ロードランド帝国にある騎士団のひとつ、サクラ騎士団。
その騎士団にはある噂があった。
その騎士団の団長は神の化身である。故に白銀の団長は歳をとらず永遠の少女である。
その副団長は少女の加護を受けている。故に漆黒の副団長はあらゆる
災いを祓い勝利に導く。
噂や評判を表現した吟遊詩人の言葉らしい。
ただ、その誇張された言葉に対してサクラ騎士団の人数は五百騎にも満たず、世にあまり知られていない。
神出鬼没、一撃必殺、百戦百勝。姿を現わせば必ず勝つ摩訶不思議な存在からその二人は魔女とも呼ばれているらしい。
そんな話を珍しく村に訪れたとある旅人が話をしてくれ、気づけば私は目を夢中でその話を聞いていた。
そんな私に話を聞かせた旅人は話を終えるとほほ笑む。
「面白かったかい?」
「うん、でも……」
けれども、私はただの村の子ども。旅人の話に興味は感じるけれど、この小さな村から出る機会もなければ物語の団長のように活躍できるとも思えない。
「平穏で退屈な小さな世界がこれからもずっと続く。そう諦めるかい?」
俺はその言葉に驚き旅人を見る。
「それもいい。平和は良いモノだよ」
「でも……」
思いを口にしようとして躊躇う。
口にしたところで笑われると思ったから。
そんな俺の頭にポンポンとして旅人は微笑む
「なら、まずは自分を信じて動く事からだね。それは望んだ結果とは違うのかもしれない。後悔もするかもしれない。でも、それでも信じて誇るんだ」
「でも、もし間違いだったら、もし失敗したら……」
「それが生きているって事だよ。成功するまで続けても、そこで諦める事になってもね」
その日、その時からから私は剣の稽古を始めた。
その一歩は無意味かもしれない。無駄な努力かもしれない。
それでもただ憧れる時より少しだけ、心が躍る日常に変わったような気がした。
R15は基準が不明なので保険です。
造語、非常識的設定も含まれます。
本小説は現時点で一章までの投稿となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-27 23:06:08
223085文字
会話率:44%
ごくごく普通の、でも少し仕事のストレスで辛い日々を送っているサラリーマンの卯立八雲は、ある日、世界を破滅へと導かんとする悪の組織、ブラックカンパニーによって改造され戦闘怪人にされてしまう。
そんな卯立は、ブラックカンパニーの野望を打ち砕くた
めに現れた正義の戦士エターナルファイブと戦うことになるのだが、エターナルファイブのピンクスタンプに踏まれた時、何かに目覚めたような気がした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-23 23:16:16
62136文字
会話率:38%
第8回ネット小説大賞、二次通過作品です。
青い器と共に帝の前に押し出された少女、青蘭。
何とか務める事を許され、帝の私室に行ってみると、そこは殺風景な部屋、そしてなかなか帰らぬ部屋の主。
手なぐさみに花を入れてみると、自分の居場所が出来た
気がした。
花をきっかけに動き出す物語。
第一部は部屋の主、白陽国今上帝煌明と青蘭の出会いから。
第ニ部は高位女官である紫鈴と紫鈴の婚約者になったシルバとの恋の行方。
第三部は帝の側近である緑栄と元女官の春華の恋、さらには煌明と青蘭の動向にも変化がおき物語は広がっていきます。
青蘭と共に、帝、双子の紫鈴と緑栄、シルバ、春華が織りなす恋と成長の物語をよろしければご一緒に。
白陽国シリーズの「蕾」「高位女官と一族の掟」「側近の恋、蕾の転機」を一つにまとめました。
小説家になろう以外への無断転載は厳に禁じます。
Reproduction is prohibited.
禁止私自转载、加工
禁止私自轉載、加工
著者:なななん折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-13 08:04:08
201023文字
会話率:40%
「なんで、繋がらないの」
美鶴は無我夢中で未来の携帯番号を打ち込んでいた。その手の薬指には指輪が嵌っていた。あの男に折られた足の骨が痛む。涙が乾いたところが引き攣ってしょうがない。何度未来の番号にかけても、未来ではない人が出る。チャットツ
ールはブロックされているのか返事が来ない。未来のSNSアカウントも消えている。もうすでに美鶴の中の未来は霞んで見える。未来のことを何も知らなかった。後悔してももう遅い。美鶴の部屋をノックする音を美鶴の耳がとらえた時、ズキズキと酷かった足の痛みが増したような気がした。
お調子者メンヘラ女と拗らせ女の同居に割って入るヤンデレ男の小説です!!!
対よろ。いつかpixivにも投げる予定です。ちょっと下ネタとか入っている(本当に微量)ので一応R15つけてます。保険です。百合を書いていたはずなのに気が付いたらヤンデレ男が間に入ってきたのでタグが混乱しています。申し訳。一応sisterhoodのつもりです。よろしくお願いします。
この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-02 00:29:51
5521文字
会話率:84%
青春のひとコマ。「彼」を思い出す時、側にいるような気がした。
最終更新:2022-07-13 05:20:21
1334文字
会話率:5%
愛する人が生きていくために誰かが犠牲になるのは、違う気がした。そんな気持ちを描いてみた。
最終更新:2022-05-03 05:24:44
349文字
会話率:37%
29歳、女、社会人、恋人有り。
順調に付き合っている、けれど、
結婚に焦る気持ちが止められない。
このまま流されてしまう不安と迷い。
恋人の部屋に至る所にある自分の痕跡を見ていたら、自分の隠していた浅ましさを見せつけられた気がした。
その瞬
間、全てがどうでも良くなってきた。
衝動的に、彼女は決断した。
その行動が正しいか、正しくないかは別にして。
そんな揺れる女性のお話です。
この2人が別れるか、別れないかは明言していません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-28 11:51:00
2368文字
会話率:5%
タイトル通りです。
加藤諦三さんの”苦しくても意味のある人生”の中の言葉を見てなろう系を好む人の傾向がなんとなくわかった気がしたのです。
最終更新:2022-06-15 23:32:34
912文字
会話率:0%
「この感情に名前をつけるなら」で始まって、「あの頃の自分を許せる気がした 」で終わる物語
キーワード:
最終更新:2022-05-21 22:39:32
1080文字
会話率:34%
日常でどうしたらいいかわからなくなったら、日帰り出来ない旅もありかもしれません。
最終更新:2022-04-25 19:31:20
300文字
会話率:6%
求めるほどに遠かった。
諦めようとするには近すぎた。
手を伸ばせば、届きそうな気がした。
――この手にはまだなにもない。
※この作品はカクヨムにも投稿しています。
最終更新:2022-04-14 20:00:00
20835文字
会話率:42%
―退屈が僕たちを、面白くない大人にさせようとしてる気がした
だから、大人になる前に少しだけ、子供だった事を忘れない為の冒険がしたかったんだ―
東国の片田舎、朱槻(あけづき)市。清条ヶ丘(せいじょうがおか)の夏祭りの日。
茹だるような夏
の日差しの中、山際で祭りの設営が始まっていた。
幼馴染の三人。マナブ、サトル、シオリは怠惰な日常を過ごしながらも、変わり映えの無いこの友情が心地よくもあった。
例年通り、代わり映えしない祭りの賑わいの中で、三人は子どもの頃にかえって「冒険ごっこ」をしようと提案する。
賑わいを抜けて神社の裏手を抜け、草をかき分けながら獣道を下る三人の前に、見覚えのない泉が広がる。
その美しさに足を止めた一行は、ほんの好奇心に駆られ、その泉へと入ってゆく。
泉の中心には古ぼけた祠と、そこに古めかしい石棺を見つける。
周りの制止を振り切り、サトルが石棺の蓋に手をかけたその時、辺りは眩い光に包まれた。
頭の中で鐘の音が鳴り響き、気がつくと3人は夏祭り当日の朝に戻っていた。
そうして、あの夜を巡る繰り返しが始まった。
全ての始まりとなる第一章『フラクタル』
世界を巻き込み、時間も時代も超えて交錯する少年少女の冒険譚の序章。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-03 13:00:00
16325文字
会話率:57%
面白い短編を思いついた気がする。あくまで気がしただけだった。そんな時の作者の状態を作品にしました。
最終更新:2022-03-27 15:04:27
656文字
会話率:0%
「おかえり」
彼女は屈託のない笑顔を俺に向けながら、そう言った。
その時、俺の世界が、変わった気がした。
孤児院で生活するようになった優は、母親に拒絶されたことをきっかけに、関わった人に突き放されることに恐れていた。それでも、周りは気にせ
ずに接してくれるし、優自身も彼らと友人に、いや家族になりたいと思っていた。
そんなある日、孤児院に新しい子が連れてこられた。その日から、優の世界は変わっていく。
これは、俺が彼女に「おかえり」を言うまでの物語―。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-21 23:06:40
4663文字
会話率:38%
うわの空で聞いてた
慰めの言葉
いつの間にか目の前までおりてきた
気がした
実感しないと分からない
達成しないと気づかない
最終更新:2022-03-16 21:56:27
200文字
会話率:0%
物心ついた時からずっと一緒にいる桃色幼馴染と“デート”中、暗がり路地の自販機前にいた煙気王子様に目をつけられてしまった。
私はみんなで一緒に“デート”したいけど、幼馴染も王子様も自分だけを選んで欲しいみたい。
あなたならどっちを選ぶ?
気のまま更新中…
カクヨム、魔法のiらんど、アルファポリスにも投稿しています。
転載防止のため、毎話末に[環流 虹向/桃色幼馴染と煙気王子様]をつけています。
「そいつの名前は?」
そう君が聞いてくれた瞬間
目の前にパチパチとお星様が弾けた気がした
今まで出会ってきたみんな
私の幼馴染で大親友のととくんの名前を
聞いてくれたことはなかった
だから初めてととくんに
私以外の友達が出来ると思ったの
けど、君もととくんも
相手のことが好きになれないって言うから
優柔不断な私にはどうしたらいいか分からないよ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-05 18:00:00
57812文字
会話率:59%
「え、俺じゃなかった!?」
——剣士や魔導士を始め様々な職業が存在する自由な世界 【ヴィーシ】——
憧れていた【冒険者】になるために塔の国の【王都:ヴァロメリ】へと辿り着いた少年・ハルトは、ギルドに登録して無事に冒険者生活をスタートした、か
のように思われた。
ハンバーグのトラウマをきっかけに、塔の国の統治者・巫女と呼ばれる存在と不思議な距離感で関わっていくことになる。
世界最高峰の冒険者でもある巫女に憧憬以外の感情を抱いていたハルトは、自由奔放すぎる巫女に翻弄されながらも仲間と共に着実に冒険者として成長を続けていた。
S級ダンジョンクエストを終え、【A級冒険者】へとランクアップ目前となった日、突如塔の国でクーデターが起こ る。
慌てて王都に駆けつけたハルト達が見たものは、捕らえられた巫女であった。
処刑当日に国民の前で逃亡を果たした巫女と、それに巻き込まれる形で着いていくことになったハルト達。
仲間を失いながらも国境目前まで逃亡生活を続けていたが、兵士達との戦闘でハルトは巫女を庇い致命傷を負う。歪んだ微笑みを浮かべる巫女。
ハルトは薄れゆく意識の中で聞こえてきた巫女の言葉が頭から離れなくなるような気がした。
「ごめんね、君じゃなかったみたい」
そしてハルトは血溜まりの中で息を引き取った。
それを見届けた巫女は何事もなかったかのよう に鼻歌混じりで再び歩き出すのであった。
これは、現実と仮想が混ざり合った、とある世界の序章に過ぎない話である。
※こちらはシリーズ作品となっています。
もっと使い方がわかるようになったら、それぞれの作品に分けて投稿したいと思います。
やや残酷な描写があるかと思うので、苦手な方はご注意くださいませ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-01 01:48:44
258965文字
会話率:50%
チリン
左腕から鈴の音が聞こえた気がした。
僕はこの音が大好きだったが、
二度と聴きたくないと思うこともある。
コーヒーとタバコを好む探偵神影と、お調子者だが心根が優しい助手橘の二人が織りなす探偵物語。
ホラー系?ミステリー系?
はた
また、オカルト系?
どのジャンルに当てはまるのかは
お読みいただいた、あなた次第です。
お楽しみいただければ幸いです。
いざ、開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-27 00:00:00
323704文字
会話率:58%
前世私は、小説が好きな一般人だった。特にニーディア国物語は、私の愛読書であり、教訓だった。
一人の少年が英雄となり、平和をもたらす。その孤独で残酷な人生に私は、心震えながらも魅了されて止まない。
そんな一般人の私が、転生しました。
なんて
、誰が信じられるのだろう。しかも、ニーディア国物語150年後の世界に。
神様、そこは少年と同じ時系列が良かったのに。
嘆きながらも私は、すくすくと成長、そんな中、五歳の時唯一の肉親父親が死んでしまう。
そこからだった、歯車が全て狂い、私は死に物狂いで戦う術を身に付ける。軍にいた父を殺した連中を裁くために。父を殺した相手が分かり、私は全てに憎悪した。国に全てを捧げてきた父を正義を殺されたことに到底許せるはずもなく、私は、掃除屋として働くことになる。残虐、嗜虐、狂人、色々な噂が飛び交った。
まるで暗闇そのものだと皆口を揃えて言う。
英雄とは、真逆だと、「漆黒の剣」だと、誰かがそうよんで、誰もがその存在を恐れるようになった。
私は孤独だった。どこまでも夜明けに憧れた。
そんな折、追い詰められ、闇に溶けていく最中黎明のような瞳が私を見つめていた気がした。
これは、孤独だった私が人生を精一杯に生きながら、成長していく物語
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-25 17:35:30
3302文字
会話率:16%
なぜ歩き出してしまったのだろうか?
やはりこれは罰だ。
「いや、親族関係の表現として使ってるのはわかるんだが、そういうのまだナーバスな年頃というか、ついにナーバスな年頃というか」
「おじさん?」ナーバスとは何だろうか?
「ああ。背
筋が寒くなる」
翼は叔父の睦の反応を見て戸惑う。本当に夏の間、この叔父と二人で過ごさなければならないのだろうか?
……カーン!
また山から斧の音が聞こえる。
「わたしに聞かないでよ。ずるい」
「……ずるい?」睦が口籠る。
「うん、ずるい。お母さんの事以外で、まだ何か隠してない?」
カーン!カーン!カーン!カーン!カーン!カーン!
「じいさん死んでから、管理なんかしてなかったから、大変よ。私は山の事なんかわかんねぇからさ」
老人の近くに立って、はぁと生返事する睦の後ろにまた隠れる。
「……誰だぁ?その子」
「わかる訳ないだろ。普通」
渋々睦が前に向き直ると、翼はそれを指で拭って確かめた。
「ケンジントンなら開いてるだろ」
「そ。ありがとう」
車が砂利を踏み、走り出す。
カーン、と斧の音が聞こえた気がした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-24 06:47:14
71761文字
会話率:43%
食事が喉を通らない。無理に口に入れてみるが、咀嚼することもままならない。飲み込むことができない。
しかしそれがたまらなく嬉しかった。
まるで自分が特別な人間のように思えたのだ。
生きている気がした。
最終更新:2022-02-16 01:26:38
1923文字
会話率:8%