。なんとユーノは他国にもその名を轟かす『紅剣の黒い悪魔』と呼ばれる恐ろしい人間だったのだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-11-06 12:00:00
146598文字
会話率:44%
とある五人組のパーティが、勇者になるための冒険をしていく中で悪戦苦闘したりイチャイチャしたりするハーレムラブコメファンタジー風味の何か。
※地の文無し、台詞のみで構成してあります。そんなの小説じゃねぇっていう方は、回れ右推奨です。まぁ見てや
るかって方は、どうぞ宜しくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-10-30 13:38:28
35525文字
会話率:100%
祖父と二人暮しで平穏な生活を送っていた高校生、伊達辰無(だてたつなし)はある日、祖父が突然家を売って旅に出てしまい、気がついたら一文無しのホームレス高校生となってしまう。
行くあてのない辰無は、祖父の手紙に書かれてある場所を頼っていくが、そ
の場所は妖怪と共に生きる人達が暮らす場所……
その日から辰無の平穏な日常は崩れ去り、波乱万丈な非日常が始まるのであった……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-10-05 22:38:38
8446文字
会話率:16%
親の暴行にて記憶喪失になった俺、逃げたいという気持ちから病院をにげだした、一文無しの俺に一人の少女が現れた、「あなたの記憶はにせものよ」
キーワード:
最終更新:2011-05-26 04:38:42
1479文字
会話率:45%
時は浪漫の花咲く大正時代。ワインをこよなく愛する松平伯爵は、偏屈で傲慢な性格で、ゾッとするほど端麗な容貌の美青年。巷では“吸血鬼伯爵”と恐れられていた。そんな平松伯爵が、ひょんな事から一文無しの田舎娘を拾い、“淑女”に育て上げる事に!? 田
舎娘は、見事“大和撫子”になれるのか? 二人の恋の行方は? 大正浪漫を舞台にした王道シンデレラストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-04-29 08:01:10
94259文字
会話率:43%
不本意ながら旅に同行させられて、挙句私の貯金を使い果たして1文無し?プリンはどうするんだ!あぁもう・・・面倒くさい
最終更新:2009-11-24 16:24:13
8327文字
会話率:50%
のどかな村の丘の上に建つ孤児院。ルシアはそこで、たくさんの子供たちと花に囲まれ、幸せに暮らしていた。ある日、杖をついた一人の青年が現れる。ルシアは文無しで行き倒れていたこの青年を助けるが――――『春・花小説企画』参加作品です。
最終更新:2009-04-14 05:51:53
39303文字
会話率:30%