小さなこぐまちゃんと、心配性なお父さんの、ある寒い夜の話。
ある日、こぐまちゃんが言いました。
「もう、一人でねむれるよ」
でもお父さんは心配でたまりません。
「一人で本当にだいじょうぶ?」「今日はすごく寒いけどだいじょうぶ?」
お
父さんが心配するたびに、大きなひつじのぬいぐるみをだきしめて、こぐまちゃんは言います。
「だいじょーぶ。ひつじさんといっしょだもん」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-15 16:00:00
3172文字
会話率:34%
その部屋には二人の男がいた。
泣きながら。
後悔しながら。
謝りながら。
「すまない。本当にすまなかった。お前を救えなくて_。」
男が握りしめているのは一通の手紙。彼女の婚約者であった男から手渡されたものだ。
急いで封を開け見た中身は二人に
とって衝撃だった。
無意識に流れていく涙は、とどまることを知らない。
親子である二人は、つい先日家族を二人失ったばかりだ。目の前で。
自らの妻を、娘を。自らの母を、妹を。
手を差しのべても拒否され続けた。
もう仕方のないことだと思っていた。
家族のカタチなんて残っていなかった。
「最期に娘を救ってくれて、__ありがとう。」
弔うことさえ許されない君を想う___。
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これは99.9%のハッピーエンドに隠された0.01%のバッドエンド。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-22 19:05:52
14202文字
会話率:22%
反抗期なのだろうか。
その家の高校生の息子が変わった。
大声を出し、ものを投げつけるようになった。
反抗期なのだろうか。
最終更新:2022-11-06 10:51:25
956文字
会話率:23%
未来人を君は信じるかい? これは一人の少年と四人の少女達がタイムマシンを探す物語……と表面上は語っておこう。
とても古ぼけたハズなのに、未来の日付が書かれた切符。
友達が欲しいから、血筋の問題を変えたいから、今の科学では治せない病を治
したいから。思いは重なり、少年少女達は必然的に出会う。
彼らは〇梅桃李。四人のグループなのだ。
あれ? 四人。一人多くないかい? その一人も自分が本来この世界にいるべき人間ではない事を知らない。
真実を知った時、家族の愛。友人との愛を君は知る事になる。君のまわりにいる家族を大事に、兄弟や友人を大事にして欲しい。
これは、タイムマシンを探す物語なのだ。ただタイムマシンを探すだけ、僕達が置いてきてしまったあの気持ちを全て込めて、この作品を読者と、今はもういない君に送る。
実のところ僕はこの作品を公開する気はなかった。
君がいた夏に、戻れるのであれば僕はタイムマシンを探したい。でも現実にはそんな物はないし、君は戻らない。
だから、僕はこの作品を公開し、僕の代わりに彼らに、〇梅桃李にタイムマシンを探してもらう事にした。
彼らは成長する。そして、決断する時がくる。喜びと悲しみの先に大いなる人、少しだけ大人になった君たちが僕等に笑ってくれるように、僕は、語り部である僕は、あらすじというこの場所でこう言うんだ。
はじまり、はじまりと……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-03 08:48:32
63885文字
会話率:50%
父子家庭で育った千里《ちさと》は、過保護すぎる親バカな父親にうんざりし、高校卒業を機に「恋人を作る」という目的で家を出ることを決意する。
しかし、千里にはとある思いも秘めていて………
※この作品は、エブリスタ様にも掲載させていただいており
ます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-02 21:12:34
7415文字
会話率:44%
三億あげるから、私のことは忘れてください。私がいなくても私がいるかのように、私がいたときと同じように暮らしてください。/そんなことを願った「私」に、残された家族の話。
最終更新:2022-10-31 21:33:29
19542文字
会話率:33%
【なろう日間ヒューマンドラマ部門、最高9位!】
スーツにネクタイ、ボーラーハットからシューズまで白づくめ。言い間違いが激しい。ありのままを口にしてしまう。ちょっとした特殊な能力がある。名前がない。変身できる。死神と仲良し。死が決まった人にし
か見ることができない——それが天使。死が確定した人間、死確者-しかくしゃ-の未練を死ぬまでに無くすことが、彼らの仕事だ。
未練は死確者しか知らず、また簡単なものから一筋縄では行かないものまで様々ある。なのに、死確者に残された時間は僅か。
死確者の未練を解消するため、天使は現世へ赴く。
これは、少しズレた天使と様々な境遇にいる人間たちの物語。悲しくもどこかあたたかい物語——
※本作は便宜上“短編集”としておりますが、正確には1万〜5万字程度の“短中編集”です。予めご了承下さい。
※現在、「女」編、「教授」編、「JK」編、「アニキ編」が完結しております。
※本作には、番外編(『天使とヒーロー』:http://ncode.syosetu.com/n2202ef/、『天使と刑事』:https://ncode.syosetu.com/n6253fh/)があります。天使の様々な特性・制約などをより活用しており、本作とはまた異なった雰囲気を味わえます。気に入った方は是非。
※更新は不定期です。
この作品は「カクヨム」でも、掲載をしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-25 00:05:20
210378文字
会話率:53%
――お父さんは、どんな人だったの?
「僕」が小さい頃、「お父さん」は死んだ。道路に飛び出した子どもを助けて、事故にあったらしい。僕は、それ以外にお父さんのことを何も知らない。
退屈な夏休みを過ごしていたある日、父にそっくりな「お兄さん」
が家を訪ねてくる。「お兄さん」は、精子提供によって生まれた子どもだった。お兄さんは、自分の生物学上の父を探しており、自分の出生について苦悩を抱えていた。
僕はお兄さんの「父親がどんな人だったのか知りたい」という気持ちに共感し、一緒にお父さんのことを調べることにした。
これは、僕とお兄さんの、ひと夏のかけがえのない思い出のお話。
(カクヨムでも連載中)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-09 17:00:00
59689文字
会話率:23%
フューマンとは未来と人間を掛け合わせたアンドロイドの造語です。
主人公は離婚等を原因に安楽死を選択した38歳の中年男性。
死んだつもりが目を覚ますと35年後の世界、体は38歳のまま。
目の前には自分より年上になった息子がいました。
そして
主人公が眠っている間に生まれた、既に成人した孫もいます。
息子の傍らには美しい女性型フューマン、世の中は配偶者を必要としない世界になっていました。
しかし、息子と孫の関係はあまり上手くいっていませんでした。
主人公は二人の関係を修復するため、再び生きることを決心しました。
ある日、浦島太郎状態の主人公に息子が配偶者としてのフューマン購入を持ちかけます。
興味本位でフューマンを見に行く主人公でしたが、そこで15歳年下の女性と運命的な出会いを果たし、交際を始めます。
またその一方で、主人公は既に年老いた親友や元妻などとも邂逅を果たします。
幼少期から常に目で追い掛けていた元妻ではない、特別な存在とも。
様々な人間との関わりを経て、主人公はかつて安楽死を選択した自分を悔いるようになります。
女性との交際も順調に進んでいましたが、ある時、偶然にも孫に遭遇します。
女性と孫は、かつて交際していた恋人同士でした。
そしてその望まぬ別れの原因となったのが主人公の息子でした。
いきさつを知り、主人公は身を引くことを女性と孫へ伝えました。
そしてそのことを息子にも伝えます。息子は主人公から言われ、二人を祝福する言葉を並べます。
こうして女性と孫は再び恋人同士となりました。
しかしその頃から、女性の周りで妙な出来事が続くようになります。
そしてその妙な出来事の黒幕は、主人公の息子であるようにしか思えない状況です。
本心では二人を祝福していないのではと、孫の息子に対する疑念は増幅していきます。
そして次第にエスカレートしていく不自然な出来事に追い詰められた女性は、とうとう自殺を試みてしまいます。
主人公は孫と協力して何とか女性の自殺を食い止めますが、その事件を受けて孫が暴発し、とうとう息子と正面からぶつかりあってしまいます。
主人公の働きにより全ての誤解が解消し、親子の正面衝突は解決することになりますが、その代償はとても大きなものでした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-20 22:52:22
75751文字
会話率:89%
夫詐欺に遭った。
とある宗教が信仰される村、そこには不幸な女『ガリーナ』がいた。
ガリーナは涙を流すだけで不幸を呼び、周囲の者を不幸にしてしまう。
そんなガリーナには夫が居て、二人の間には子供『ニコライ』がいる。
しかしニコライは、
村で「悪魔」と呼ばれる「瞳」を持った「悪魔の子」だった。
ニコライは三歳近くになっても人の言う事が理解できず、人を傷つけてしまう手の付けられない子供。
夫は悪魔であるニコライを嫌っていて、親子の関係は完全に破綻していた…。
彼女の望む家族団欒とした生活は、いつまで経っても来なかった。
そしてある時、衝撃の事実を聞かされる。
共に生きてきた夫は、実は夫の名を名乗った別人…その弟だったのだ。
どうやら兄弟は入れ替わっているらしく…
ガリーナが事実を知った事により、事態は想像を超えるものとなっていく。
宗教が信仰されている、この村だからこそ起こる様々な悩みや壁。
彼女達は超えていく…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-05 19:00:00
199537文字
会話率:36%
幸せに暮らしているはずの娘が、孫を抱いてマンションに転がり込んできた。しかし、竹中誠司は妻を亡くしたばかりだった。いったい何があったのか? 育児は? 娘の夫は? 娘はどうしてしまったのだろう?
最終更新:2022-07-03 18:05:41
3058文字
会話率:32%
娘を愛する父親。
父親を愛する娘。
クラスメイトが好きな男の子。
クラスメイトが好きな女の子。
女性を愛する男。
男性を愛する女。
同じ「愛情」という感情であっても、その種類は違っていて。
最終更新:2022-07-03 17:22:41
11941文字
会話率:18%
いつも笑っていた母は、その日も笑っていた。
いつも優しかった父は、あの日初めて泣いた。
私のウソは、母のウソは、父のウソは。
誰かのために。
今日を生きるあなたへ、明日を夢見るあなたへ。
「今」を生きることの美しさを。
最終更新:2022-06-23 11:07:34
1642文字
会話率:19%
子爵令嬢マージョリー・フローレスは、婚約者である公爵令息ギュスターヴ・クロフォードに婚約破棄を告げられた。
理由は、彼がマージョリーよりも愛する相手を見つけたからだという。
「ならば、仕方がない」と諦めて身を引こうとした矢先。マージョリーは
突然、何者かの手によって階段から突き落とされ死んでしまう。
だが、マージョリーは今際の際に見てしまった。
ニヤリとほくそ笑むギュスターヴが、自分に『真実』を告げてその場から立ち去るところを。
マージョリーは、心に誓った。「必ず、生まれ変わってこの無念を晴らしてやる」と。
そして、気づけばマージョリーはクロフォード公爵家の長女アメリアとして転生していたのだった。
「今世は復讐のためだけに生きよう」と決心していたアメリアだったが、ひょんなことから居場所を見つけてしまう。
──もう二度と、自分に幸せなんて訪れないと思っていたのに。
その一方で、アメリアは成長するにつれて自分の顔が段々と前世の自分に近づいてきていることに気づかされる。
けれど、それには思いも寄らない理由があって……?
信頼していた相手に裏切られ殺された令嬢は今世で人の温かさや愛情を知り、過去と決別するために奔走する──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-18 12:00:00
79633文字
会話率:41%
家族4人で平穏な日々を過ごしていた"藤沢かいと"は、謎の《黒い箱》を開けようとするが、突如漆黒の光を発し始めた。咄嗟に息子を庇い必死で闇の中から抜け出した先は……壮大な草原だった。
息子の"しょうま"
と一緒に、はぐれてしまった妻の"はる"、娘の"ゆかり"を見つけ出して家に帰る事を誓う"かいと"。
しかし見た事も無いような巨大な獣に殺されかけ、それを救った不思議な《力》を操る集団。
何度も苦難に遭遇する藤沢一家。現地で触れ合う個性的な人々に、暗躍する大きな陰謀。その中で深まる家族の絆。
《力》を死に物狂いで習得し、徐々に覚醒する"かいと"。
何故自分達だったのか…
《力》が意味するものは…
世界の秘密とは…
藤沢家の愛と絆の物語、始まります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-14 18:00:00
31173文字
会話率:32%
-荒廃したその世界で希望を失わない者がいた-
魔力に溢れ化学が発達した永遠の星、エターナル。
急速に発展させようとするあまり、魔力も緑も枯れ果てた終わり待つ星フェアウェル。
フェアウェルの人々に立ち上がる希望を示し続ける少年のマリン。
一
方エターナルでは、フェアウェルを滅ぼそうとする王の息子、マリンがフェアウェルへの支援を提案するのだが…
旅人の訪れと、研究員の思い。
フェアウェルの占い師が拾った謎の中世的な人物
感情を持ったアンドロイド。
感情を失った人々。
アクアを中心にしたエターナルの内部の意見の分裂
血の繋がらない家族と仲間の絆。
それぞれ胸に抱える思いと探り合いの中で、世界は、絆はどう変わって行くのだろうか。永遠とは何か。
世界の行く末と、一人一人が執着から解放された時見えたものとは…?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-22 14:33:20
21497文字
会話率:24%
カクヨムの「KAC2022 ~カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2022~」のお題「焼き鳥」で執筆したショートショートです。
佐那と4歳の息子健太は、スーパーで買ってきた焼き鳥を食べる。
パパが大好きな『ぼんじり』を取っておい
てあげようとする健太を抱きしめ、佐那は泣き出してしまった。
「ケンちゃんが優しいから、うれしくて泣いちゃった。へへへ。パパが起きたら、これ食べさせてあげようね」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-17 13:40:05
1724文字
会話率:47%
早坂美奈は、14歳の娘を持つシングルマザーだった。娘の夏紀を育てながら喫茶店を経営したりと、忙しくも幸せな時を過ごしていた。
けれど、ある日夏紀の告白でそんな幸せな時間が崩れていく。そして明かされる母、美奈のつらい過去。
これは
ある出来事で家族のきずなが試される親子の物語。
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皆様こんにちは! この小説は、「鳥の探し物」を読んでくださったかたのリクエストで執筆、投稿させていただきました!
リクエストしていただいた方、貴重なご意見をありがとうございます。投稿するのが少し遅くなってしまいました。申し訳ありません(*- -)(*_ _)
ぜひ読んで、感想をよろしくお願いいたします! 感想の返信は基本的にすべて行う予定です。
リクエストもお待ちしております!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-23 12:00:00
29943文字
会話率:32%
もしかすると、似たようなことで身に覚えがあるかもしれない。
親子間での微妙な空気感。
兄弟、姉妹の温度差。
ごく普通の日常の中で起こり得る心の移ろいを、主人公の一人称視点で短編にまとめました。
この物語はフィクションですが、割と実体験を基盤
にして書いております。
クスッと笑ってやって下さいませ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-11 18:02:53
3300文字
会話率:28%
主人公の「俺」は娘である令嬢ユリアとの再会に心を躍らせていた。
「俺」の元妻は伯爵夫妻とうまくやっていけず、離縁に至った。
しかし、離れてから家族の温かさを思い知った「俺」はユリアに「また親子になろう」と告げる。そんな「俺」にユリアは・
・・・・・。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-20 12:00:00
3697文字
会話率:25%